表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
180/240

179 高校生ランナーの聖地

すでに11月も中旬を過ぎ…


都大路本番まではおよそ

一か月となりました。

(`・ω・´)


「よう、(・v・)ノ

 みんなごぶさた。」

「…ご無沙汰がすぎます。。

 あれから二週間ほど一度も

 顔をみせんて…(-C-)/」


「…忙しかったんだ。(-c-;)

 天下茶屋のおかげで本業の

 依頼が殺到したから、、」

「…連日の特集記事。(-n-;)

 おかげ様でワシら望んでも

 ないのに有名人です。

 立ち読みもできまへん。。」


「だが…駅伝部のことも

 考えてなかったわけでは

 ないんだぞ。(`・v・´)」

「…ホンマでっか?(-O-)

 たまーに練習内容をメール

 する以外はなーんにも…」



 久々に来てくれたのは

 千林旭さん。(・ω・)


 新聞記者の傍ら内緒で

 駅伝部の非常勤コーチを

 してくれてる人。。


 都大路に行きの大功労者。

 ( `ー´)ノ



 ただいざ都大路出場が

 決まると…(;´・ω・)

 

 本業が大忙し。。


 ワシらをネタに社長賞を

 二回も貰ったみたい。。


 それで二週間もご無沙汰

 してたんやけど、、



「…実は…(;'v')

 さっき難波に会ってきた。

 元気そうだったぞ。」

「…みなみと??(・.・;)

 今は事実上の面会禁止

 やってのになんで…」


「…取材名目だ。(-v-)/

 マスコミに出入りできない

 場所などないのだ。。」

「…職権乱用や…(;´-ω-)」


「そこで相談してきた。。

 駅伝部は今週末…

 京都に行こうと思う。」

「…何しに??(;´・ω・)

 ワシは古都の雅は似合わん

 男なんですけれど、、」



「…決まってるだろう。。

 試走だ。(`・v・´)」

「…なるほど。( ゜Д゜)」


「担当区間が決まったんだ。

 自分の区間がどんな道かを

 確認しといた方がいい。」

「…有難いです。(*'ω'*)

 じゃぁ週末は千林さんが

 車を出してくれるの??」


「もちろん。(・v・)ノ

 というかこれから都大路

 本番までボクは、、」



 コーチ業優先。(;'∀')


 …社長賞の副賞として

 そのこと新聞社から許可を

 もらったらしい。。


 なにせこれまで隠してた

 コーチ業がバレたから、、


 開き直って上司に直談判を

 したら意外にあっさりと

 許可されちゃって、、

 (=゜ω゜)ノ

 

 だから昨日までは仕事優先。


 超特急で来月までの仕事を

 片付けてたんやって。。


 それで今週末は放出が用意

 してくれたバンに乗って…

 (-v-)

 


「…よし、(;'∀')

 西京極に着いたぞ。。」

『…良かった。(*'ω'*)

 千林さんの運転なら放出と

 違って安心できました。』


「…佐野は乗ってないだろ。。

 一人だけ現地集合したくせ

 何を言ってる…(-C-;)」

『スンマヘン。(;^∀^)

 けど阪急沿線の高槻市民に

 西京極は庭でっから。。』


「だが他の者は…(; ・`v・´)

 かなり緊張してるようだ。」

『…当然でしょう。(;'v')

 ここは高校生ランナーの…

 駅伝の聖地ですから。。』


「…この西京極に来たことが

 あるのは…佐野だけか?」

『遊びや見学で訪れたことの

 ある者はいますが、

 走ったのはウチだけです。』



「…ボクは西京極を走った

 ことはないが一度だけ…

 都大路を走った。(*'ω'*)

 これは一生の誇りになると

 感じたのを覚えている。」

『…ウチと同じ六区やった

 そうですな。(ーvー)

 師匠を超えたります…』


「…期待してる。(-v-メ)

 ちなみに自慢ではないが、

 ボクは区間二位だった。」

『…あちゃぁ、(;ー∀ー)

 ハードル上がったぁ、、』



 そういうもの、

 (・_・;)


 都大路というのは聖地。

 ここでの走りは一生モノ。


 千林さんはそこでチームでも

 区間個人としても二位。。


 凄い実績である一方、、



 二番ではダメなんです。

 (`・ω・´)


 特に駅伝大国・兵庫代表の

 名門・報緑の千林さんに…


 二位は勝ちではないんです。



 では…ワシらは??

 (・.・;)


 優勝を狙える戦力でない

 ワシらはここで何を目標に

 走ればええの??


 それによって試走の内容も

 変わって来るんやけど…



「…八位入賞。('ω')

 これは予選タイムから見て

 妥当な目標だと思う。」

「…ですね。(; ・`v・´)

 いい線引と思います。。」


「ウチは後半にエース二枚を

 残したメンバー構成だ。

 中盤まで15位前後だったら

 可能性は残せると思う。」

「…いえ…(;'∀')

 ワシはもっと上位を狙って

 一区を務めるつもりです。」


「…何か知らんがその意気だ。

 ならばそのイメージを持って

 一区を試走してみてくれ。

 あまり欲張るのは良くないが

 少しでも前にいる方が…」

「…はい。(; ・`n・´)」



 こうして試走開始。

 (`・ω・´)

 まず一区のワシが先陣を切り

 西京極からスタートする。


 他の連中は千林さん運転の

 ボックスカーに待機や。。



 まずはスタート地点から

 西京極のトラックを…


 …走れません。(-_-;)


 午後から大学ラグビーの

 試合があるらしいから

 競技場に入れません。。


 赤阪が観たがってますが

 とりあえず無視です。


 てなわけで少し端折って

 競技場を出たとこから

 仕切り直しました。。

 (´・ω・`)



 スタートしてすぐ、、


 横風が強いです。(・n・;)

 というか小さな橋が多い。


 川沿いは建造物がないので

 走りが安定しにくい。。


 前半にリズムを掴むには

 この対策は必要かも…


 とか思ってたら目の前に

 変なアップダウンが、、

 (/・ω・)/


 都大路の名物の一つ… 


 阪急京都線の線路を潜る

 珍しいコースを体験

 できました。(*'ω'*)


 

 その少し先を左折すると

 もう五条通とお別れ。


 トラックを走ってない分

 すごく近く感じます。


 そしてその先は…



 西大路通。(`・v・´)



 碁盤の目とも言われる

 京・洛中の西端の大通り。


 これまさに都大路。

 ワシはきっとここを…


 風になって駆け抜ける。


 つもりやったけど…

 ( ゜. ゜)



 …けっこうキツイ。。

 (´゜д゜`)


 ここから中間点のある

 丸太町あたりまでは

 ジリジリとした上り坂。


 意外なまでに脚に来る。


 まだ半分の5キロやのに

 ここで疲れていては

 最後までもたへん。。


 気をつけんと、、



 というか実際の勝負処は

 おそらくこの辺りから。。


 さらに二キロほど行くと

 金閣寺が近くに見え…


 …へんかった。。

 惜しい、、(;´・ω・)


 でも西大文字は見えた。

 ラッキー。(/・v・)/



 …けど多分…

 そんなサザ工さんが如き

 余裕は本番ではない。。


 これだけの疲労を負って

 まだ残り三キロある。。


 そして右折した先は…



 北大路通。(`・v・´)


 京・洛中の北端の大通り。


 疲れはあるし本番では

 気温が低くもなるやろう

 けどここを走りのは…


 2キロ足らず。(;'n')


 加えてこの通りで勝負は

 あまりかからない。


 なぜならば…



「ここからだぞ!(;'∀')

 しっかりコース取りを

 考えて走れ!!」

「…は…(´゜д゜`)

 でもキツイなぁ、、」



 そう…(*n*)

 

 9キロを走り終えた一区の

 ランナーが最後に迎える

 残り一キロほどは…


 紫明通りの曲線。( ゜Д゜)


 直線の多い都大路の中では

 難しいコーナーワークが

 求められる難関が、最後の

 最後に待ち構えてる。。


 そこをさらに右折して

 狭い道を少し行ってやっと

 二区との中継点。(*_*)



 …わずか一区間。。

 (-_-;)


 平坦とされる曲線の少ない

 都大路でさえこれだけの

 注意点が見つけられる。。



 試走をしに来て…


 事前に区間を決めておいて

 良かったと思う。。


 やはりここは丸腰で…


 何の備えもなくしては

 走れる場所ではない。



 ワシらの…聖地なんや。。

 (; ・`n・´)


アップダウンが少なく

直線の多い都大路は

走りやすいコースのはず…


それでも決して容易な

コースとは言えません。。


ポイントは結構あるんです。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ