236(最終回) 都大路の風になれ…か。
継続が決まった駅伝部。
ではこれを卒業する面々の
未来予想図は??
「…調子ええみたいやな。
( ^`v^´)、…遥。。」
『…天保山先輩こそ。。
いい顔で笑えてますよ。』
「……そうか??(^ー^;)
まぁ久々に皆に会えたから
懐かしくてかな。。」
『…良いことと思いますよ。
私はそんな駅伝部を…
不器用な先輩たちの笑顔を
作り上げた居場所を残して
いくつもりですから。』
「…そう??(´・ω・)
遥は一人だけで走ってた
みたいやけど、、」
『…まさか。(; ・`v・´)
仲間たちはちゃんと後ろを
ついてきてますよ。』
そうなの??
(/・ω・)/
と思ってたらその直後に
見覚えがあるよな
ないよな子が走ってて…
『…あっ、天保山さん。
( ゜V゜)ご無沙汰です。』
「…ってもしかして…
…赤阪の妹の…( ゜Д゜)」
『…あれれ?(;´・ω・)
もしかして忘れてた??』
「…いや、(; ゜c゜)」
そうやなくてその……」
『覚えといてください。
天下茶屋駅伝部副主将、
赤阪百合です。(・v・)』
「…はい。(・v・)ノ
兄さんと同じ副主将ね。」
遥のすぐ後ろに居たのは
赤阪の妹…百合ちゃん。
(´・v・)
相変わらず声の大きな
元気印の子やけど、、
…体型は変わった。。
元投擲選手の彼女は
2カ月半前まで70キロほど
ありそうな立派な体格を
していたのに、、
まるで別人…( ゜Д゜)
軽く10キロ以上は絞って
長距離走者の体つきに
なりつつあるから。。。
さらに陸上経験者ゆえに
フォームも悪くない。
これにもし兄譲りの
努力の才があれば彼女…
駅伝部の主力選手になる
かもしれない。('ω')
そしてさらには…
4人の新入部員がその
後に続いていた。。
( ;∀;)
百合ちゃんの友達や、
府大会の時のスタッフ。
ワシらの駅伝を見て
憧れて入部してくれた
一年生が計4名。。
みんな未経験者らしい
けど僅か二か月程で
それなりに走れるように
なってるみたい。。
その理由としては…
「オオ、天保山サン。
来テマシタカ。(^v^)」
「キックス!( ・∀・)
久しぶりやな元気か!?」
「ハイ。(*´ω`)
私アト一年日本ニ残ル
コトニシマシタ。。
駅伝部モ…続ケマス。」
「…聞いてる。('ω')
コーチ役をしてくれてる
そうやないか。。」
「私ダケジャナイデス。。
コノ人タチモこーち役
シテクレテマス。。」
「…おっ、(; ・`v・´)
それは初耳やぞ。。」
コーチ役のあと二人は…
西中島と南方。('ω')
地元の大学に進学する
二人はヒマを見つけては
手伝いに来てくれてた
とやらやけど、、
「…そんなんじゃない。。
俺はただ走りたいから
手伝ってるだけさ。。」
「…おいおい、(;´∀`)
照れんなや西中島。。」
「……本音だよ。( ;v;)
俺も走ることは好きだ。
ただ受験勉強に優先させ
られなかっただけさ…」
「……(;´・v・)」
「…だったら…(;´∀`)
俺も似たようなとこ。。」
「…南方。(;・∀・)
脚と腰が完治して走れる
ようになったんやな。。」
「…まぁ初心者の女の子と
同じ程度にだがな。。
それでも俺は…(・v・)
とてもうれしいんだよ。。
また…走れることが。」
「……(;´;v;)」
「…ソウ、ダカラ私ハ…
日本ニ残ルコト決メタ。」
「…どういうことや??
キックスはここに何を
見出したという??」
「ココニ居ル人、( ;n;)
誰モガ走リタイ人。。
ケド…色々アッテデキ
ナカッタ人。。」
「…それは、(;´・ω・)
故障もあり勉強もあり…
ワシらなかもっと複雑に
他にも理由あって、、」
「…走ルダケ違ウ。。
人ソレゾレ、、
私タチノヨウニ思ウヨウ
生キタイ国デ生キラレナイ
人モタクサンイル。。」
「…そりゃ、(;´・ω・)
そんな言いだしたらキリが
ないんやけど、、」
「ダカラ…私ハ繋グ。。
皆ノ思ウコト。望ムコト。
私ノデキル限リヲ尽クシテ
繋グ活動ヲスル。。」
「……(;゜v゜)
凄いこと学んだけど、、
具体的には??」
「…私…走ルヨ。( ;v;)
何ガデキルカ分カラナイ
ケド思イ伝エルタメ…
全力デ走ルト決メタヨ。」
「…そうか。(;´・v・)」
「…私…( ;V;)
日本ニ来テ良カッタ。。
駅伝ニ出会エテ。。」
「…ワシも…( ;v;)
良かったよ。。
駅伝に…皆に出会えて…」
「…アト、(;´∀`)
オいもサンニ出会エテ…」
「……この流れやから
わかるけどね。( ー∀ー)
彼女のことツイデみたいに
言うのはアカンよ。。」
まぁねぇ、(;´∀`)
いまだに呼称がおいもさん
なのはともかく、、
百合ちゃんとの交際も
順調らしいんや。。
それもキックスが日本に
残った理由かな??
だって百合ちゃん痩せて
可愛くなってたからな
と思ったけど、(;・v・)
キックスはふくよかな
女性の方が好みとか、、
(;´∀`)
まぁ世の中は思うように
行かないもんでして…
けど…( ;∀;)
良かったよ。
駅伝部は続くんや。
現在部員は…なんと6名。
さらに4月には陸上経験の
ある新入生が何人かスカウト
されてるとか、、
これ…ワシらより可能性
あるかも。。( ゜Д゜)
というか女子が都大路に
行ったら天下茶屋は
二年連続になるのかな??
それに…
カップルもできた。(*´ω`)
南方も完治したらしい。
ではすべて順調かというと…
「おう、放出。(;・∀・)
足はもうええんか???」
「…ああ。(;´ーvー)
昨日やっとギプスを外して
もらえたよ。。」
「じゃぁ…また放出は
表舞台に立てる、、」
「…とりあえず今日はな。。
ただ…悔いはないよ。
走るだけが人生じゃない。」
そう…放出は、、
(´・v・)
走るだけの天才やない。
学業も超のつく優秀。
学年末試験でダントツ一位。
転校してきて僅か一年で
卒業生総代に選ばれた程の
人望も兼ね備える凄い男。。
しかも春からは推薦合格で
赤学ボーイ、、
卒業後は親の会社で幹部待遇
される予定って、、
ついでに…ジャニなんか比較
にもならん超が付く二枚目。。
痛々しかったあの日の擦傷も
誰かさんのように傷痕を
残すことなく消えて…
うらやましい限りやけど…
(;´;ω;)
「…また…走れるんか??」
「どちらの意味で問うてる??
日精陸上部・天保山選手への
答えなら…Noだよ。。」
「……いや…(;;・∀・;)
一個人、放出京喬の友人…
天保山昇の問いになら??」
「…ギリギリ…yesだ。(;-v-)
走ることが好きな人間として
最低限を保てたこと…
神に…感謝してる。。。」
そう…(;´・ω・)
放出はもう走れない。。
有り余る才能を持つ漢で
ありながら神の悪戯で、、
けど…人間として
市民ランナーでなら、、
(;´・v・)
神の気まぐれで、、
走ることが…大好き。
有り余る才能を封じても
ただ走るだけなら、、、
放出京喬は…
そんな神様の目溢しにさえ
感謝できる漢やから。。
恵まれすぎた凄い男にもう
同情しないとしてその…
ただそのその…
「…そういや放出…( ゜n゜)
遥とはどうなったの??」
「…いやその…( ゜c゜;)
遥ちゃんとはその、、」
「……隠さんでもえぇよ、、
付き合ってるのはワシも
聞いてるからその、、」
「……少し違う。(-c-;)
俺と遥ちゃんはその……」
「はぁ…(;・c・)
西京極でケガした入院中に
遥と色々あって、、」
「…プロポーズ…したんだ…
やっぱり俺には遥ちゃんが
必要不可欠な存在だと
思ったからその…」
「…\(゜ロ\)(/ロ゜)/」
「…まぁ…(;´・v・)
早く決着をつけろって
ヤツにせかされたせいも
あったんだけどな、、」
はぁ!?(/・C・)/
婚約しちゃったですと??
高校生が何てこと…
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ってか遥は平気な顔して
婚約者が居たの!?
幸せな顔で受け入れたの?
籍を入れるのは遥が20歳に
なってからと言うけど、、
お義父さんは許しません…
とはいえない立場で、
(/・ω・)/
だからその…
放出とはもう少し話を
したいのにその、、
『…あらら( ^ω^)
放出に逃げられたんかい
天保山主将よ、、、』
「…泉ぃ、(; ー`cー´)
ワシのせィやないやろ。。
放出はなんで泉が現れた
途端に逃げたんや??」
『…そりゃ多分その…(ーcー)
総代の挨拶の準備やない?』
「…だけやないと思う。。」
『…じゃぁたぶん…(^c^;)
ウチがあれ 勧めたからや。。
放出はその辺のこと誰にも
知られてないつもりやで…』
「……つまり…(´・ω・)
放出に対する泉の恋愛感情は
ワシらには知られてない
って思ってたってこと??」
『放出は…普通のエエ男、、
阿倍野はエエ女や。。
ウチらオカマのトランスが
巻き込むべきでない。。
普通に結ばれるべき男と女を
惑わしたら…絶対あかん。』
「…なるほど。(;´・v・)
千林さんが言ってたよ。
泉はトランスだけど女々しい
要素はない漢だって、、」
『…だから多分…(;´;v;)
ウチは誰とも結ばれん。。
だってウチは…』
「……やな。(;´・ω・)」
かも…しれんな。
(;´;v;)
泉は女として生きるオカマで
ありながら誰より…漢。。
学業優秀で先日にはあっさり
同士社大に一般合格。。
そんな彼女(?)にとって…
『…そろそろ…限界やから。。
制服を失ったらウチは普通に
女装した小男やで、、』
「…言ってたよな。(-v-)
卒業したらホルモン投与して
本格的に手術するって、、」
『……ウチは…( ;v;)
幸せに女子高生できた。。
けど何をどうしても女には
なれん身で生まれた。。
社会に認められるには…』
「…せめて女として疑いない
見た目を保ち続ける。。
それが最低限とも、、」
オカマなのに…誰より漢。
(;´・ω・)
そのへんの短髪スッピンの
女子よりずっと…女。。
我儘勝手より社会を優先する
賢明な漢がなお女として
生きたいのなら、、、
けど…そうすれば競技者と
しては生きられない。
その治療をしたら泉は
ワシら男子とは戦えない
身体になってしまう。。
誰より競技者たりたい泉は
どう考えたかというと…
『…ちょっと変な小説を
読んでしもて…( ;v;)
こういう考え方もありかと
思ってしもて…』
「……つまり泉は…( ・c・)
女子として五輪出場を…」
『…けど…一回きりや。。
むしろウチがメダルでも
獲れば理不尽な議論は
なくなるやろうから、、』
「…その為なら…( ;v;)
賭ける価値はあるな…」
かも…しれん。。
何をどうしても男が女を
競技で負かしたらあかん。
有利な条件で戦ったら
絶対にあかん。。
その為には一度…明確に
決着をつけなあかん。。
ホルモン投与、手術まで
してなお世界トップの
女子を競技で上回る。。
…決して容易ではない。
けど…それを成す元男が
現れたなら…
ルールは必ず変わる。
女子競技を惑わせない。
…矛盾するようやけど…
それは漢として為すべき
大事とも思う…けど、、、
「…変な小説やな。(ーcー)
そんな誰も知らんような
マイナーバレー小説を
誰に勧められたんや??」
『…難波に。。(;´∀`)
アイツ怒ってたで。。
天保山が最近ぜんぜん
見舞いに来んて。。』
「…あらら、(-_-)」
『ついでに怒ってたで…
千林はんが天下茶屋の
コーチ辞めたこと、』
「…それは…ええよ。。
あれだけの手腕の人が
場末の高校の指導者
ではもったいない。。」
『……やな。(;´・v・)
ウチも賛成やから。。
島本と三島が主力になる
来年は都大路で優勝も
狙えるからな。。』
「…良かったよ。。
千林さんも自分の行く
べきところに行けて…」
『…ああ。( ;v;)
誰より陸上の好きな人
やったからな。。』
…そう…
千林さんは母校である
報緑のコーチに就任。。
記者は続けながらやけど
再び都大路を目指す
ことになった。(^ー^)
一度は切れかけた陸上
とのかかわり。。
不遇やった人生にも
卒業できたかも、、
そして…ワシらも。。
「…今日…行くよ。(-v-)
だって次にみなみの
見舞い行く時は二人分の
卒業証書を持っていくと
決めてたから。。」
『…えっ?(;´・ω・)
アイツ退学したんや
なかったんか??』
「…学校に頼んだんや。
出席日数をごまかして
何とかみなみに高校卒業
させてくれって。。」
『…それであっさりて…
ええ加減な高校やなぁ。
(/ーCー)/
けどなんで天保山はそれ
難波に言うてへんの?』
「…みなみから預かった
退学願をワシ…
出さんかったから。。」
『…ったく、(;´・v・)
そりゃ怒られるで。。
けど…ええことをしたと
思うよ天保山は。。』
「でも…これが最後や。
みなみにしてやれるのは
もうこれ以上…(;v;)」
『……そうでもない、、
難波は難波で…最期に
すべきこと見つけたって
言うてたから。。』
「…すべき…こと??」
『ああ。(/・v・)/
何でも書きたい小説が
あるとやらで、、
例の変な小説もあった
サイトに投稿してる
らしいんや。。』
「…そういやみなみは
漫画家になるのが夢で
しょうもないアイデア
何個か持ってたな。。
(;´∀`)」
『…そうやない。。
おそらくアイツが見れ
ないであろう未来を……
書ききりたいんやろ。』
「…どんな小説??(・n・)
タイトルは??」
『まだ書き始めらしい。。
けどあらすじはもう大体
決まってるらしいで、、』
「……(;v;)。。
ならワシは誰よりこれに…
応えなあかんな。。」
『…ウチもな。( ;v;)
これはきっと難波の…
未来予想図や。。』
都大路の風になれ…か。。
最後までのお付き合い
ありがとうございます。
('ω')ノ
やっと書ききれました。
いつか後日談も書いて
みようと思います。
あと、変なバレー小説こと
空を飛ぶ鳥のように
はもうすぐ休載開けします。
またお付き合いください。
では、、('◇')ゞ




