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猛追してきた鱧川の

セントリアに並ばれた

天下茶屋のキックス。。

(; ・`n・´)


両者ともに限界の中で

残り一キロの展開は。。


『…わっ、並ばれた。(;゜Д゜)』

「どうしたみなみ…(;´・c・)

 そんなに震える展開か??」


『…だってお父ちゃん…(;´・ω・)

 まさかキックスがよりによって

 世代最強留学生と競るって…』

「…それでも…落ち着け。(;゜n゜)

 人のことよりお前はまず自分の

 ことを心配しろ。。」


『…けど…あれ?(;・∀・)

 震えが止まらへん。。』

「…じゃぁこれでも羽織れ。。

 少し冷えてきたみたいだな…」



 緊張に煽られる展開がもたらす

 身体の冷え…寒気。。


 加えて予報外の気温低下。。


 まして病身のみなみなら厳しい

 寒さを感じることやろう。。


 けどそれ以上に厳しいのは…



 …競技者本人たち。(;゜n゜)


 残りの一キロの我慢比べを前に

 キックスたち当事者はどんな

 仕掛けがあるかというと、、



「グッ!(; ・`n・´)」



 鱧川のセントリアが出る。


 追い上げた勢いそのままに

 一気に抜きにかかる。。



 六位集団を負かすため?


 それとも戦いを挑んできた

 キックスと決着をつけるため?

 


 …否、(;゜Д゜)


 更に前を見据えるため、、、



 後半のコマ不足ゆえにまだ

 入賞確定圏とまでは言えない

 鱧川の助っ人留学生、、


 何としてもここで少しでも

 前に行くことが彼の仕事。。


 けど、、(;゜n゜)



「サセルカ…(; ・`N・´)

 私ハ負ケナイ、、、」



 キックスが合わせた。。

 (;゜C゜)


 既に体力は限界のはず…

 けど…体は冷えていない。


 心静かに身体は熱く。。


 限界を超えてなお奥底から

 力を絞り出せる所以とは…



 戦う意欲。(; ・`n・´)



 単なる根性論とは異なる。


 ここで勝つことに…

 この一瞬に絞り出すことに

 意義を見出せばその心は

 奮い立つというもの。


 身体の限界を超えること

 さえ起こりうるもの。



 否…それはない。。

 心で体は限界を超えない。


 いつもの自分が最高と言えて

 初めて競技者と言えるのが

 アスリートの心の鍛え方。。


 身体の限界を出し切ることが

 正しい心の持ちよう。。



 他方それはあくまで限界が…

 事実であればの話、、


 もし心身のポテンシャルが

 抑えられてるのなら…


 不遇な環境ゆえ抑圧された

 限界値が体の奥底にあったと

 するのならば、、


 その枷を開放するものこそ…



 戦う意思というもの。。


 闘志と抑鬱は同居しない。

 緊張と怒りは同居できない。


 極限の緊張を怒りで開放し、

 抑えていた限界の壁を一気に

 解放させる非日常状態、、


 それが…



「私ハ…戦ウ、、(;`n´)

 私ハ今…私ヲ超エル。。」



 おそらくキックスにとって

 初めての感覚。(;・∀・)


 戦うことによる高揚…

 闘志の齎す心身の成長…


 そしてその結果は、、



「う…ウソ!?(;゜Д゜)

 天下茶屋にこんなこと…」

「剝がしやがった!!

 Σ(・□・;)

 キックスのヤツ凄ぇ。。

 相手…報緑やぞ!!」



 残り一キロを切って、、


 六位集団で並んでいながら

 常に一歩前にいた報緑を…


 キックスが剥がした。

 抜け出した。(;・∀・)


 一度は横に並ばれた

 セントリアをも一歩も

 前には出させない。。



 キックスはただ前へ…

 愚直に前へ、、

 (;・∀・)


 陸上を始めて8か月の

 語学留学生が解き放った

 非常識なポテンシャル。


 鱧川のセントリアと共に

 報緑を突き放して更に…


 五位の諏訪久聖を視界に。

 (;゜Ⅴ゜;)

 


 ワシらから見ればもちろん

 沿道の観客も大興奮の

 凄い状況やけど、、


 あれ??(;゜n゜)


 テレビの画面は切り替わって

 第一中継車に、、


 三校がひしめく先頭集団に

 何があったかと言うと…



<出る!!(;・▽・)

 5メートル…10メートル…

 播州工業主将の加東が一気に

 突き放しにかかる!!>



 播工が来た!(;'∀')


 もんの凄いロングスパート。


 一昨年まで二連覇していた

 高校駅伝界のの王者が

 この四区でついに先頭に…


 ここ暫くの播工は留学生の

 いない不利に悩んできた。。


 三区を終えた時点で先頭に

 位置することはなかった。。


 けどだからこそ…



 四区が鍵。(; ・`v・´)


 一区二区で上位を伺い

 留学生が大挙する三区で

 粘って差を開かせず…


 四区で詰める。(*'ω'*)



 さらに他校が有力選手を

 配置できない後半区間にも

 最高級の実力者を配する。


 抜かれる心配はない。

 (;゜v゜)


 先頭に立つまで攻める。

 (`・ω・´)

 先頭に立てば突き放す。


 こうやって留学生抜きで

 高校駅伝界のトップに

 君臨してきた王者こそが…


 兵庫代表・播州工業。



 今年も五区・六区ともに

 区間トップ級の実力者。。


 七区は3000mSC高校王者の

 垂水高丸が控えるという


 圧倒的強者の配置、、

 \(゜ロ\)(/ロ゜)/



 この強者が四区終了時点で

 先頭に立てば優勝は確実。

 (*'ω'*)

 第六中所では垂水と…


 放出が手を取り合って

 大喜びしてる、(;v;)



 …放出が途絶えたさせた

 播州工業(おうじゃ)の連覇。


 今それを取り戻さんと。。



 拳を突き上げて先頭で襷を

 繋いだ播州工業・加東。


 笑顔で受けた五区の三木。

 あとは逃げるだけ、、



 そこから…

 5秒遅れで二位の笹羅。

 その直後に三位の略南。。


 この両校の五区では前の

 三木は追えない。。



 だって下手に格上を追えば

 終盤に余力の差が出る。


 一気に引き離されて…

 5秒では済まなくなる。。


 播工を追える五区の選手は

 ここにはいない。。


 いや…けどその後には…



「…赤阪これ…(@c@;)

 えげつなくないか??」

「…何が??(;・v・;)

 望んでいた最高の展開で

 来そうだと思うよ。。」


『…そうなの??(;n;)

 ちゃんと両隣を見てよ。』

「…たしかに…怖い。。

 けどボクの力を試すには

 最高の相手でもある。。」



 そう、(/ω・\)

 赤阪の両隣りにいるのは…


 追える実力者。(;゜Д゜)


 800m国体王者の諏訪久聖の

 寺参と同インターハイ王者の

 鱧川の田神宮。。


 高校最高の中距離走者にして

 区間最高の実力者二人に

 挟まれてなお赤阪は、、



「…ボクも戦う。( ー`vー´)

 相手にとって不足はない。。

 だから…何も言うな。。」

「…不足て…(;´・ω・)

 お釣りが札束で来とるで…』



 そうこう言うてる間に

 四位の槍敷が通過。。


 そして…見えてきた。。


 第四中継所直前、、

 天下茶屋のキックスは

 中継点まで残り100m。



 鱧川のセントリアと

 鍔迫り合いを続けながら

 五位を走る諏訪久聖を…


 捉えた。。(; ・`n・´)




ここで一位通過は播州工業。

あとは逃げ切り体制。


5秒差の二位が笹羅。

6秒差の三位で略南。

34秒差の四位で槍敷。


五位は…大接戦になりそう。。

(; ・`v・´)



なおこの小説は実在の団体等とは

一切関係ございません。(`・ω・´)


多分…(;´・ω・)


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