118 キックスオーキャットが戦…わない理由
放出京喬と阿倍野遥の身の上話が
一段落して次は…
どう考えても一番重い過去を持つ
彼のお話です。。(`・ω・´)
「さて…俺と阿倍野の話は
これでいいかな、、(^v^)」
「…ワシはエエ思うよ。。
そろそろ雨も弱なってきたし…」
「…じゃぁ一個だけ質問。。」
「はい、能勢くん。(´・ω・`)
時間がないからお早目にね、」
そうです。(´・ω・`)
もう急がんとあきまへん。
お忘れの方も多いでしょうが…
今は雨宿りの最中です。
雨が上がれば話は終いです。
この雲行きなら次のキックスは
身の上話ができそうやけど、
ワシまで回るかは時間的に微妙。
まぁ連載再開したことによる
時間的都合もあるんやけど…
(。-`ω-)
それで質問は一個だけってことに
したんやけど…
「放出と遥って…(・_・;)
お互いのことどう思ってるの?」
「…えっ??(#・c・#)』
「だって因縁ある間柄だし…
放出は遥を殊ほか大事にして
責任まで被って…」
「いや…それはその…(#・c・#)」
「そう言や放出はバレンタインでは
遥のチョコを特別に扱ったし…」
【070参照】
『ウチと二人きりでは危ない言うて
ナイト役を買って出たことも…』
【074参照】
「…けど遥も放出先輩のこと
すごく慕ってるようやし…」
「お互い美男美女なのに
浮いた噂ひとつないんだし…」
たしかに…(・_・;)
ワシみたいなモンはとかく
この二人に噂の一つもないんは
むしろ不思議なこと。。
特に放出は異常なモテ男で、
交際の申し込み殺到やのに全部
けんもほろろらしいんや。。
駅伝に賭けてるからやろうか?
それとも…
「さっきも言ったけど阿倍野は
可愛い後輩だ。(´・v・)
特に目をかけてはいたけど…」
「…それだけ??(´・ω・`)」
「…それだけだよ。(#・c・#)
それに俺は責任を感じてるから
償いもあってだな…
今は駅伝以外にないというか…」
「…それに対して…(._.)
遥はどう思ってるの??」
『私にとって放出先輩は…
今でもアホボンかな。(^^♪
先輩としてはホント感謝して
尊敬してますけど…』
『…それだけ??(´・ω・`)
放出ほどの男前を何とも思わん
女の子なんておるんか??』
『…じゃぁ女の子の佐野先輩は
何を思ってるんですか??』
『…いや…それはその…(゜∀゜)
その辺ウチは男の子やから…』
…あらら。(・.・;)
これは泉の負けやがな。。
これで一旦はお流れやけど…
実際のとこどうなん??(・_・;)
恋愛ごとには特に疎いワシには
よぅ分からんけど三人には、
特別な感情があるように思えて
ならんねんけどな、、
こんな数奇な人間関係は他では
そうはないやろうけど…
そんな関係が成立するのは
平和な日本であればこそ…
その平和を学びに来た
普通でない出自の彼の話は
これまでとは違う、、
というか桁違いなわけで…
(・c・;)
「アノ…次ハ私デスヨネ、、」
「ああ。そうやった。
じゃぁ早目にお願いするわ。」
「デハ…巻イキマス。。
只今ゴ紹介ニ預カリマシタ
きっくすおーきゃっとノ身上ヲ
隅カラ隅マデズズイト…」
「…(。-`ω-)??」
相変わらず日本語がおかしい。
しかも書きにくいし読みにくい。
これで本当に語れるん??
(´・ω・`)
けど問題はそういうことでは
ないわけで…
彼の人生はもっと問題で、、
キックスはアフリカ東部の
ンマリアという国の出身。
民族紛争が絶えない国だけど、
彼の生まれた村に限れば
紛争の当事者には属さない
中立的な部族。。
おかげで貧しいながらも平和。
しかも彼の父親は村の行政長。
いわば村長のような存在。。
おかげで収入も悪くなく、
何不自由ない暮らしぶりで…
「へぇ、(・v・;)
キックスはボンだったのか…」
「…ボン?、(。^v^)
放出サント同ジあほぼん??」
「アホボンじゃないよ。(*-∀-)
俺なんかとはまるで違う本物の
坊ちゃんってことだろ??」
「…あほぼん違ッテ…(´・ω・)?
ばかぼんッテコトデスカ??」
「……それでいいのだ、(^^;)」
「…(´・ω・)??」
ちょっとスベったけど…(-_-)
放出が冗談を言うとは珍しいな。
自分の身の上を語って気持ちが
少し楽になったんやろか??
それとも…
この後の展開を考えて少しでも
空気を軽くしたかったんか…
(。´・ω・)、、
だって頭のええ放出には…
これまでとはまるで違う展開を
ある程度は予想できるわけで、、
「ダケド次第ニ紛争ガ激化シテ…
私ノ村モ中立ヲ保ツノガ難シク
ナッテキタンデス。。」
「…厳しいな、、(´・ω・`)
それでもお父さんは村の平和の
ために頑張ったんやろう??」
「…ハイ…(;_:)
私ノ父ハ争イガ大嫌イデ…
絶対ニミンナヲ守ルトズット
口癖ノヨウニ言ッテ…」
「…それで…(・c・;)」
「父ハ…部下ニ裏切ラレマシタ、、
ソノ人…村人ヲ売リマシタ…
(/;ω;\)」
「!(;´゜c゜`;)!??」
「父ハ何トカシヨウトシマシタガ
暗殺サレソウニナッテ…」
「…!(;;´゜д゜`;)!??」
「…父ノ秘書ノオカゲデ何トカ
一家デ脱出デキマシタガ…
逃ゲレタノ家族ダケ。。(;c;)
村人タチノ危険知ッテテ
置キ去リシテシマイマシタ…」
「けど…仕方ないやろ、(;'c')
そこは一旦立て直してから
救出に向かった方が…」
「…ケド追ッ手ニ狙ワレテ…
戻レナクナッタ、、(;c;)
秘書サン私タチ逃ガスタメ…
撃タレテ死ニマシタ。。」
「…!(;;´;д;`;)、、、」
な…何それ??(´゜д゜`)
ホンマに現代のお話??
未だにそんなんが海外では
行われてるっての???
キックスが銃声を恐れるのに
そんな背景があったの??
後日に聞いた話やけど…
お父さんの部下というのは
文字通り村人を売ったらしい。
僅かな金で村を買った部族は
村人を拉致して兵士に養成、、
反対する者は全て虐殺という
行為に出たらしい。。
さらに敵対部族が対抗して
村に攻め込んできたから
もう無茶苦茶、、(;´c`)
もはや地元の友人知人…
誰が生きて死んでいるのか
さえ分からんらしい、、
そして…
僅か11歳でそんな経験をした
経験をしたキックスは
家族とともに逃げ延びて…
父の知人を頼って英国へ亡命。
一家は国際機関に拾われ、
難民支援などもあって平穏な
生活を取り戻したらしい。。
けど…
心は取り戻せない。。
銃声の飛び交う恐怖…
仲間に裏切られた疑念…
村を失った悲しみ…
命に代えてくれた秘書さん…
そして何より故郷を…
みんなを救えなかった悔悟、、
…お父さんは心を壊して一時は
働く気力もなくしたらしい。。
そして当のキックスも…(´・_・`)
これ…ワシらの比ではない。
トラウマなどと言う言葉では
語るべきでさえないけど…
それでも大事なのは
過去ではなく未来、、
それから彼がどうしたか…
どう考えたのかはなかなか
上手く語れない、、
というか言葉に詰まった。。
正直…こんな凄惨な思いを
語られたところでワシらに
何かができるワケやない。。
けどそれでも…
受け止めるべきやとは思う。。
(;`・ω・)
せめてワシらだけは仲間を…
ともに戦うと決めた約束を…
裏切ってはならんと思う。。
(`・ω・´)
さすがに…とお思いでしょうが、
戦争とはこういうものです。。
無辜な市民の被害も重いですが、
争いの当事者はそれ以上…
…次回以降どうしよう??
(;´・ω・)




