172 うかれてる場合では…
あけましておめでとうございます。
今年もヨロシクです。
(・ω・)ノ
さて優勝から一夜明けて
駅伝部はもう全国への準備を
進める必要があるわけで…
「表彰状、(;'v')
全国高校駅伝大阪府予選、
第二区。
一位、能勢豊殿!!」
「はい。(;'∀')」
「パチパチパチ…(・ω・)ノ」
11月4日。
昨日の駅伝から一夜明け…
今日の朝礼は表彰祭り。
(*'ω'*)
まずは区間賞から。。
「同じく第四区。一位、
キックスオーキャット殿。」
「ハイデス。(;'∀')」
『きゃー!(*'∇'*)
キックスさん凄い、、』
「同じく第五区。一位、
赤阪千早殿。」
『きゃー!(*'∇'*)
お兄ちゃん凄い、、』
相変わらず声がデカイのは
赤阪妹の百合ちゃん。
(/・ω・)/
なんと昨日からキックスと
交際することに、、
それでちょっとこの二人は
複雑みたいです。。(-_-;)
それはさておき…
「同じく第六区。二位、
浜寺高師殿。」
「…うーん。(-n-;)
なぜあの展開で二位??」
ちょっと不満そうなのが
第六区・二位の浜寺。。
(´・ω・`)
前を走る先頭の西風に迫り、
後ろを走る三位の逢坂を
突き放したはずやのになんで
区間一位でないかはいずれ、、
そして…
「同じく第七区。一位、
区間新記録。天保山昇殿。」
「…はい。(・v・;)」
誇らしかった。。
メチャ誇らしかった。
しかも区間新記録って…
けど…まだ平気。(・ω・)
だってワシが一番誇らしい
表彰状がこれから…
「そして団体…優勝、
天下茶屋高等学校殿!!
放出京喬、能勢豊、佐野泉、
キックス・オーキャット、
赤阪千早、浜寺高師、天保山昇、
阿倍野遥、西中島清、南方十三…
おめでとう!!!」
「……(*;ω;*)」
これがきっと…
ワシの見たかった景色??
いや…違うと思う、、
ただ皆と走りたかった。
都大路に行きたかった。
そのためだけやった。。
それが気が付けば…
学校中が笑顔になった。
(´゜д゜`)
ワシらが走れば…
(`・∀・´)
ただそれは学校表彰なんか
では済まん事態のようで…
「おおい!!(/・∇・)/
ヨンスポの一面にウチが…
天下茶屋が載ってるぞ!!」
『わぁ!!(*'∇'*)
みんな写ってる凄い!!』
『すごくカッコいいよ!!
天保山くんのゴールシーン。』
「…ワシは…(´゜д゜`)
こんな汗まみれの汚い顔の
どこがカッコええと…」
『…カッコいいよ。(*'ω'*)
小奇麗なだけの偽物の男より
頑張ってる本物の漢の方が。』
「…そう…かな、(#・c・#)」
なにげにワシ… (-v-)
モテ期の到来ですか??
もしかして来年の二月は
チョコもらえるかも、、
しかもその空気は翌日には
さらに大きくなった。
だって翌日の新聞には…
『きゃー!!(TCT)/
何よこれ泉ぃ!??』
『…えっ??(´゜д゜`)
この記事の何が問題??』
『ずるいよ!!<`C´>ノ
放出くんは女子の憧れ!!
この学校のアイドルだよ。。
それが泉だけ抱かれて…』
『…言い方、、(*c*;)
そりゃ喜び余ったけどその…
抱かれたわけやない、、』
『放出くんはどうなの!??
泉が好みなの!?( `;д;´)
他の女子よりいいの!?』
「……ありえません。(-C-;)」
『じゃぁ…私も抱いて!!』
「…ムリ言わないで…(*n*)
というかここ学校だし。。」
お下品ですよ。(-C-;)
純粋なスポーツマンの抱擁を
そんな目で見ないで下さい。
あと佐野泉選手をこの場面で
女の子扱いしないで下さい。。
ついでに言うと同じ高3でも
放出と泉は18歳です。。
17歳のこの子を抱いたら犯罪。
この法律はホンマにあかんと
謎のオッさんも言ってます。
まぁでも仕方ないのかも…
(´・ω・`)
なにせ千林記者に情報を得た
スポーツ新聞はワシらのことを
面白おかしく書くから。。
その中で特に注目されたのは
断トツでキックス。
(・_・;)
取材陣まで押し寄せて…
紛争国の現実を知らしめる
というキックスの目標の
一つは果たせたみたい。。
メンバー全員に物語がある。
もちろんワシも。(-ω-)
取材陣は来なかったけど
全国から励ましの手紙まで
くる始末。。
こんなん望んでないけど…
もちろん他の連中も色々と
注目されて手紙とかも
けっこう来たらしいけど…
そんな中で最も望まない
形の注目をされたのが、、
放出と泉。(;´・ω・)
なにせ放出は…超二枚目。
ジャ二なんか比較にならん
本物の漢の中の男前。。
(/・ω・)/
新聞にこんな大きな顔写真が
載ったら日本中が大騒ぎ。。
新聞社より下世話な雑誌や
ワイドショーが来て
学校が追い帰すって始末。
そしてそれ以上の騒ぎに
なったのが…やはり泉。。
(/・n・)/
コイツは男でありながら
女子として学校に通ってる
Sランクの性的少数者。。
一流の男子選手でありながら
見た目は…美少女レベル。。
それが新聞にユニフォームと
制服姿を並んで載せられて
テレビでまで紹介されて…
<史上最速の女子高生>て、
未来永劫破られないで
あろう異名を付けられて…
しかも…佐野三兄弟の末弟。
長兄はラグビーの日本代表。
次兄は20歳の大相撲十両力士と
いう超有名なスポーツ一家。。
LGBT大好きのマスコミが
ゴキブリのように湧き出て
ワイドショー大注目に、、
(´・ω・`)
学校がバリケードまで作って
追い帰す始末にまで。
さすがに放置でけん、
(-_-;)
それやから昼休みになると
二人してみなみに部室に
呼び出されたってことでして…
『…まったく…(; -`д-´)
この大事な時にアンタらは
何をうかれとんねん。。』
「…そう言われてもなぁ、、
(´・ω・`)
ぶっちゃけ俺たちも迷惑
してる立場なんだし、、」
『…うかれてるはないやろ。。
(;´-ω-)
この騒ぎの中でもウチら
普段通り練習してるし、、』
『その練習も!(; ・`д・´)
アンタら経験豊富なモンが
引っ張ってもらわんと…』
「…けど千林さんがなぁ…
(´・ω・`)
本業が忙しいせいかあれから
一度も顔を見せないし、、」
『…難しいのは確か。(-C-;)
指導者のおらん中やからこそ
主力の自覚はしてるけど…』
『あと…その自覚!(; `n´)
区間賞に全く届かんかった
アンタらには特に自省して
気張ってもらわんと…』
「…おいおい、(・.・;)
その言い方はないだろ。。
たしかに府大会では俺たち
不本意ではあったけど…」
『…エース区間やったから。。
あの成績で責められるのは
ちょっと厳しない??』
それはそうや、(・_・;)
放出は区間四位とはいえ、
本調子ではない状態ながら
一区10キロを29分台。。
泉は留学生の多い三区。。
区間五位やけど日本人では
一番ええタイム。。
決して責められるような
内容ではない。(-ω-)
けどみなみが言いたいのは
そういうことではなくて、
『…せやからその、(-ω-)
本戦に向けてアンタらの
区間を変更したい。
それに合わせて練習も少し
変えていきたいと、、』
「…そういうことなら…
(´・ω・`)
たしかに俺のヒザの状態で
全国の一区は厳しいし…」
『まぁウチも8キロ区間には
自分でも適性不足やとは
思ったし…(-C-メ)
千林さんがおらんねんから
早く方針を決めんと…』
『そう言うてもらえるなら
有難い。(;'∀')
まぁこれは千林さんとも
打ち合わせたオーダーでは
あるんやけど、、』
「…つまり俺は一区から…
佐野は三区から別の区間に
移るってわけか。。」
『…それはええけど…(・n・;)
なんでウチらだけに相談??
むしろ長い区間に移される
連中の方にこそ影響は。。』
…やと思う。(・n・;)
こんな大事な話をなぜ??
というか、、
部長のワシの立場は!?
(=゜ω゜)ノ
ワシはうかれてないと
思うんやけどなぁ、、、
励ましの手紙…
みなみには黙ってよ。。
小さな喜びの余韻。
大きな次への不安。。
けど少しおかしなオーダー変更。
これは…何の焦り??
(´゜д゜`)




