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184 同意

都大路本番まであと少し。

(・_・;)


その前に決めておきたい

同意事項があるわけで…


「さて今日の授業はこれで

 終わりだが…

 天保山は少し残れ。。」

「…中津先生…(;´・ω・)

 ワシなにか悪いこと

 しましたか??

 最近は警察沙汰もなく…」


「…進路指導だ、( -`ω-)

 三年の12月にもなって

 何も決まっていないのは

 お前だけなんだよ。。」

「…すんません。(;´・ω・)

 気を使わせまして…」



 ついに12月。(・.・;)


 都大路本番まであと半月

 となった今日この頃…


 それでも高校三年生の

 一大事は進路のこと。。


 そりゃ当然で、、



「ところで…天保山。。」

「…何でしょう?(・.・;)」


「大学に行かず就職したいと

 いう噂を聞いたのだが…

 本当なのか??(-ω-)」

「そ…それはその…(;゜д゜)」


「ご両親も心配されてた。。

 あと駅伝部の皆も…

 実業団に行きたいとも…」

「……まぁ…(;´・ω・)

 それは赫々然々…」



「なぜ…相談しなかった?」

「…えっ?(・.・;)」


「私は…お前の担任だ。。

 駅伝部の顧問でもある。

 もしかしたら力になるとは

 思わんかったのか??」

「…中津先生…( ;∀;)

 力になってくださると…」


「…例えばだが…(; ーvー)

 就職課にお前の望むそうな

 募集を見つけたんだよ。。

 考えてみてはどうだ??」

「……これは、(・v・;)」



 中津先生がもってきて

 くれた募集企業は…


 関西実業団駅伝の強豪、、

 日精食品。(;'∀')


 …の子会社。(;´・ω・)


 工場のシフト勤務という

 イマイチ良さげでない

 業務内容やけど、、



 実業団の部活動の多くは

 子会社や関連会社の社員の

 入部を認めている。。


 つまりこれなら…



「もちろん簡単ではないと

 思うけどな、(;´・v・)

 練習に参加さえできれば

 あとは実力次第だ。。

 親会社への出向だって…」

「…たしかに…(・v・;)

 最短距離で実業団に行く

 ことを考えたら、、」


「…ならばどうする??

 もう推薦できる期限は

 ギリギリだぞ。。」

「……でも…(;´・ω・)

 両親にだけは相談して

 おかなあかんと…」


「…わかった。(-ω-)

 では明日中には返答を

 持ってくてくれ、、」

「…はい…(;´・ω・)」



 …物事は…

 決まる時は即決される。


 おそらくワシの進路は

 今この時に決定する

 流れになっている。。


 大学に行ける学力が

 ありながら高卒の

 工場勤務になる。。


 そのことに…迷いは??


 あろうはずもない。。

 (`・ω・´)

 実績もない高卒の身で

 実業団を目指すなら、

 これ以上の条件はない。



 けど一方で今のワシの

 大事は…都大路。。


 その流れを切る意思も

 必要性もない。

 (; ・`n・´)


 だからまずは都大路で

 自分の存在を世間に…


 日精食品にまで伝わる

 レベルで知らしめる。


 これ以外の選択肢は

 今のワシにはないとは

 理解してるから、、



 けど…流れは動く時は

 一気に動く。。


 実は駅伝部には他にも

 色々あるわけで…



「…では…(;'∀')

 同意でいいね。。」

「…はい。(;´・v・)」



 これと同じ日…


 浜寺と能勢の進学先が

 続けさまに決定した。


 浜寺は近機大学。。


 陸上での推薦を検討

 してくれた大学の中で

 なぜここを選んだの

 かといえば、、


 水泳部が強いから。

 (・.・;)


 未だに水泳か陸上かを

 決め兼ねてる浜寺は

 あえて両方の強い学校を

 選ぶことにしたとか…



 能勢は京都蚕業。。


 こちらはマイルリレーで

 五輪選手を出した実績が

 あることが決め手。。


 スプリンターに復帰する

 かを決め兼ねる能勢も

 同じような感じ。。



 けど一方で二人とも

 決めていることもある。。



<大学で何をするかは

 都大路の出来次第。>



 強豪選手と留学生が

 集う都大路の三区…


 最速区間の二区…


 ここで通用するかを

 基準にすること…


 決めたらしいんや。



 あと余談ではあるが、

 先日に行われた

 実力テストで泉は、

 第一志望の同支社大の

 A判定を受けたとか…


 なお泉は共学志望。。


 学校が推薦してくれた

 女子大の枠は『卑怯』の

 一語で一蹴している。


 トランスジェンダーとして

 最低限の矜持があるから

 軋轢は少なくあれる。。



 これでワシら三年生の

 進路はほぼ決定。


 そして一方で…



「…ホウ。(・c・;)

 きっくすノ駅伝大会ガ

 てれびデ観レル??」

「…ハイ、オ父サン。。

 有料デスガ、(;´・v・)」


「NHKデ中継?(・.・;)

 おんでまんどデナラ

 きっくすノ活躍ガ…」

「…多分、、(;´・ω・)

 変ナ政党ニブッ壊サレ

 ナケレバNHKナラ…」


「…駅伝トハ…(・v・;)

 襷ヲ繋グトハソレ程ニ

 大事ナ学ビナノカ?」

「…ハイ…(;´^v^)

 ゼヒ父サンニ都大路ヲ

 見テモライタク、、」



 観られるそうです。

 (・.・;)

 海外でもだいたい…


 NHKですから、、

 (/・n・)/



 キックスが学んだ

 駅伝の魅力、、


 絆を繋ぐ意味、、


 実はこれがキックスが

 日本で学んだ全て。。


 母国の平和の礎となる

 かもしれない全て…

 (;´・ω・)



 けどだからこそ

 観てほしい。

 (・.・;)


 自分が学んだ駅伝が

 なんであるのかを…


 誰よりも平和を愛し

 戦いに傷ついた

 お父さんには特に…



 駅伝部が創設されて

 たったの一年、、


 そして解散まであと

 半月の駅伝部…



 けどその短い時間の

 僅かな活動は、

 何人もの人生に大きな

 影響を与えた。。


 そしてその集大成まで

 あと半月、、


 けど…だからこそ…



『…なんで…(;'∀')

 昇はそれを両親より先に

 ウチに相談するの??』

「…いや、(;´・v・)

 もし両親に反対された

 時に備えてその…」


『…心を決めときたい。。

 そういうことやな。』

「…ああ。(*´ω`)

 それでええと思う。」


『…やったらウチも昇に

 決心を伝えとくよ。。

 誰より先に…( ;v;)』

「…えっ?(・.・;)」



 みなみは…( ゜n゜)


 高校を退学すると

 決心したらしい。。



 もう学歴なんか何の

 意味もない身、、


 ならば卒業のため…


 出席日数のために

 外出許可をもらうこと

 自体がムダなこと。


 それよりも…



 ワシらを見届ける。

 (`・ω・´)


 自分の全てを賭けた

 駅伝部の行く末を

 一日でも長く、、


 だから、、、


 けどその代りに…



『…見届けるから。。

 (`・v・´)

 西京極まで外出する

 許可を得たから…』 

「…そうか。(;'∀')

 来れるんやな。。」


『…もしかしたら…

 最後の外出になるかも

 しれん。。(*´ω`)

 だからせめて…』

「…わかった。(-_-)

 後悔はささへん。。

 とはいえ…心臓に悪い

 レース展開になっても

 責任は持てんぞ。。」


『…同意や。(;´・v・)

 そんな緩い駅伝なんか

 見とぅもないて…』

「…よし、(; ・`v・´)

 ならばワシらはただ

 風になるだけやて…」



『…ええ表情や。( ;v;)

 昇がそんな顔をでける

 ようになったんが…

 ウチは嬉しい。。』

「…ああ。(;´・v・)

 こうなれたんはみんな

 みなみのおかげ。。

 都大路でもきっと…」



 悔いのない走りを…

 そして更に良い笑顔を

 取り戻すこと、、

 (`・ω・´)


 そのことに…

 改めて迷いなし。。



 その夜…ワシは両親と

 話し合って進路を決めた。

 (´・ω・`)


 オトンとオカン…

 ワシが高卒で働くことに

 同意してくれた。。


 …もしかしたら…

 親不孝したかもしれん。


 けどもうワシには

 走ること以外に道は

 ないのかもしれん。。



 でも…

 その一方では…


 後悔を伴うかもしれん

 同意もある。。



「…いいんだな。。

 後悔はないんだな。」

「…はい。(;´・v・)

 もう本気で走ることは

 二度とないんだから…」


「…そこまでして…

 走るべき場所なのか??

 京喬にとって都大路と

 いう場所は、(・c・;)」

「……わからない。

 けど走らずに後悔する

 くらいなら俺は…」



 放出の手に渡された

 一枚の紙、、


 父親がサインをした

 その用紙は…



 医療同意書。。


決まる時は一気に決まる。

後悔をする暇もない。

(;´・ω・)


けど…

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