130 悔しい
夏合宿中。。
練習中に倒れた昇は…
凹んでます。。
「…参ったな。。(;´-ω-)
天保山のヤツあそこまで
ヘコんでるとは。。」
「…重症ですか、(・n・;)
怪獣みたいな泣き声が
聞こえましたけど、、」
「…そう言ってやるな。。
アイツが感情を出すなんて
滅多にないことだぞ。」
「…だしかに…(・_・;)」
『…面倒臭いヤツやな。。
でけんことはでけんねんから
無理せんでもええのに…』
「…佐野が言うな。(´-ω-)
全力を出せない不条理を
お前だってわからない
わけではないだろう??」
『…そりゃまぁ…(´-ω-`)
放出ほどやないやろけど、』
「…ったく、(・n・;)
ウチの駅伝部は不条理な
ヤツが多すぎる。。」
『…放出が言うな。(゜n゜)ノ』
「…たしかに、(-v-;)
けどウチは乗り越えるべき
課題が多すぎるよ。。」
…放出の言う通り。
(´・ω・`)
ウチの駅伝部は色々と
全力を出しきれない者が
多すぎる。。
全員が全力を出しきれても
なお難しいあろう大目標。
都大路を掲げた駅伝部。。
なのに主将でエースで
言いだしっぺである
ワシが…メンタル不良。
(;n;)
その背徳がどういうもので
あるのかはもしかしたら…
器用な人間には理解でけん
モノなのかもしれん。
けど…せやからと言って
ワシは駅伝部を辞めるって
わけにはいかん。。
ではどうするかというと…
「…天保山を…(・_・;)
5キロ区間限定に??」
「…そうだ。。(;´・ω・)
今のところ天保山は
5キロまでならギリギリ
力を制御できている。
それ以内の距離であれば
なんとかなるかと…」
「……なりますか??
アイツは5000m走でも
ランナーズハイを
発動していますけど…」
「…だが…(;´・ω・)
他に方法がないんだ。。
天保山は降ろせないし、
本人もそれは望むまい。」
「…では具体的には…」
「…(;´・ω・)」
というわけで、、
翌日からは泉と浜寺が
8キロ区間の練習に
追加された。。
(;´・ω・)
浜寺は本音では少々
複雑みたいやけど…
結果オーライでもある。
あえて顔には出さへん
かったらしい。。
対してワシは…
全体練習から外れて
軽いジョグだけ。。
(;;´・ω・;)
立ち直るまでは全力を
引き出すことさえ
禁じられてしもうた。
合宿まで来て…
やっぱり一人ぼっち。。
(;n;)/
昨日から誰とも口を
きいてへんかもしれん。
頼るべき仲間の練習を
見守ることだけ、、
今は気楽に行けばいい。
それは理解する。
いや…
理解しようとしてる。
けど今のワシにとって
一番辛いのもまた…
その一言。(´・ω・`)
気楽に行け。
ドンマイ。
力を抜けばいい。
何も考えない人なら
簡単に口にできる
慰めの言葉を…
駅伝部の仲間たちは
かけてくれない。。
おそらく連中も…
そう言いたいと思う。
そう言えばとりあえず
連中は心の重荷から
少しは解放される思う。
(´・ω・`)
けど連中は…
仲間たちはまぁ漏れなく
ワシに負けんくらいに
不器用な御仁ばかり。。
(´;д;`)
自分の言いたいこと…
自分が楽になるために
言いたくても
言うべきでないこと…
そんな自分勝手を
口にしない連中ばかり。
それが有難い一方で…
心苦しい。。
ワシは…何をしてる??
自分のため皆のため…
誰よりも真摯にあるべき
ワシはなぜ今になって
この為体に堕ちた??
口惜しい。(;_;)ノ
…あれから数日。。
今日もまた長距離走に
向かう四人をただ
見送るしかでけへん。
しかも連中はここにきて
平坦なコースのみを
走ることになっている。
ワシが抜けたせいもあり、
坂道練習を仕込むべき
選手がいなくなったから。
せっかく菅平高原に来て
残り数日と言うのに…
(´・ω・`)
相変わらず連中は誰も
何も言うてはくれん。。
けど…
その空気は伝番してる。
連中は…必死。。
でける範囲ででけること
歯を食いしばって、、
ワシの負担を少しでも
減らそうとそれこそ
死にもの狂いで、、
ワシが軽いジョグで
茶を濁してる間に…
毎日限界まで走り込みを
続けているんや。。
(´;ω;`)
ならばワシは…
立ち直らなあかん。。
どんなに辛くても今は…
焦ったらあかん。
前進せなあかん。。
長距離走に行っていた
エース候補の連中が
戻ってきた。。
今は頼れる仲間に
任せてええから…
ってあれれ??
(´・ω・`)
「…放出は??(・_・;)」
『ああ。(;´^ω^`)
先にゴールしとると
思うけど、、』
「…どういうこと??
なんで泉とキックスと
浜寺の三人だけ??」
『アイツここしばらく
調子がええらしいんや。
(´-v-`)
ウチらも追っかけたけど
独走されてもうて…』
「…ということは…
誰も放出を見てなかった
ということ??」
『…えっ??(・.・;)』
真っ青になった泉が
コースを逆走しようと
したところ、、
放出が戻ってきた。
(・n・;)
けど…その足は…
「…ああ。(;;´・v・;)
ちょっと調子に乗り
すぎたようだ。。」
「…って…(・.・;)
どういうこと??」
「…ちょっと膝、(;^c^)
抜けちまったようだ。。
まぁ症状は軽そうだから
心配は要らないよ…」
「ほ…ホンマ??(゜Д゜;)」
『…それやったらワレ…
<(`^´)>
なんで隠れた??
コース上に残ってたら
ウチ等が抱えて帰って
やったのに。。』
「……そうはいかんよ。。
俺のせいで…(-v-)/
佐野たちの練習まで
妨げるわけには
いかんだろう??」
『あ…アホが!!(゜Д゜;)
ワレ自分が何言うとるか
わかって、、』
「…えっ??(´・c・)」
今度は放出が…
シバかれた。(*・・ノ)
そして…
泣き付かれた。。
どんだけ心配かける??
いや…なぜ…
心配させてくれない??
…仲間のはず。。
…同士のはず。。
ならばなぜ…
自分一人で背負う??
その苦難を自分に
分けてくれない??
ワシは…(´・ω・`)
自分に言われている
ような気になった。。
そして…
第三者の目で見れば
よくわかった。。
責任を一身に背負うな。
仲間を頼れ。
その上で自分のできる
範囲を粛々と懸命に…
合宿終了まであと二日。
明後日の午前にはこの
菅平ともお別れ。。
ワシらはここで…
何を学べたのやろうか。
全力を尽くせない蟠り、、
これに打ち勝たない限り駅伝部は
前に進まないと思います。
なお来週から 空を飛ぶ を再開します。
それにより次回から都大路は金曜日に移動。
次回は7月27日11時の予定です。




