222 27番
都大路も終盤の六区、、
その中盤を過ぎたところで、、
大ハプニングの予感。。
(;゜Д゜)
転倒!?(;゜Д゜)
テレビ中継のアナウンスに
誰もが耳を疑う。。
まさか…ウチの選手??
(´゜д゜`)
このレース展開でしかも
雪道天候下でのそれは…
レースそのものを潰す。
せやけど駅伝選手ってのは
フェアなもんで、、
(;´・n・)
他校の不幸は望まない。
よその選手も転倒なんて
して欲しない。。
(´;ω;`)
周りの全てが凍り付いた
状況で転んだのは実は…
中継バイク??
((+C+;))
何やっとんねん。。
雪道で滑りやすい路面のに、
走ってる選手に近づきすぎて
バランス崩したんやろ。。
見てる方はそんなアップ映像
要らんねん。(。-`ω-)
慣れない選手とって中継車は
ものごっつ鬱陶しいって
謎のオッサンも言うてたし…
(; ・`n・´)
まぁ…中継車嫌いのオッさん
による主張はここまで。。
(。-`v-)
選手が無事で何より。
ワシらみんなちょっと胸を
なでおろしたけど…
見る側としては不安。
(;´・ω・)
ただでさえ視界が悪い中で
中継バイクがコケたら
先頭集団以外の情報が全く
入ってこない。。
泉はどうなってる??
(´゜д゜`)
得意とする大雪の北大路は
もうすぐ終わるのに展開が
全く見えてこない。。
不安。(;´・ω・)
けど幸いなことにここには
ワシら以上に泉に詳しい
中学時代の後輩であり、、
報緑の五区、三島くんの
見解を聞いてみるけど…
「ああ。(;・∀・)
佐野主将なら大丈夫でしょ。
なにせこの雪ですから…」
「…やっぱり??
三島くんから見ても雪道の
泉って強いの?(;´・c・)」
「…強い??(。-`v-)
紛れなくバケモンっすよ。
雪道での白兎は…」
「…そうなん??(´゜д゜`)
三島くんや島本くんでさえ
全くついていけんって…」
「…ぶっちゃけ、(-v-)
惚れちまいますって、、
あんな鬼みたいな走りを
見せつけられちゃ。。」
「…あれれ??(´゜n゜`)
たしか三島くんが惚れた
のはワンピの女、、」
【087,194など参照】
「…な、(◎C◎;)
なぜそれ天保山さんが…」
「…まぁそれは…(^^;)
だけど変な誤解はしてへん
つもりやから安心して…」
…やな。(;・∀・)
本当に強い選手に出会えば
強い男というものは、、、
その技量に惚れこむ。。
(`・v・´)
その気持ちは同じ男と
してわかるんやけど、、
(;´・ω・)
そうこうしてる間にも
レースは進んでる。。
六区も残り一キロ。
先頭を走るのは…
やはり播工の土山。。
(`・ω・´)
それはわかる…
バイク中継がないせいで
テレビカメラはずっと
土山を映してるから。。
では二位以下は??
(;´・ω・)
まだ見えない。
既に北大路通りでの
レースは終えた。。
曇天とはいえ雪空では
ない西大路通。。
先ほどの中継時点での
100m程度の差ならば
見えるはずやのに……
どうなってる??
誰よりも不安を感じる
のは他ならない…
タスキを待つアンカー。
(`・ω・´)
それもトップで来ている
播工の垂水高丸やけど、、
「…さすが…(; ・`v・´)
安定感抜群の土山なら
できると信じてた…」
「…突き放したようだな。
これだけリードがあれば
マルも安心だろ。(^v^;)」
「…ああ。(; ^`v^´)
幸い上位校のアンカーで
13分台の時計を持つのは
俺とハナだけだから。」
「……俺を入れるな。(ーcー)
知っての通り故障持ちで
チームは4位集団。。」
「…だが…(`・v・´)
佐野なら持ってくるかも
しれんのやろう??」
「…言ったけど…(ーnー;)
さすがに非現実的だ。。
三キロ通過時点ではまだ
46秒差だったんだし…」
「…たしかに、(;ー∀ー)
普通では無理やろな。。
何か特別なパワーとか
あらへんのか??」
「…アホ言え。(;・∀・)
そんなモンあるわけ…」
…と言いかけて、、
放出はハッとした。。
(;・n・)
特別はないのか…
ここまで奇跡に奇跡を
重ねて勝ち取った
都大路の晴れ舞台。。
奇特な気象条件。。
自分はラストラン。。
そして同じく最後の…
アンカーに拘っていた
佐野はなぜその最後を
俺に譲ったのか、、
だがその答えは意外に
単純…(;・∀・)
…でありながら特異な
泉ならではの事情も
あるからであって、、
その特異事情を知る者は
気付くわけであって…
『…やるかもしれんな、、
泉なら。。(;´ーvー)』
「…どういうことだ難波…
佐野が何をやると??」
『…男はそういうトコ鈍い
ですからな、千林さん。
けど多分これは泉が…
誰より男前なアスリート
でもあるからこそ、、』
「…?(;´・ω・)?」
『…ただ…(;´・ω・)
ちょっと心配やな。。』
「…どこにメールしてる?
何が気になった??」
みなみは…気づいた。
(;´ーvー)
実はワシも…遅ればせ
ながら気づいてた。。
けどそれは…
口に出せないこと。。
まして放出に知らせる
べきではないこと。。
加えて…
それで奇跡が起きるとは
限らないってこと。。
…ただもしかしたら…
気づくべきでないことは
カメラマンさえ転んだ
誰にも知られない場所で
しか起きへんから…
そしてついに…
第六中継所が動き出した。
(`・ω・´)
<28番…準備して>
先頭を走る播州工業が
中継点まで500mを切って
コールが始まる。。
<28番>…は駅伝王国、
兵庫の県番号。
北の北海道の1番から
南は沖縄の47番まで、
北から順の番号。。
47都道府県の中では
やや西側の兵庫は
28番ってことになる。
この県番号が誇らしい
代表選手は多い。
引き締まった表情の
兵庫代表・播州工業の
アンカー垂水高丸が
最後の中継点に向かう。
次にコールされるのは
更に西の広島県の34番か
それとも兵庫の東隣の
京都府の26番なのか…
<続いて…26番>
二位で来たのは京都の
略南…と思いきや…
…訂正??(;・C・;)
<その前に…27番。。>
県代表として誇るべき
ゼッケンの県番号。
(`・ω・´)
駅伝大国・兵庫は28番。
地元・京都は26番。では…
兵庫と京都の間にある
とは即ち、、
(≧◇≦)




