226 食らいつく
都大路も最終七区。。
残り3キロ。
(`・ω・´)
先頭と21秒差でスタート
した天下茶屋は…
アンカー勝負に持ち込める??
『…2キロの通過タイムが
5分30秒!?(;゜Д゜)
いくら下り坂やいうても
5キロのロードやで。。』
『…落ち着いて佐野先輩…
放出先輩ならばそれでも
後半まできっと、、』
『…けど…(;´・n・)
オーバースペックや。。
13分45秒のペースやぞ。
なんぼ放出でもロードで
このペースは……』
『…あれ??(;・v・)
佐野先輩は京喬ちゃんを
信じないんですか??』
『…緊迫した時に親しげに
言うたんな。(-v-;)
大事な先輩なんやったら
もっと敬愛したれや。。』
『…なら泉ちゃんも。(^v^)
信じてあげましたら??』
『……っちっ、(;´ーvー)
まぁアイツになら裏切られ
てもしゃぁないか。。』
『…はい。(;^v^)
ここまで来たら私たちは
もうあの人を信じる以外に
ないですから。。』
信じるしかない。
( ;v;)
そして信じるとは即ち…
裏切られる覚悟。
最大限の覚悟を以て挑む
放出京喬になら…
この男になら託せる。
何があっても後悔はないと
自分自身に言い切れる。
だから…
せめてできるだけ近くで
見届けたいから、、
泉たちはその数分後には
タクシーを捕まえて…
『運ちゃん!(; ・`д・´)
西京極まで飛ばして!』
「…はぁ。(;´ーcー)
お客さん知ってるよね。
西京極は今おもいっきり
交通規制中だよ。。」
『ええから!(; `д´)
裏道を案内したるから
最高速で行って!!』
「…はぁ…(;´・ω・)」
『円町の手前から裏道に
入れるから!!
そっから外大に抜けて
後は162を下って!』
「わかった。それなら…
…(;´・∇・)…」
『高槻市民には京都は
庭じゃ!(;・∀・)
一刻も早くその…
放出をシバく!!』
「…あの、((+_+))
そういう目的なら
行けませんけど。。」
とにかくも…
(;ーvー)
泉と遥かを乗せた
タクシーは大急ぎで
西京極へ向かう。。
それはワシらも
みんな同じ。。
おそらくゴールに
間に合うことはない
やろうけど、、
一刻でも早く我々の
決着の場に、、
少しでも近くでその
瞬間を感じたい。。
(;・∀・)
ただそれだけのため
ワンセグ片手に
ワシらは向う。。
ただ…(;´・ω・)
タクシーで騒ぐのは
程々にしよう。
(;^ω^)
運ちゃんが驚いて
事故ったらあかん。。
ところで…
タクシーも追えない
快足高校生たちの
決着は??
七区は二キロを通過。
先頭は播州工業。
二キロ通過タイムは
5分40秒。
アンカー垂水の力から
すれば順調なペース。。
ただこの後ろ約60mに…
わずか11秒差にまで…
二位の天下茶屋高校が
迫ってきた。
(;゜Д゜)
二キロ通過タイムは
なんと5分30秒。
アンカー放出の力から
しても飛ばし過ぎ…
けどその直後、、
中間点の2.5キロで計測
してみるとなんと…
<9秒差!(; ・`д・´)
迫ってきた、天下茶屋…
ここにきてまさかの
逆転はあるのか!??>
さらに…詰める。。
(;゜Д゜)
その差は僅か50m。
完全に射程距離にまで
入ってきてる。。
それでも先頭…
王者・播州工業の垂水は
振り返ることさえない。
(`・ω・´)
自分が自分のペースで
走り切りさえすれば
負けることはない。。
そう確信しているかの
如く泰然としている。
一方で追う側…
天下茶屋の放出の目は
まだ死んでない。。
(;゜v゜)
追い上げる。
まだ追い上げる。
一キロ当たり5秒と
いう勢いで
じわりじわりと、、
こうなると前には…
垂水高丸の背中には
強い気配が届く。。
(;゜Д゜)
目を向けるまでもない。
振り返る必要さえない。
放出のオーラが…
かつての相棒の意思が
ビンビンとその背中に
伝わってくるから、、
すると…すると…
<播州工業の垂水が
ペースを上げた!!
天下茶屋も食らいつくが
迫れない!(; ・`д・´)>
差が…縮まらない。
(;゜c゜)
放出は限界を超える
ペースをキープしてる
はずやのに…
前が上げて来た。。
放出と同じペースに
まで、(;´・ω・)
残りは…2キロ。
差は10秒あるなし…
このまま何もしなければ
絶対に追いつけない。
けど…(;´・n・)
これ以上にペースを
上げることのできない
放出に出来ることは
何がある??
座して死ぬのを待つ?
それはできない。
でも…何ができる?
そんな彼らの目の前に
見えてきたのは…
阪急電車との交差。
(;´・v・)
線路をくぐるために
僅かに下ってまた
上がってくる高低差。
さらに、、
ここは線路下の日陰。
さっきまでの雪の影響で
路面は凍りかけてる。。
ここでの下りは慎重に…
僅かに垂水のスピードが
緩んだと見えた刹那、、
「な…何!?(; ・`C・´)
ハナのやつあの膝で…
壊れてまうぞ、、」
放出が…上げた。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
滑る路面をモノともせず
下り坂に身を任せ…
最も足に負担のかかる
走法を選択してきた、、
٩( 'n')و
さらにスピードそのまま
登りに入っても全く
緩めることなく、、、
「う…ウソやろ。。
なんやこの執念は…」
「……(; `д´;)」
阪急電車の交差を終えて
残り約1.5キロ。。
ついに先頭の背中を…
かつての同僚であり
ライバルの背中を……
放出は捉えた。。
残り1.5キロ。
(; ・`v・´)
ついに天下茶屋が先頭の
播州工業に追いつく。
けど…(;´・ω・)
凍る路面を駆け下りた
放出の膝は???




