225 最期ですから
都大路もアンカー七区を
残すだけ。(;・∀・)
泉の思いを…
全てを背負ったはずの放出が
ウソツキってどういうこと??
(;・n・)
『…放出が…(;´・ω・)
ウソツキって???』
『……あの人は…(ーvー;)
私を欺いたんです。。
佐野先輩もみんなも…』
『…ってことは…(;゜Д゜)
…あいつやっぱり。。』
『はい。(;´・v・)
最後まで認めませんでした。
痛み止めをうったこと…』
『そんなん聞いてへんど。。
ほんなら…(;゜N゜)
こんな緊迫した展開でもし
キャパオーバーしたら…』
『…そうですね。(-v-;)
このたった5キロでさえ
最後までもつかどうか…』
…現実、(;゜C゜)
こんな状況では…
21秒差の王者・播州工業の
アンカーは、今年度の
3000mSC王者・垂水高丸。
これを追う展開となれば、、
既にボロボロポンコツの
放出の脚は僅か5キロさえ
もたないかもしれない。。
(;´・ω・)
けどもう…
止められない。。
一度走り出した限りは
親兄弟でさえ止められない
のが陸上競技の絶対。。
(;´・ω・)
当たり前の潔ささえある
人間なら誰しもが理解する
分水嶺はここにある。。
けどそれでも…
(;゜Д゜)
分かっていてもなお…
『あ…阿倍野ワレ!!
(; ・`C・´)
そこまで分かっててなんで
放出を行かした!!?』
『……(;´・ω・)』
『…なぜ止めん!?( `д´)
何のために阿倍野が七区の
付き人か聞いたやろ!?
ここでアイツが終わったら
ワレはどう責任を…』
『……だったら…(;c;)』
『…たら??(´゜n゜`)』
『止められたんですか!?
佐野先輩なら…(;C;)
あんな覚悟の放出先輩を
止めることができたと
言うのですか!??』
『いや…その…(;´・c・)』
『本当に分かってますか!?
走れない身の辛さを…
だって佐野先輩だって…』
『わ…わかるわい!!
(; ・`д・´)
ウチがどんな気持ちで
今までやってきたか、、』
『…けど…(;´;c;)
私たちはそれ以上です。。
もう競技だけでなく…
放出先輩はもう全力で走る
ことさえおそらく、、』
『…そやから最後まで、、、
…あの阿呆が。(; `n´)』
『私は…わかります。。
だから先輩を止めません。
せめてその最期だけは…
見送りたかったです。。』
それが…遥の答え。
(;´・ω・)
哀しい答え。。
最後と知っていても…
いや
最後と知ってこそ…
送り出すしかないのが
彼女の答え。。
けどもう一人は…
『…あんのボケが!!
(; ・`д・´)
ウチらのこと何一つも
信じとらんと…
一人で背負い込んどった
ちゅうことか!?』
『…えっ、(;・∀・)』
『いくど!!(; ・`д・´)
今すぐタクシー拾って
西京極に向かう!!』
『……間に合いませんよ。
(;・∀・;)
あと10分ほどでゴール
しちゃいますから。。』
『…かまわん!(; `C´)
少しでも近いところで…
一分一秒でも早くヤツを
見届けたいんや!!』
『……ったく、(;´ーvー)
それは何のためですか?
可愛い佐野先輩。。』
『……ボケが。。(-v-;)
あの阿呆をシバくために
決まっとるやろ。。』
『…いいですね。(^ー^;)
私もそれしようかな…』
やめときなさい。。
((+_+))
遥の怪力でシバかれたら
放出は別の意味でも
壊れてしまうかもです。
けどそれ以上に問題が…
「こら、佐野!(; ・`C・´)
どこに行くつもりだ?」
『…構うな扇町!(; `C´)
一刻を争うんや。。』
「お前は区間賞なんやぞ!
NHKがインタビューの
準備しとるやろが、、」
『…知らん!(; ・`д・´)
そんなもん扇町が適当に
あしらっとけや、、』
「…へっ。?(;・∀・)?」
『悪いな扇町。。( ゜v゜)
ウチは…放出とこ行く!』
こうして…(;´・v・)
複雑な思いを抱えた二人は
向かうべきところへ。。
放出の元へと向かう。。
(;・v・)
荷物だけ抱えて全力疾走で
四条通から堀川通へ。
そこでタクシーを拾って
西京極へ向かうらしい。
(;・∀・)
けど実はそれ…
予定通りのこと。。
(;ーvー)
天下茶屋は運営が用意した
バスを待たずタクシーで
移動する予定。。
かくいうワシと赤阪も
ついさっきにタクシーに
乗り込んだばかり。。
能勢とキックスと…
ついでに百合ちゃん三人は
タクシーで既に五条通に
入ったらしい。
そしてもう一組は…
「…まずいな。(;´・ω・)
浜寺たちはまだ西京極に
着いてないらしい。。」
『えっ?(;・∀・)
ゴール前で補助員すんのは
浜寺の予定ですよ。
さすがに競技場内で南方が
一人で務めるのは…』
「…仕方ない。(;´・ω・)
俺が行くしかないな……」
『……なら。(;´・v・)
私も行きます千林さん。』
「…おいおい。(;゜Д゜)
今日は気温が低いぞ。。
病身の身でフィールドに
立つのは控えた方が…」
『…けど…最期ですから。
ウチにとっても…(;^v^)
無論、放出にとっても…』
「……大丈夫なんだな。。
親父さんにはせめて一言
かけておけよ。。」
『…大袈裟な。(;ー∀ー)
私はただチームの最期を
見届けたいだけです。。』
「なら…行ってこい。。
たとえ何があっても心を
乱すんじゃないぞ。。」
『……はい。。(;・v・;)
見届けてきますから。。』
最後と…最期。。
(;´・ω・)
似て非なる日本語。。
ただの部活動で競技人生の
最期を賭ける漢、、
ではそれどうかと言うと…
「播州工業、2キロ通過!
5分40秒!!(;・v・)」
播州工業・垂水。
(`・ω・´)
2キロ地点を通過。。
ペースは順調。
下り坂でも高校レベルで
この通過タイムはそう
出るモノではない。。
けど一方、、
3000mSC日本チャンプの
垂水高丸にすればこれ
何も無理のない順当。。。
こんな時計を刻まれたら
普通の高校生ランナーでは
手を出すことさえ、、
だけど…
「天下茶屋、2キロ通過!
タイムは…
5分30秒!?(;゜C゜;)」
来た、(/・ω・)/
眠っていた怪物が…
放出京喬が…
詰めてきた。。
ゴールまで残り三キロで
先頭との差はなんと…
僅か11秒。(;゜Д゜)
泣いても笑っても残り三キロ。
(;・∀・)
決着まであと9分未満。
全てを背負った放出は
どこまで追い上げる??
そしてその競技人生は…




