035 …絶望や…
駅伝部が誕生して大きく前進したと思ったら…
それ以上の難題があるようです。。
「駅伝部はできたのに…あかんって何がやねん??」
『あかんもんは…あかんのや…』
「どんな無理難題を言われたんや!?
ワシが…いや、ワシら全員で抗議したるぞ!!」
『いや…抗議して覆る問題やないんや…』
「…なんやねん!?何があったんや??」
『…それが…』
…みなみ曰く…
男女駅伝部は正式に承認されたらしい。。
顧問は中津先生。
部室と設備は陸上部のものを引き継ぐ。
グラウンドの取り壊しは来年の秋頃まで延長。
予算も希望通りに承認されて…
「なんや??全く問題ないやないか!?
…これ以上を望むのはムリというもんやど!!」
『駅伝部やない…学校の問題なんや。。』
「学校??天下茶屋高校に何があるんや??」
『実は…この学校は変わるんや。。』
「変わるって何がや!?はよ喋れや!!」
…みなみは…涙声で話し始めた。。
経営難の私立・天下茶屋高校は水面下でずっと、
付属として受け入れてくれる大学を探してたらしい。。
そして先日ようやく某女子大学との提携が決まり…
その受入の条件として…
「なにぃ!!天下茶屋高校を…女子高にする!??」
『…そうや…まだ非公式の話やけどな…
今の一年生が卒業したら…そうなるらしい…』
「じゃぁ…まさか…」
『…せや。来年度からは男子生徒は募集せんらしい…
数日前に全国の中学に通知済やそうや。。』
「そ…それじゃぁ…」
…絶望や…
ここまで必死で学校中から部員を集めて…
在校生にはもう頼れるヤツなどおらんのに…
せやから新入生に期待してて…
あと二人くらいは何とかなると思ってたのに…
近隣の中学にスカウトをかけようとしてたのに…
来年度…男子は入学してこない。。
みなみはとうとう泣き出してしもうた…
正直言うて…ワシかて泣きたい。。
…けどあかん。。
泣くのはすべてをやり遂げてからや。
やれることが残ってるうちは泣いたらあかん!!
みさき義叔母ちゃんがワシに残したたった一つの教え。
これだけは…ワシは守らなあかん!!
「聞いたで天保山!!今の話は…ホンマか??」
「それだったら駅伝部は…」
「ああ…でもまだ…絶望やないはずや…」
「…何か策があるんか??」
「ない…。けど駅伝部はできたんや。
ワシらは正式にその成果を見せられる立場なんや。
…頑張れば協力者が出てくるかも…」
「なんやそれ!?それでどうにかなるとでも!?」
…ならん…
どうにもならんことは分かってる。
…けど…やっとここまでは来れたんや。
まだできるはずやのに…
こいつらもワシも…絶望感が勝ってる。
…けど…一人だけ違っているようで…
『ああぁ。大の男が揃いも揃って何言うとんねん。』
「泉!!テメェだって同じだろうが!!」
『…違うで能勢。ウチはまだ…可能性はあると思う…』
「はぁ??それじゃ神頼みでもするってのか!?」
『せやな…天保山の言う駅伝の神様に頼んでみるか??
…頼んだらウチが出てきたんやって。』
「バカな…そんな奇跡を信じろってのか!!?」
「おい…二人ともやめろや…」
…まずい…内紛状態や。。
やっと駅伝部ができたってのに…
できたその日に崩壊してしまうんか??
あと二人どうしよう??
しかも強いのを…
困った…(´・ω・`)




