010 万年補欠…赤阪千早の場合。。
駅伝部の本格的な部員集めがはじまりました。。
「どうやったみなみ??一年生の反応は…」
『反応も何も。一年の男子ってあんなに少ないん??
この学校…男子比率が減ってきてへんか??』
「…そんなに少ないんか??」
『驚いたで。。一学年でたった17人やって。』
「…それでどうや?勧誘したんやろう??」
『まったくあかん。。女子高同然の学校に来る男やで。
…ヘタレかチャラ男ばかりで話にならん。。』
選り好みするな!!…と言いたいけど…
その様子では無理やろうな…
一年生にはまったく期待でけんみたい。。
『…で、昇はどうやったんや??』
「こっちもあかん。西中島も南方も完全に無理や。。」
『…そうか。けどあと一人おるんやろう??』
「けど赤阪は……」
『選り好みしとる場合か!!行くで!!』
「お…お前が言うか!?って言うかもう放課後やで。。
赤阪はもう帰ってるかもしれんぞ!?」
…駅伝部を作ると宣言した初日。
何の成果もないままに終わるのか??
けれど幸いなことに本日最後の交渉相手は…
…まだ学校に残っていてくれた。。
赤阪千早。
中学から5年も陸上を続けている男。
しかしその記録は一向に伸びることなく…
駅伝はもちろん試合に出る機会もほとんどなく…
陸上部ではマネージャー同然やったんや。。
「…やはり来たか。天保山。。」
「やはりって赤阪お前…待っとったんか??」
「…南方から話は聞いてたよ。。
正直…悲しかった。誘ってもらえないと思った。。」
「もらえないってそれは……」
「なぁ天保山。…ボクには駅伝はムリか??」
「…そんなことはないよ。
じゃあ赤阪お前…入ってくれるの??」
「…ああ。もちろん協力するよ。
ボクは確かに遅いよ。…けど自分なりに頑張ってる。。
新しい駅伝部ならボクも出られると思うから…」
「…わかったよ…それやったら……」
やった。
とりあえず最初の一人が入った。
…なのに。。
『ちょっと赤阪とやら。あんた…甘えんなや!!』
…みなみが一喝??
なんでや?選り好みしとる場合やないと言ったのに…
せっかく最初の部員が来ると思ったのに…
赤阪も戸惑ってる。
自分は何か失言したのか…と。。
「甘えるって…なにが??」
『ええか、うちは都大路を目指す駅伝部やで。
それだけの覚悟のないモンなんか要らんのや!!』
「…えっ…だから頑張るって…」
『じゃかあしゃぁ!!出られるってなんや!!
出たいんやったら使ってもらえる実力をつけぇ!!
そんなヘタレ…頭数でも要らんわ!!!』
「…ひぃ。。(/´:д;`)」
…なんやねん??
なんでみなみのヤツこんなに怒ってるんや!?
…ていうか一年生にもこんな感じでスカウトしたの??
そりゃ…話にならんで当然やろ。。
赤阪が入ってくれな駅伝部どころやないってのに…
そんな貴重な希望者を…こっちから断るんか??
どうなるんだろう??
ちなみに次回からの掲載時間も未定です。。
こっちも…どうなるんだろう??




