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176 都大路の風になるから…

みなみはすべてを覚悟の上。。


昇はこれを受け止めてどう

伝えていけばいいのか、、



「…おっ、(´・ω・`)

 駅伝部のグループラインや。」


「なんや昇、(・.・;)

 いつの間にスマホなんか

 持つようになった??」


「…こないだ…(;´・ω・)

 駅伝レース中にも連携が

 必要になったから。。」


「お前もう…(-v-;)

 頭の中は駅伝一色やな。。

 それでなんと??」


「…みなみは大丈夫かと…

 …見舞いに行くべきかと…

 (´・ω・`)」


「そりゃみんな心配しとる

 やろうからな。。」



「…オッちゃん…(;´・ω・)

 この件に対してワシは何て

 返したらええと思う??」


「…うーん。(´・ω・`)」


「…ワシは…(・n・;)

 直接みなみと話してから

 決めようと思う。。

 アイツの意向を第一に…」


「……そうやな。(-v-;)

 医者の話ではもう暫くで

 目を覚ますらしいから。。」



 みなみが倒れて…五時間。

 (;´・ω・)


 長く感じたけどまだ…


 ただその間に密度の濃い

 話を聞かされたと思う。。


 一度は睡眠薬を使われた

 みなみがまた目覚める程の

 時間は経ってるんや。。



 とりあえずわかったこと。

 (´;ω;`)



 みなみは…もう長くない。


 持ってあと五年。

 最悪は今日にでも逝く。。


 もう日常生活に戻れること

 さえないということ。。



 だいぶ落ち着けたとはいえ

 ことは…非日常。

 (´;ω;`)


 当事者でないワシでさえ

 こんな感覚やのに…

 


 みなみはそのこと…

 ずっと前から知ってた。

 (´・ω・`)


 覚悟してたんや思う。。


 20年程の短命であることは

 もちろんここ最近は、

 もうすぐ二度目の発作が

 起きるであろうことも。。


 おそらく自分はこの先を…


 都大路の本番を一緒に迎える

 ことさえ難しいことをも…



 けどだからこそ…

 (・ω・)


 残りの情熱の全てをこの

 駅伝部に賭けた。。


 ワシが…いやワシらがその

 選手生命を全うするよう…


 走り切れるために、、


 ランナーとしてその火を

 燃やし尽くせるために

 全て捧げたんやろう。。



 …あらためて…

 みなみのおかげや思う。


 不器用で社会性がなくて

 笑うことさえでけんワシが…


 選手として人間として

 ホンマに成長できた思う。

 (;´・v・)



 そして他の連中も同じ。


 赤阪はアスリートとなり…

 能勢は学校の看板を背負い…

 浜寺はヒーローとなり…


 放出と泉は有終を飾る場を…

 遥は復活の場を得た。


 そしてキックスはそれ以上に

 大きなものを得て、、

 千林さんは不遇を克服した。



 それ全てみなみが駅伝部を

 言い出したから。。


 本気で都大路を目指そうと

 ワシらの進むべき道程を

 示してくれたから。。



 そして諦めない神輿として

 最後まで全力で…

 (´;ω;)



 ではワシは…

 ワシらはどうするべき??


 何をすれば今のみなみに

 報いることが……



 そんな時…

 みなみが目を覚ました。。


 何を言うのかと思いきや…



『…まったく、(・v・)/

 二人して辛気くさい話を

 してたようやなぁ、、』


「…みなみお前、(´゜д゜`)

 どっから聞いてたんや??」


『…最後の方だけ、、(-ω-)/

 けどおよその見当はつく。。

 多分お父ちゃんが全部話して

 しもうたんやろう??』


「まぁ…な、(・_・;)

 けどそれマズかった??」


『……いや、(*-v-*)

 もう隠すつもりは、、

 というかムリなんやし…』


「じゃぁ…(;´・ω・)

 メールの返答の件は??」


『……正直に返して、(-v-;)

 ただし同情はされんように

 事実だけを淡々と、、』


「…それで…(´・ω・`)

 ホンマにええんか??

 だってみなみは駅伝部には

 欠かせん存在やのに、、」


『…ええも悪いも…(;´;v;)

 もうでけることないから。。

 今日のオーダー連携でウチの

 仕事は終わったはずやで…』


「へっ??(;´・ω・)

 それは聞いてないけど、、」


『…あらら。(*-ω-*)

 とりあえず昇は一区。。

 あと…』


「…お前なぁ、(; ・`n・´)

 そんな大事を淡々とって…

 ワシ一区!?(;´゜C゜)」


『…ああ。(・v・)ノ

 これを伝えたらウチのやる

 仕事はもうないかと…』



 …伝わってません。(-_-;)


 こんな大事なことなんで

 放出と泉にだけ??


 あと…近畿大会棄権!?

 =( ゜Д゜)ノ


 なんだこれなんだこれ

 とは思ったけどよくよく

 考えてみると…



「…たしかに、(・.・;)

 これは悪いオーダーではない。

 前半次第ではもしかしたら…」


『…まぁな。(;´・v・)

 府予選での天下茶屋の記録は

 全国でも上位クラスや。。

 後半にエースを残していれば

 8位入賞かて狙えるよ。。』


「…けどそれやったらみなみ…

 そのワシらの走りを見届けて

 貰わんと困る、(;´・ω・)」


『…どうかな。(;ー∀ー)

 なにせもう外出許可をもらう

 ことさえ難しい身の上や。。

 ましてウチ…

 12月末までもつやろか??』


「…おいおい。(´゜д゜`)」


『けど…それが現実。(;v;)

 ムチャしてきたから、、

 もしものことがあっても…

 その覚悟はあるから、、』


「…(;´゜n゜`;)」


『…その時は…(*'ω'*)

 なんかの歌の通りやから。。

 ちゃんと見守るから。』


「…うぐ、(´ ;ω;`)」


『♪千の風に…やっけ。。

 ♪あの大きな空を、、、』



 …あかん、(:n;)

 みなみは完全に諦めてる。


 いつ終わってもええとその

 気持ちを決めている。。



 …いや多分、、


 自分はもうその役割を終えた

 と考えてるんやろう。。


 ワシらを都大路の舞台に

 導いたことで…


 そのオーダーを決めたことで

 自分の仕事は全て完了やと

 思ってるんやろう。。


 実際…コーチとしての仕事は

 そうかもしれん。


 …けど、



 ワシはイヤや。。

 (´;C;)


 そりゃ…現実は認める。

 無茶を言うつもりもない。


 けどせめて…


 都大路を走るトコ。。

 ワシらがやってきた成果を

 見届てもらいたい。。


 仕事を終えたらハイさよなら

 とはなりたくない。。


 せやから…



「みなみは…風になるな。」


『…えっ?(´・ω・`)』


「…お前まだ…(; ;`n;´)

 風にはなったらあかん。。」


『…なんでや??(・.・;)

 ウチはたとえ空からでも

 見守る言うてるのに…』



「…せやかて…(`;c:´)

 それでも風はあかん だって…

 風にはワシがなるから!!」


『……?(・_・;)?』



「…ワシらがなる!(;C;)

 きっと一陣の風になって…

 洛中を駆け抜けたる!!」


『…昇…あんた。。』


「せやから…まだや。。

 ワシらが風になるまでは…

 お前はまだ。。(:n;)」


『……やな、(´;v:`)

 ウチが言い出したんよな。

 アンタらに…

 都大路の風になれと。。』



 それで…ええ。

 それしかない思う。。

 (; ・`v・´)



 都大路を吹き抜ける風には

 ワシらがなるから。。


 みなみには…

 ワシらの神輿にはせめて…



 風を見届けてほしいから。。

  



やっとできた。

タイトルコール、、

(;'∀')


けど連載開始前から決めてた

展開に辿り着くのにまさか

4年半かかるとは思わなんだな、、


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