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171 成し遂げたこと・成し遂げること

一か月ぶりの再開です。

(・ω・)ノ

しばらくは隔週で掲載します。


さて高校駅伝大阪府予選で

初優勝を決めた天下茶屋駅伝部は

どうなったかというと…



「おい千林…(; ・`д・´)

 天下茶屋の写真を撮れ。」

「……(;v;)、」


「何してる!?( `C´)ノ

 カメラを早く構えろ!!」

「…だって…( ;∀;)」


「…えっ?(;´・ω・)」

「もったいないですよ。。

 ファインダー越しなんて…」


「…そう…か、(´・v・`)」

「俺がずっと見たかったのは…

 きっとこれだから、(;v;)」



 …仕事も忘れてずっと傍観

 していたらしい。。


 千林旭さん。。


 名門・報緑の選手として

 高一にして都大路2位。


 大学三年で箱根に出場し、

 区間賞に迫る総合11位。。


 大学卒業後は記者として

 陸上中心にスポーツ担当。


 そんな輝かしいまでの

 彼の競技人生の実は…



 肝心なところを秒差で

 負け続けた不遇。。



 実力はあっても勝利経験の

 ない人間は卑屈になる。


 自信も誇りも持てない。

 だから不運を連鎖させる。


 それが今やっと、、



「…わかった。(・v・;)

 ならば千林はその喜びを

 分かち合って来い。。」

「…えっ??(´゜д゜`)

 仕事中なのに???」


「今はいい。(; -`v-´)

 天下茶屋駅伝部が得た

 勝利経験の喜び…

 お前の手で記事にしろ。」

「…はい。。( ;∀;)」



 こうして…千林さんも

 喜びの輪に加わった。。


 ただ<勝ったぞ!!>と叫び

 ワシら全員と抱き合った。


 泉…複雑そうな顔をすな。

 ここは素直に喜べ。。

 (;´・v・)


 不遇な連中の集まりとして

 始まった天下茶屋駅伝部。


 その中でも不運と言えば

 この人が一番なのかも。。


 それが、、



 しかもこれが意外な幸運を

 呼んだらしい。(・.・;)


 千林記者がワシらの輪に

 乱入したから他の新聞社が

 入りにくくなったとか…


 なにせ世間的にはほとんど

 ニュースソースのない

 無名の駅伝部。。


 しかもその…



「能勢選手!!(;'∀')

 優勝に区間賞おめでとう。

 なにか一言。。」

「いや…あのそのこの…

 (;・_・;;)」


 みんな不器用やから。


 皆の輪を離れて一人で

 校旗を掲げていた能勢が

 マイクを向けられたけど

 こんな感じになるし…


 他の連中も似た感じ。。

 (-_-;)


 顧問の中津先生が一人で

 記者に応対してるけど

 この人はあまり駅伝部の

 内情を知らへんから…


 これでは他紙は記事には

 ならんから。。


 そして…



「昇…おめでとう。(;'∀')

 今回は俺らの完敗だ。。」

「…天馬。(・_・;)

 けどワシらはその、、」


「…いいから。(-∇-;)

 胸を張って都大路に行け。

 それが勝者の使命だぞ。」

「…けど天馬かって、、

 ここで終わりってその…」


「…言うな。(*'ω'*)

 俺らはまだ諦めてない。」

「…えっ??(゜c゜)」


「今年は記念大会。(;'v')

 俺らはもう近畿大会に

 切り替えてる。。

 そこで…必ず勝ち取る。」

「あっ、(・c・;)

 そうやったな。。」


「また…戦おうぜ。。

 次は都大路で。。」

「ああ。。約束や、、」



 ありがたい。(/;ω:)

 敗者からの励まし、、


 しかも今回は記念大会。

 もしかしたらまた全国で

 戦える可能性はある。


 それを期待するけど…



 現実は厳しい。。

 だって…近畿代表枠は1。

 (/・ω・)/


 各県二位以下の学校の中で

 一番強いのはまぁ確実に


 …兵庫三強の二角。。


 つまり西風のお相手は

 あの播州工業…報緑学園…

 頂磨学園のうちの二つ。。


 こんなん勝てる可能性は

 ないと思てたから。。



 けど…それでええ。。

 ワシらの次は近畿やない。


 都大路を走るワシらは…



「祝杯行くぞ!!(; `д´)」

「えっ、(;'∀')

 まさか千林さんの驕り??」


「…取材だぞ!!(; ・`д・´)

 経費で落としてやるぞ!!」

「…お前なぁ…(*C*;

 もうこうなりゃ仕方ない…

 俺が直談判してやる。。」


「じゃぁ…貸し切りだ!!

 (・C・)ノ

 スタッフも皆で祝うぞ!!

 いいですね難波さん。。」

「そりゃ…(;'∀')

 今日は予約客もないから

 構いませんけど、、」


「…あと…(; -`v-´)

 使えますよねこの半額券。」

「……使えません。(*c*;

 これは団体に適用するモノ

 じゃないですから、、」



 何やってんねん。

 (-_-;)


 とりあえず金のことは

 中津先生が真っ青な顔して

 財布を確認してるから。。


 みんな鉄板焼き難波本店

 (ちなみに支店はない…)

 に集合ってわけで、、


 駅伝部の初期メンバーには

 想い出の味でもある

 スタミナ焼きを振る舞って

 お祝いするわけで。。



「まったく…(;´・ω・)

 ええんかいなオッちゃん。

 こんな大騒ぎって…」

「ええよ。(;'∀')

 俺はお前とみなみが…

 この輪の中心に居るのが

 嬉しくて堪らんから。。」


「それよりみなみは…

 あんな働かせてええの?」

「…好きにさせてやれ、、

 俺たちはもうアイツのこと

 見守るしかないから。。」


「それより…あらら、、

 オカン何しに?(・c・;)」

『…昇!!(; ・`д・´)

 なんでアンタはこんな日に

 親に報告もせんと!?

 法善から連絡もらうまで

 知らんかったんやで!!』



 ウチのオカンまで、、

 (;#-ω-#)

 こんな場に親が来るのは

 なんやちと恥ずかしい、、



 オッちゃんが連絡して

 くれたらしい。。


 ちなにみワシのオカンと

 オッちゃんは姉弟。。 


 売り物のホルモン焼きを

 差し入れるわけで、、



 その後も赤阪の母と姉。。

 とにかく声がデカイ。

 (-n-;)


 能勢さんご一家。。

 80代のおじいちゃんは

 まだ元気そう。(;'∀')

 滅私奉公で雰囲気作りに

 奔走してられます。

 

 浜寺のオカン。。

 差し入れは揚げ物ばかり。

 スーパーの値引品やないとか…

 (´・ω・`)


 あと放出と遥のご家族…

 家族ぐるみの付き合とか。


 あと二人を引っ付けようと

 しないでください。。

 というか京喬くんの周りの

 女の子たちは無視なの??


 その後には…



「こんばんは、(;'∀')

 みんなやったな。。」

「おお、恵さん。(*'ω'*)

 お忙しいとこスイマセン。」


 次に来てくれたのは、

 佐野泉の長兄…恵さん。


 今年の夏に合宿所を提供

 してくれた同士社大学

 ラグビー部の主将にして

 現役日本代表選手。

 (・ω・)ノ


 思わぬ有名人の登場で

 宴も酣となったけど…



 違和感はあったみたい。。

 (-_-;)


 いくら頭で理解してても

 女友達とキャッキャしてる

 弟の姿に兄としてはその…


 けどそれ以上の違和感は…



「…はぁ!?(´゜д゜`)

 なんで百合とキックスが

 付き合うことに!??」

『…知らない。(-c-;)

 なんとなくそう言う流れに

 なったというか…』


「しかもその…(*_*;

 母さん姉さんは了承済??」

「ハイ。(・v・;)

 ヨロシク赤阪ノオ兄サン。。

 オいもサンヲクダサイ。」


「…お兄さん言うな。(*C*;

 というか日本語が変…」

「私…モット頑張リマス。。

 赤阪家ノ一員トシテ…」



 なにを言うてるねん。

 (-c-;)

 お兄さんは認めませんよ。


 けど、、

 ええことやと思う。。


 こういうの含めて人間的な

 成長やとも思う。。


 そろそろワシにもそういう

 のがあってもその…

 (*'ω'*)



「…では…(-v-)

 自分はそろそろお暇させて

 いただきますかね。。」

「おや千林さん。(;'∀')

 まだほとんど飲んでない

 のにお帰りですか??」


「…だって…高校生たちが

 やってくれましたから。。

 その日常を文字にするのが

 俺の仕事ですから。。」

「…なるほど。(;'∀')」


「…覚悟しといて下さい。。

 明日の一面抑えましたから

 きっと明日の今頃には…」

「…きっと大騒ぎだ、、

 昇たちはそれだけのことを

 やったんでしょうな。。」


「…ボク自身もね。。(^ー^)」

「ならばお願いします。。

 コイツ等の生きた証として…

 世に知らしめて下さい。。」



 これが…天下茶屋駅伝部。


 これまで成し遂げたこと…

 これから成し遂げること。


 まだまだ大きく変わる。。


 その媒介は記者でもある

 千林さんやろう。


 だって何を為すにしても

 世に知らしめてこそ。。



 けど…それ明日以降の話。


 今はただ今日までの成果を

 祝うべきで、、

 少しは羽目を外すべきて…

 (´゜д゜`)



『こらぁ!(; ・`д・´)

 なんで浜寺がビールに

 口つけとんねん!??』

「だって難波…(・.・;)

 俺は普段から晩酌して…」


『アホぉ!!( `C´)ノ

 そんなことしとるから

 太るんやろ!!

 というか新聞記者の前で

 飲酒なんかしたら、、』

「…千林さんなら帰ったよ。

 出場停止の心配は…」


『というか能勢!!(ToT)/

 アンタまで飲むな。。』

「…ハイィ。。(;#-∀-#)

 では皆のために一興。。」


『…ちょ、(´゜д゜`)

 ビール一杯で出来上がるて…』

「一番、能勢豊。(-ω-)ノ

 アキラ100%のモノマネ、、」



 …やめぃ、(-C-メ)

 それお盆芸を通り越して

 ただの裸踊りやないか、、


 女の子もおるぞって、、

 Σ(゜Д゜)


 酔っぱらった放出まで

 付き合ったから大騒ぎに、

 ついでに恵さんも、、


 女性陣大興奮。(;'∀')

 失神する者も出る始末…


 アイドル以上の二枚目と

 マッチョなラガーマンが

 そんなことやったら

 救急車よばなあかんて…


 けどそれ以上に、、


 泉はやったらあかん!!

 Σ(゜Д゜;)

 誰か止めて、、

 一応女子高生ですから。。



 けどこの楽しさ…

 笑える仲間たち、、


 その喧騒をワシはそっと

 一人だけ離れた。。


 だってワシにとって一番

 今この場で会うべきは…



「…ワシは…ワシは…」


 なんでやろうな。。

 (´;ω;)

 みさき叔母ちゃんには

 笑って報告するつもり

 やったのに、、


 せっかく笑えるように

 なったつもりやのに、、



 この仏前でこんなに

 泣いたのは初めて。。


 こんなに申し訳ないと

 思たのも初めてかも、、

 (´・ω・`)



 もしかしたら自分の命の

 意味を理解したから、、


 生きてて幸せと初めて

 思えたから、、



 亡くなった命の意味…

 失われた幸せの意味。。


 ワシは始めて理解できた

 のかもしれんな。。

 

えーっと、(;´・ω・)

連載開始当時とは違って今年は

なんと記念大会でした。


ってことでかなり強引ですが、

近畿からもう一校、都大路に

出すってことにしましたが…



うーん。(;´-ω-)

西風にするか兵庫から出すか

他に新しいのを出すか…


実はまだ決めてないのだ。。


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