052 厄落としは一件落着??
勝運祈願に初詣に来た駅伝部ですが…
運気を上げるには厄落しが必要なようです。
「♪厄落とし…厄落とし。。」
『昇。あんた何を言うとるんや??』
「なんか…不運なことが起きへんかなぁ…」
『はぁ??アンタ寝惚けとるんか??
でもまぁしゃアないか…もう2時半やし。』
…ワシがもう一回本殿にお参りしてもうたんで
予定より遅い時間になってしもた。
……さすがに眠い。。
…とはいえできれば今晩中に厄落としがしたい。
少しでも早く運気を上げないと…
都大路の目標がさらに遠ざかってしまう。。
あぁ…何か特別なことが起きてくれへんかな…
けど…思ってみるもんやな。
初詣の帰りの地下鉄。特別なことが…起きた!?
…さほど混雑しているとも言えない電車の中で、
明らかに不自然な動きをする男が一人。
男は晴れ着姿の小柄な女の子(?)の後ろについて…
さらに不自然な動きを…
…ってこれって…もしかしてその…
『こらワレ…何さらしてくれとんねん…』
「あ…これはその…」
『オドレこの痴漢野郎!!こっち来さらせや!!』
…正月早々なんちゅう不運な男や。。(-_-)
触ったのが佐野泉…実は男やなんて。。。
しかも泉は色々あってただでさえ機嫌が悪いのに…
かろうじて女声を保ってるとはいえ…
河内弁丸出しでブチキレてる。。(´゜д゜`)
…とはいえ男に同情している場合やない。。
相手が誰であれ痴漢はアカン。
ワシも男を取り押さえに行こうとしたけど…
<プシュ。>
次の瞬間…電車は駅についてドアが開いてしまった。
男は泉の腕を振りほどいて全速力で逃げ出した。
…これが…メチャクチャ俊足や!!
なぜか極端に人の少ない駅のホームを猛スピードで…
…けど…
『待たんかぃゴラぁ!!』
正月早々信じられへんくらい不運な男や。。(-_-;)
追って来るのが佐野泉…北摂の白兎やなんて…
晴着やの草履やのは関係ない。。
コイツから逃げ切れる男なんて滅多におらん…
反対側のホームの端まで走った大捕り物で捕まえた。
…とはいえ男は結構な大柄。
小柄な泉を振り払って逃げようとしたけど…
…正月早々…奇跡とも言える不運な男や。。(´-_-`;)
その目の前にはワシがおるんやから。
誰もが恐れる強面で、ヤクザな傷のあるワシが…
その顔を見てたじろいた男は完全に観念した。
赤阪・能勢・浜寺の三人に取り押さえられたから。
…しかしみんなやるなぁ。。
突然の痴漢騒ぎでかなりの速さで逃げられたのに…
誰一人として遅れずに、息も切らさず追いつけるって。
すでにみんな競技者になりつつあるってことやろう。
けど取り押さえたはええけど…どないしよ???
『…まてぇぇ…』
そうや…もう一人おったんや。。
息も絶え絶えで追いかけてくるみなみが。
…とはいえもう急がんでええぞ。。
男は観念したから…って…
≪ゴチンッ!!≫
おい!!…観念した男を殴ってどうするんや!?
しかも何の躊躇もなくいきなりグーって…
いくら相手が痴漢でも…これはただの暴力やぞ!!
「こらみなみ!!何するんや!?
そもそも当事者の泉かて何もしてへんのに…」
『せやかて…許され…へんねん!!』
「気持ちは分かるけどいきなり暴力は…」
『せやかて…ウチは泉の隣に…おったのに…』
「それがどうした??近くで見て怖かったか??」
『違う!!なんで…ウチやのうて泉やの??』
ハァァ!??…怒るとこそこ??
というか最近、みなみは泉に対してルックスでの
コンプレックスがあるらしく…
とにかく…泉が選ばれたことが悔しかったんやて。
ただ…みんな呆れてるけど良かったかも。。
だって今更、警察に突き出す雰囲気やなかったから。
ゲンコツで一件落着なら…良かったのかも。。
あれ??というかこれってもしかして…
厄落としが終わったってこと??
それなら…さらに良かったのかも。。
なんかよくわかりませんが…
運気は本当に上がったんでしょうか??




