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136 だから…

戦力は整って…


あとは本番を迎えるだけなのですが、、

「はぁ!?(゜∀゜)

 花の一区をボクが担当??」

『…そう。(´・v・`)

 千林さんも承認済やで。』


「けど…自信が、(;;´・c・;)」

『心配はいらんから。(;'v')

 ここで赤阪に自分の実力を

 自覚して欲しいんや。。』


『…けど二区は私…(;゜n゜)

 前半で出遅れたらそのまま

 ズルズルいく可能性が

 否定できませんよ。。』

『…問題ないよ。(;´-v-)

 遥はもう男子と比べても

 遜色のない実力やし…』


『…やし??(・.・;)』

『後半には屈強な男どもが

 控えとるんや。(^v^)/

 多少の遅れは大丈夫。。』


『…あのぉ…(-c-;)

 一番後ろに控えてんのは

 ウチなんですけど、、』

『…あらら、(;'∇')

 けどアンカーの適任は

 泉ちゃんですから。。』



 駅伝地方予選を

 一週間後に控えた今日…


 ついにそのオーダーが

 発表された。

 (`・ω・´)

 しかしこれが…


 一区=赤阪千早(15.18)

 二区=阿倍野遥(16.24)

 三区=天保山昇(14.39)

 四区=キックス・オーキャット(14.34)

 五区=能勢豊(8.24=3000m)

 六区=浜寺高師(15.22)

 七区=佐野泉(14.26)

 控え=西中島清(16.58)

 控え=南方十三(17.01)


 となった。(・.・;)



 ウチで最速の13分台…

 放出を控えからも外す。。


 代わりの一区は…赤阪。


 3キロ区間の五区を予定

 していた男をあえて

 最長10キロ区間に投入、、


 極端に前半の弱い並び。。

 その狙いは、、



『まず大前提やが…

 この予選で天下茶屋は

 表彰台は狙わん。

 5位あたりを狙って

 ゴールして欲しい。。』

「それは…(・n・;)

 手を抜けってこと??」


『というか…(・v・;)

 目標タイムに沿って

 走る経験をしてほしい。

 本番を想定した走り方を

 してほしいんや。。』

「…なるほど(・n・;)

 では具体的には??」



『まず赤阪は強みを…

 一定のペースを守れる

 特長を再確認する。』

「なるほど…

 たしかにそれは必要や。」


『それで赤阪に…(`・ω・)

 自信を取り戻してほしい。

 アスリートを目指している

 自覚を含めてもう一度…』

「自信と…自覚…(・_・;)」



 これは…いると思う。

 (´・ω・`)


 だって…赤阪は春までは

 超人的やったから。


 一か月に約一分という

 驚異的な勢いでベストを

 縮めてきた赤阪。。


 一定のタイムで纏める

 安定感も増したけど…


 5月以降は自己ベストを

 更新できてないんや。。

 (・.・;)


 その原因はおそらくは…

 夏の暑さ。。(;´・ω・)

 元々タフネスとは言い難い

 赤阪に酷暑は天敵。。


 それでここ暫くは少々

 自信もなくしてたようで…



『せやから…自覚して欲しい。

 暑さの柔らいだこの時期なら

 赤阪は花の一区で通用する

 実力者やということを…』

「…でも…(;´・ω・)

 遥の言う通り出遅れたら

 致命傷になるぞ。。」


『まぁ…そん時はそん時。。

 だって赤阪がそんな自信を

 喪失した状態ではどうせ

 府大会では勝てんから。』

「…うっ、(・.・;)」


『あんたは…(*'ω'*)

 アスリートなんやろ??

 その自信さえ取り戻したら

 赤阪は…強いはずや。』

「…(;´・v・)、、」



 その通り。<(`^´)>

 自信さえ取り戻せば

 赤阪副主将は強い。。


 けどだからこそその

 ハードルは低めに設定

 してあげんと、、


 絶対にブレーキには

 ならない作戦は…



「一キロ3分20秒。(・.・;)

 そのペースを崩すなと…」

『ああ。(*^v^*)

 赤阪の地力ならばむしろ

 簡単すぎるやろう??』


「だがそれでは…(;´・ω・)

 10キロで33分20秒だぞ。

 とても先頭を争えるとは

 思えないのだが、、」

『…だからぁ…(;'∀')』


「…争わんでいい、(・.・;)

 ってどういうこと??」

『…さっき言うた通りや。

 目標は5位前後。。

 速すぎても遅すぎても

 あかんてこと。(^o^;)』


「…なるほど、(;´・v・)

 それならペースを保てる

 ボクが適任ってこと、、」

『そうや。。(*^v^*)

 これは赤阪副主将にししか

 任せられん大任やで、』



 たしかに、、

 これは赤阪に適任。。


 それに実際このタイムは

 言うほど遅くない。

 地区大会の5位相当なら

 充分に狙えるはず。


 赤阪も納得してる。

 みなみ…上手く纏めた。。


 そして次は…



『…遥はその逆。(´・v・)

 二区を力一杯に走って

 くれればそれでええ。』

『…どうして??(・.・;)

 私には任せられる役割は

 ないのですか??』


『…男子相手に戦うんや。

 とてもそれ以上の要求は

 でけんやろうて、、』

『…しかし…(´・ω・`)』


『…けどな…(;´・v・)

 遥はこれ一回きりや。。

 その成果を見せる機会は

 府大会ではないから。』

『……(´・ω・`)』


『仕事は男…やなくてその…

 先輩に任せとけ。(ノ-v-ノ)

 特に本番に温存している

 …放出先輩にな。』

『…(・v・;)』



「そうだぞ。(;´・v・)

 お前は不甲斐無い俺の

 代わりなんだから。。

 責任など考えることなく

 楽しんで来ればいい。」

『…放出先輩。。(;v;)』


「…全く羨ましいぜ。。

 俺たちなんて代理さえ

 できんのによ。(´-v-)」

『ありがとう西中島先輩…

 南方先輩も、(;v;)』


「…アノォ、(・.・;)

 私モ先輩ナノデスカ??」

『…キックスくん。(-v-;)

 キミは自分の仕事をして

 くれればいいから。。』


『まぁ…遥の言う通りや。

 出遅れの心配はまずない。

 三区以降のみんなは

 予定されたペース通りに

 刻むだけでええから。』

「…なんや。。

 いけそうやないか。」



 まぁその…(;´・n・)

 遥とキックスの相性は

 相変わらずやけど…


 実際のところ後半は

 心配ないみたい。。。


 だって予定から発走順が

 変わったのは能勢一人。


 けどこれ…ワシも賛成。


 だって今の能勢の課題は

 ペース作りやから。


 …同じ3キロ区間なら、

 周りに人の多い二区より

 独走する可能性の高い

 五区を経験させたいから。



 そう考えたら…

 この並びが正解かも。


 後ろに憂いがないのなら

 三区のワシにとっても

 気が楽というモノ、、

 (´-c-`)


 ここは思いっきり

 飛ばしたいんやけど…



『あと…昇はその…』

「なんや??(;´・_・)

 ワシにだけ注意事項?」


『だってアンタ…(・.・;)

 まだ例の課題が解決して

 ないわけやから。。』

「まぁな…(;´・ω・)

 けど心配せんでええよ。

 イーブンペースでええなら

 8キロでも普通に抑えて

 走れるはずやから。」


『…無理しなや、(;´・v・)

 ここでランナーズハイは

 出さんでええから。。』

「…どうした??(・.・;)

 何が言いたいんや??」


『…何でもない。(;;´・n・)

 少し気張りすぎたから…

 ちょっと休むわ。。』

「……わかった。(・.・;)

 練習メニューはさっき

 聞いた通りやな。。」


『…ああ。(;´-v-)

 後は任せるから。。』

「…(・n・;)??」



 少し気になったけど…

 まぁええわ。。


 だって…本番直前、、


 10日後の地方予選を

 目立たず確実に勝ち抜き

 府予選進出を決める。。


 それこそがワシらが

 全てを注ぎ込んだ

 都大路への第一関門。

  

 

 今はそれ以外…


 ワシには考えることさえ

 でけんねやから。。



エースの放出を外して

赤阪千早と阿部野遥で

前半を戦う。(。・ω・。)


次回…ついにスタートです。

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