表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
237/240

236(最終回) 都大路の風になれ…か。

継続が決まった駅伝部。


ではこれを卒業する面々の

未来予想図は??


「…調子ええみたいやな。

 ( ^`v^´)、…遥。。」

『…天保山先輩こそ。。

 いい顔で笑えてますよ。』


「……そうか??(^ー^;)

 まぁ久々に皆に会えたから

 懐かしくてかな。。」

『…良いことと思いますよ。

 私はそんな駅伝部を…

 不器用な先輩たちの笑顔を

 作り上げた居場所を残して

 いくつもりですから。』


「…そう??(´・ω・)

 遥は一人だけで走ってた

 みたいやけど、、」

『…まさか。(; ・`v・´)

 仲間たちはちゃんと後ろを

 ついてきてますよ。』



 そうなの??

 (/・ω・)/

 と思ってたらその直後に

 見覚えがあるよな

 ないよな子が走ってて…



『…あっ、天保山さん。

 ( ゜V゜)ご無沙汰です。』

「…ってもしかして…

 …赤阪の妹の…( ゜Д゜)」


『…あれれ?(;´・ω・)

 もしかして忘れてた??』

「…いや、(; ゜c゜)」

 そうやなくてその……」


『覚えといてください。

 天下茶屋駅伝部副主将、

 赤阪百合です。(・v・)』

「…はい。(・v・)ノ

 兄さんと同じ副主将ね。」


 遥のすぐ後ろに居たのは

 赤阪の妹…百合ちゃん。

 (´・v・)


 相変わらず声の大きな

 元気印の子やけど、、


 …体型は変わった。。


 元投擲選手の彼女は

 2カ月半前まで70キロほど

 ありそうな立派な体格を

 していたのに、、


 まるで別人…( ゜Д゜)


 軽く10キロ以上は絞って

 長距離走者の体つきに

 なりつつあるから。。。


 さらに陸上経験者ゆえに

 フォームも悪くない。


 これにもし兄譲りの

 努力の才があれば彼女…


 駅伝部の主力選手になる

 かもしれない。('ω')



 そしてさらには…


 4人の新入部員がその

 後に続いていた。。

 ( ;∀;)


 百合ちゃんの友達や、

 府大会の時のスタッフ。


 ワシらの駅伝を見て

 憧れて入部してくれた

 一年生が計4名。。


 みんな未経験者らしい

 けど僅か二か月程で

 それなりに走れるように

 なってるみたい。。


 その理由としては…



「オオ、天保山サン。

 来テマシタカ。(^v^)」

「キックス!( ・∀・)

 久しぶりやな元気か!?」


「ハイ。(*´ω`)

 私アト一年日本ニ残ル

 コトニシマシタ。。

 駅伝部モ…続ケマス。」

「…聞いてる。('ω')

 コーチ役をしてくれてる

 そうやないか。。」


「私ダケジャナイデス。。

 コノ人タチモこーち役

 シテクレテマス。。」

「…おっ、(; ・`v・´)

 それは初耳やぞ。。」



 コーチ役のあと二人は…

 西中島と南方。('ω')


 地元の大学に進学する

 二人はヒマを見つけては

 手伝いに来てくれてた

 とやらやけど、、



「…そんなんじゃない。。

 俺はただ走りたいから

 手伝ってるだけさ。。」

「…おいおい、(;´∀`)

 照れんなや西中島。。」


「……本音だよ。( ;v;)

 俺も走ることは好きだ。

 ただ受験勉強に優先させ

 られなかっただけさ…」

「……(;´・v・)」


「…だったら…(;´∀`)

 俺も似たようなとこ。。」

「…南方。(;・∀・)

 脚と腰が完治して走れる

 ようになったんやな。。」


「…まぁ初心者の女の子と

 同じ程度にだがな。。

 それでも俺は…(・v・)

 とてもうれしいんだよ。。

 また…走れることが。」

「……(;´;v;)」



「…ソウ、ダカラ私ハ…

 日本ニ残ルコト決メタ。」

「…どういうことや??

 キックスはここに何を

 見出したという??」


「ココニ居ル人、( ;n;)

 誰モガ走リタイ人。。

 ケド…色々アッテデキ

 ナカッタ人。。」

「…それは、(;´・ω・)

 故障もあり勉強もあり…

 ワシらなかもっと複雑に

 他にも理由あって、、」


「…走ルダケ違ウ。。

 人ソレゾレ、、

 私タチノヨウニ思ウヨウ

 生キタイ国デ生キラレナイ

 人モタクサンイル。。」

「…そりゃ、(;´・ω・)

 そんな言いだしたらキリが

 ないんやけど、、」


「ダカラ…私ハ繋グ。。

 皆ノ思ウコト。望ムコト。

 私ノデキル限リヲ尽クシテ

 繋グ活動ヲスル。。」

「……(;゜v゜)

 凄いこと学んだけど、、

 具体的には??」


「…私…走ルヨ。( ;v;)

 何ガデキルカ分カラナイ

 ケド思イ伝エルタメ…

 全力デ走ルト決メタヨ。」

「…そうか。(;´・v・)」


「…私…( ;V;)

 日本ニ来テ良カッタ。。

 駅伝ニ出会エテ。。」

「…ワシも…( ;v;)

 良かったよ。。

 駅伝に…皆に出会えて…」


「…アト、(;´∀`)

 オいもサンニ出会エテ…」

「……この流れやから

 わかるけどね。( ー∀ー)

 彼女のことツイデみたいに

 言うのはアカンよ。。」



 まぁねぇ、(;´∀`)

 いまだに呼称がおいもさん

 なのはともかく、、


 百合ちゃんとの交際も

 順調らしいんや。。


 それもキックスが日本に

 残った理由かな??


 だって百合ちゃん痩せて

 可愛くなってたからな

 と思ったけど、(;・v・)



 キックスはふくよかな

 女性の方が好みとか、、

 (;´∀`)


 まぁ世の中は思うように

 行かないもんでして…


 けど…( ;∀;)

 良かったよ。


 駅伝部は続くんや。


 現在部員は…なんと6名。

 さらに4月には陸上経験の

 ある新入生が何人かスカウト

 されてるとか、、


 これ…ワシらより可能性

 あるかも。。( ゜Д゜)


 というか女子が都大路に

 行ったら天下茶屋は

 二年連続になるのかな??


 それに…


 カップルもできた。(*´ω`)

 南方も完治したらしい。


 ではすべて順調かというと…



「おう、放出。(;・∀・)

 足はもうええんか???」

「…ああ。(;´ーvー)

 昨日やっとギプスを外して

 もらえたよ。。」


「じゃぁ…また放出は

 表舞台に立てる、、」

「…とりあえず今日はな。。

 ただ…悔いはないよ。

 走るだけが人生じゃない。」



 そう…放出は、、

 (´・v・)

 走るだけの天才やない。


 学業も超のつく優秀。

 学年末試験でダントツ一位。


 転校してきて僅か一年で

 卒業生総代に選ばれた程の

 人望も兼ね備える凄い男。。


 しかも春からは推薦合格で

 赤学ボーイ、、

 卒業後は親の会社で幹部待遇

 される予定って、、


 ついでに…ジャニなんか比較

 にもならん超が付く二枚目。。


 痛々しかったあの日の擦傷も

 誰かさんのように傷痕を

 残すことなく消えて…


 うらやましい限りやけど…

 (;´;ω;)



「…また…走れるんか??」

「どちらの意味で問うてる??

 日精陸上部・天保山選手への

 答えなら…Noだよ。。」


「……いや…(;;・∀・;)

 一個人、放出京喬の友人…

 天保山昇の問いになら??」

「…ギリギリ…yesだ。(;-v-)

 走ることが好きな人間として

 最低限を保てたこと…

 神に…感謝してる。。。」



 そう…(;´・ω・)

 放出はもう走れない。。


 有り余る才能を持つ漢で

 ありながら神の悪戯で、、


 けど…人間として

 市民ランナーでなら、、

 (;´・v・)


 神の気まぐれで、、


 走ることが…大好き。

 有り余る才能を封じても

 ただ走るだけなら、、、


 放出京喬は…


 そんな神様の目溢しにさえ

 感謝できる漢やから。。


 恵まれすぎた凄い男にもう

 同情しないとしてその…


 ただそのその…



「…そういや放出…( ゜n゜)

 遥とはどうなったの??」

「…いやその…( ゜c゜;)

 遥ちゃんとはその、、」


「……隠さんでもえぇよ、、

 付き合ってるのはワシも

 聞いてるからその、、」

「……少し違う。(-c-;)

 俺と遥ちゃんはその……」


「はぁ…(;・c・)

 西京極でケガした入院中に

 遥と色々あって、、」

「…プロポーズ…したんだ…

 やっぱり俺には遥ちゃんが

 必要不可欠な存在だと

 思ったからその…」


「…\(゜ロ\)(/ロ゜)/」

「…まぁ…(;´・v・)

 早く決着をつけろって

 ヤツにせかされたせいも

 あったんだけどな、、」



 はぁ!?(/・C・)/

 婚約しちゃったですと??


 高校生が何てこと…

 \(゜ロ\)(/ロ゜)/


 ってか遥は平気な顔して

 婚約者が居たの!?


 幸せな顔で受け入れたの?


 籍を入れるのは遥が20歳に

 なってからと言うけど、、



 お義父さんは許しません…


 とはいえない立場で、

 (/・ω・)/


 だからその… 

 放出とはもう少し話を

 したいのにその、、



『…あらら( ^ω^)

 放出に逃げられたんかい

 天保山主将よ、、、』

「…泉ぃ、(; ー`cー´)

 ワシのせィやないやろ。。

 放出はなんで泉が現れた

 途端に逃げたんや??」


『…そりゃ多分その…(ーcー)

 総代の挨拶の準備やない?』

「…だけやないと思う。。」


『…じゃぁたぶん…(^c^;)

 ウチがあれ 勧めたからや。。

 放出はその辺のこと誰にも

 知られてないつもりやで…』

「……つまり…(´・ω・)

 放出に対する泉の恋愛感情は

 ワシらには知られてない

 って思ってたってこと??」


『放出は…普通のエエ男、、

 阿倍野はエエ女や。。

 ウチらオカマのトランスが

 巻き込むべきでない。。

 普通に結ばれるべき男と女を

 惑わしたら…絶対あかん。』

「…なるほど。(;´・v・)

 千林さんが言ってたよ。

 泉はトランスだけど女々しい

 要素はない漢だって、、」


『…だから多分…(;´;v;)

 ウチは誰とも結ばれん。。

 だってウチは…』

「……やな。(;´・ω・)」



 かも…しれんな。

 (;´;v;)


 泉は女として生きるオカマで

 ありながら誰より…漢。。


 学業優秀で先日にはあっさり

 同士社大に一般合格。。


 そんな彼女(?)にとって…



『…そろそろ…限界やから。。

 制服を失ったらウチは普通に

 女装した小男やで、、』

「…言ってたよな。(-v-)

 卒業したらホルモン投与して

 本格的に手術するって、、」


『……ウチは…( ;v;)

 幸せに女子高生できた。。

 けど何をどうしても女には

 なれん身で生まれた。。

 社会に認められるには…』

「…せめて女として疑いない

 見た目を保ち続ける。。

 それが最低限とも、、」



 オカマなのに…誰より漢。

 (;´・ω・)

 そのへんの短髪スッピンの

 女子よりずっと…女。。


 我儘勝手より社会を優先する

 賢明な漢がなお女として

 生きたいのなら、、、

 


 けど…そうすれば競技者と

 しては生きられない。


 その治療をしたら泉は

 ワシら男子とは戦えない

 身体になってしまう。。


 誰より競技者たりたい泉は

 どう考えたかというと…



『…ちょっと変な小説を

 読んでしもて…( ;v;)

 こういう考え方もありかと

 思ってしもて…』

「……つまり泉は…( ・c・)

 女子として五輪出場を…」


『…けど…一回きりや。。

 むしろウチがメダルでも

 獲れば理不尽な議論は

 なくなるやろうから、、』

「…その為なら…( ;v;)

 賭ける価値はあるな…」



 かも…しれん。。


 何をどうしても男が女を

 競技で負かしたらあかん。


 有利な条件で戦ったら

 絶対にあかん。。


 その為には一度…明確に

 決着をつけなあかん。。



 ホルモン投与、手術まで

 してなお世界トップの

 女子を競技で上回る。。


 …決して容易ではない。


 けど…それを成す元男が

 現れたなら…


 ルールは必ず変わる。

 女子競技を惑わせない。

 

 …矛盾するようやけど…


 それは漢として為すべき

 大事とも思う…けど、、、 


 

「…変な小説やな。(ーcー)

 そんな誰も知らんような

 マイナーバレー小説を

 誰に勧められたんや??」

『…難波に。。(;´∀`)

 アイツ怒ってたで。。

 天保山が最近ぜんぜん

 見舞いに来んて。。』


「…あらら、(-_-)」

『ついでに怒ってたで…

 千林はんが天下茶屋の

 コーチ辞めたこと、』


「…それは…ええよ。。

 あれだけの手腕の人が

 場末の高校の指導者

 ではもったいない。。」

『……やな。(;´・v・)

 ウチも賛成やから。。

 島本と三島が主力になる

 来年は都大路で優勝も

 狙えるからな。。』


「…良かったよ。。

 千林さんも自分の行く

 べきところに行けて…」

『…ああ。( ;v;)

 誰より陸上の好きな人

 やったからな。。』



 …そう…

 千林さんは母校である

 報緑のコーチに就任。。


 記者は続けながらやけど

 再び都大路を目指す

 ことになった。(^ー^)


 一度は切れかけた陸上

 とのかかわり。。


 不遇やった人生にも

 卒業できたかも、、


 そして…ワシらも。。


  

「…今日…行くよ。(-v-)

 だって次にみなみの

 見舞い行く時は二人分の

 卒業証書を持っていくと

 決めてたから。。」

『…えっ?(;´・ω・)

 アイツ退学したんや

 なかったんか??』


「…学校に頼んだんや。

 出席日数をごまかして

 何とかみなみに高校卒業

 させてくれって。。」

『…それであっさりて…

 ええ加減な高校やなぁ。

 (/ーCー)/

 けどなんで天保山はそれ

 難波に言うてへんの?』


「…みなみから預かった

 退学願をワシ…

 出さんかったから。。」

『…ったく、(;´・v・)

 そりゃ怒られるで。。

 けど…ええことをしたと

 思うよ天保山は。。』


「でも…これが最後や。

 みなみにしてやれるのは

 もうこれ以上…(;v;)」

『……そうでもない、、

 難波は難波で…最期に

 すべきこと見つけたって

 言うてたから。。』



「…すべき…こと??」

『ああ。(/・v・)/

 何でも書きたい小説が

 あるとやらで、、

 例の変な小説もあった

 サイトに投稿してる

 らしいんや。。』


「…そういやみなみは

 漫画家になるのが夢で

 しょうもないアイデア

 何個か持ってたな。。

 (;´∀`)」

『…そうやない。。

 おそらくアイツが見れ

 ないであろう未来を……

 書ききりたいんやろ。』


「…どんな小説??(・n・)

 タイトルは??」

『まだ書き始めらしい。。

 けどあらすじはもう大体

 決まってるらしいで、、』


「……(;v;)。。

 ならワシは誰よりこれに…

 応えなあかんな。。」

『…ウチもな。( ;v;)

 これはきっと難波の…

 未来予想図や。。』



 都大路の風になれ…か。。


最後までのお付き合い

ありがとうございます。

('ω')ノ


やっと書ききれました。


いつか後日談も書いて

みようと思います。


あと、変なバレー小説こと

空を飛ぶ鳥のように

はもうすぐ休載開けします。


またお付き合いください。


では、、('◇')ゞ


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ