215 本当に満たされた人は…
満たされた笑顔で駆け抜ける
努力の天才の幸せとは…
赤阪の快走はどこまで続く??
「…赤阪サン…(;゜n゜)
トテモイイ顔シテマス。。」
『…だよ。(; ・`v・´)
好きなことをしている時の
お兄ちゃんの顔はそう、、』
「……ヤッパリ。(-v-;)
走ルノガ好キダカラアレダケ
努力ヲデキタンデスネ。。」
『…好きこそ物の上手なれ。
お兄ちゃんはきっと誰より…
走ることが好きなんだよ。』
「…ソノ顔デス。(; ・`v・´)
赤阪サントおイモサン二人、
同ジ真摯ナ顔シテマス。。」
『…そうかな??(;´・ω・)
あまり似てると言われたこと
ないんだけどな。。』
…ソックリ兄妹、、
ってわけではないと思う。。
(。-`v-)
けど本人の言う通り…
人間は好きなことをしてる時
良い顔をするもの。
好きな人のことを語る時に
良い顔をするもの。
それが…兄と同じ真摯な表情を
作っているのかもしれん。
…アスリートへの憧れ。
スポーツを愛する者のとして
当然の感情の昂り。
けど…これを本当に体現できる
者は本当に少ない。
でも今彼の目の前には…
これを手にした指標がいる。
世代最高のアスリートが二人。
彼等について行きさえすれば
きっと夢は叶うはず。
その表情には笑みさえ…
(`・v・´)
一方で応援する立場の妹たち
第四中継所では、、
「…おおい、(;一C一)
イチャつくなバカップル。
一刻も早く動くぞ。。」
『…動く??(;゜n゜)
そんなに焦って能勢さんは
どこに行くんですか?』
「…西京極だ。(; ・`v・´)
タクシー拾って河原町通から
七条通に抜けていく。
浜寺たちはもう移動中だぞ。」
「…アレ?(;´・n・)
コノ後ハ大会ガ用意シテクレタ
ばすデ移動スルノデハ??」
「…大丈夫。(*ーvー*)
駅伝部の予算が余ってるから。
今日中に使い切らなけりゃ
無駄になっちまうだろ。。」
『…そうか。(;´・ω・)
天下茶屋駅伝部は今日で…』
…そう…よな。
(;´・n・)
今日で使い切らんと予算に
明日なんかないんよな。。
泣いても笑っても本日付で
消滅する天下茶屋駅伝部。
近畿大会を棄権した分だけ
お金は少々余ってる。
選手は一刻も早く…
できればゴールする仲間を
西京極で出迎えたい。
だからみなみは考えて、
予算を使ってタクシーを
走らせる計画を立てた。
…なぜ使い切るか…
そんな余計を考えさせんよう
まだ走り終えてない選手には
伝えないことも含めて、、
それはええけど…
キックスと百合ちゃんはなぜ
不思議そうな表情を??
?(;´・ω・)?
とにかく一刻も早く西京極の
ゴール地点に行けるのなら
大歓迎のはずやのに、、
それで…変なトコで気の利く
能勢は助手席に乗りました。。
( ̄▽ ̄;)
後部座席はカップルシート??
そういう意味ではないとワシは
思うんやけどなぁ。。
まぁ…(-ω-)/
そんなことはどうでもええ。。
肝心の五区はレースはどんな
展開になってるか言うと…
先頭は播州工業の三木。
もはや独走状態。
今、2キロ地点を通過。
経過タイムは5分45秒。
さすがに順調な経過状況。
(;・∀・)
先頭を走る選手は自分の
好むペースで走れるという
アドバンテージを持つ。
試合巧者の播州工業が
この位置にいるともう
手の付けようがない。。
事実こうなると二位以下は
やりにくくなる。
見える位置にいると更に
戦略はとりにくい。。
二位集団の笹羅と略南。
中継所では4~5秒やった
先頭との差は二キロを通過
した時点で14秒に開いた。
そしてその次は…
えっ!?(;゜Д゜)
少し差は開いてるけど
次はもう4位集団の三人。
ちなみにこの集団は…
ペースが速い。(`・ω・´)
中継所時点で先頭と51秒。
約300mの差があったせいで
先頭に影響されなかった
という理由もあるけど…
引っ張ってる二人が、、
諏訪久聖の寺参善光と
鱧川の田神宮熱が
世界レベルの中距離選手。
\(゜ロ\)(/ロ゜)/
ライバル同士であり
区間賞ペースで飛ばす
2人の表情は喜びに
溢れているとさえ言える。
そしてもう一人、、
ものすごくいい顔で
この四位集団に食いつく
無名の小男こそが…
天下茶屋の赤阪千早。
(;・∀・)
本物のアスリートたちと
競いあえる悦び。
自分の力の限界さえも
突き抜けた慶び。
その全てを表すように…
そう…(;・v・)
好敵手と競り合うこと。
自分の力を出し尽くせる
ことは喜び。。
それはアスリートなら
誰もが感じること。
ただそれが極端な男も
第六中継所にはおる
みたいで…(;´^ω^)
「…なぁ放出…(;´・v・)
これはこのままかな??」
「…何が?(;´・ω・)
播工はほぼ独走だぞ。
マルは不服なのか??」
「…まさか。(;ー∀ー)
ライバル校のオーダーと
比較したらもうねぇ…
あとは無難に波風立てず
逃げ切り優勝かなって…」
「…充分じゃないか。(-ω-)
王者・播州工業復活だぞ。
もっといい顔しろや。」
「それ…ハナが言うなや。」
「…いや…(;´・ω・)
それは悪かったけど…」
「…そうやない。(; ー`vー´)
俺の性格知ってるやろ。。」
「…たしかに。(;´・v・)
そりゃ俺だって出来得る
ことならば、、」
…そうやったな。(´・ω・)
播工の七区、垂水高丸は
レース前に戦う標的となる
選手を見つけることで
気合を高める性格やった。
【093参照】
ただ他方…
彼は3000mSCの高校王者。
5000mベストは13分54秒。
上位校の七区に他に
13分台の選手がおらん
状況ではライバルを
見つけることさえ困難。
けどもし…(;´・ω・)
かつての相棒で好敵手の
放出がもう少し前の位置に
いてくれたら多分、、
でも、、、
「まぁ…ええよ。(;´ーvー)
俺の使命は播工の日本一。。
これさえ果たせれば本当に
何の不満もないんだ。。」
「…当然だ。(`・ω・´)
必ず成し遂げてくれ。」
「…わかった。(;´・v・)
だがそれならばハナ…
お前は何を目指す??」
「…えっ??(;´・n・)」
「…お前のラストラン、、
放出京喬ほどの漢がその
最後を賭ける価値にある
ものとは…何ぞや??
優勝を目指せんとして…」
親友同士の談笑から…
笑みが消えた。。
もはや隠し切れない
選手寿命の最後、、
(;´・ω・)
ライバル校に優勝を
果たせとまで言った男に
とってそれは、、
何に賭すべきなのか…
アスリートになる目標のため
秘めたる力を発揮した赤阪。。
力を発揮するために好敵手を
見つけたい垂水。。
ではこれが最後の走りと定めた
放出京喬が見定めるべきとは
いったい何なのだろう、、




