102 駅伝道??
日本発祥の団体競技…
駅伝。。
ならばこれは日本を象徴する
学びにも通ずるのか??
「…駅伝ハ…日本ノ競技デスカ??」
「あんまり知られてないようやけどな…
由緒正しい日本発祥のスポーツや。」
「…知リマセンデシタ。。
ダッテ日本ノすぽーつトイエバ、
柔道・剣道・合気道・弓道ナド…」
『あんた…道が好っきゃなぁ。(-v-;)
けどそれが真理ではあるんやが。。』
「ツマリ日本ノ競技ニハ…
他国トハ異ナル特質ヲ有スルト…」
『あんた…日本語上手やね。。(-v-;)
書いてる誰かさんが大変やで。。』
まぁ内部の事情はともかく。。
どうも…そうらしい。
英国のようなスポーツ大国とは異なり
残念ながら日本発祥の競技というのは
それほど多くはない。
先ほどあった柔道・剣道・合気道・弓道…
あとは空手道に相撲道に諸々…
つまりその殆どが"道"がつく武術。。
そして当然ながら個人競技。
日本発祥の団体競技はないに等しい。。
精々が雪合戦くらいやけど、
これは日本でルール化されただけ。
どこの雪国にもある遊びに、
発祥地を問うこと自体が愚かしい。
せやけど…
長距離走を襷で繋ぐという発想は、
1918年の京都東京の駅伝。
およそ100年前まで世界のどこにも
ない発想であったことは明らか。。
ならば…駅伝にあるんやろか??
個人でストイックに道を極めんと
する武道との共通項が、
団体競技である駅伝競技にも。。
つまりは日本の心が。。
『…まぁこれはウチも
知り合いのオッサンに聞いたんやけど…』
「…だから誰やねん??(-_-;)
たまーに出てくるそのオッサンって…」
『…日本発祥の競技の多くは"道"。。
戦闘要素は強い一方で、
その主たる目的は心の鍛錬。。
相手に勝つことより…
己に克つことを旨としてるんや。』
「…それはわかるけど…(-v-;)
外国人にも理解できる平易な言葉で
話した方がええんとちゃう??」
『…ともかくや。。
そんな日本でなんで駅伝競技は
人気種目として残ってるか…
昇は説明できるか??』
「…(・_・;)???」
…言われてみれば。。
たしかに日本人は駅伝が好き。
人気タレントが正月返上で頑張っても
箱根駅伝の視聴率には遠く及ばない
というのが日本の現実。。
この先はかなり独自の解釈やけど、
駅伝が団体競技としては特異な要素が
あることが理由の一つ…
それは何かと言うと…
『イギリスから来たアンタならよぉ
分かると思うけどな…
団体競技というのはその殆どが
相手と向き合って戦うんや。』
「ワカリマスヨ。(*´v`*)
さっかーモらぐびーモくりけっとモ
相手ト対峙シテ戦イマスヨネ。」
『そしてそれは個人競技も同じ。
潰し合い騙し合って相手を負かすが
競技ちゅうもんやな??』
「…ソウデス!!(`・ω・´)
ダカラ私ハ競技ハヤリマセン!!」
『…せやけど…武道は違う。。』
「…違ウ??正対シテ争ウノニ??」
『あくまで目的は自己の成長。。
争いは二の次なんが特徴なんや。』
「……ワカリマスガ…(´・ω・`)
モウ少シ平易ナ日本語デ宜シク候」
『…なんやよう知らんが…
それは申し訳ないで御座います。。』
「…??(´・ω・`)??」
…言っていることは解る。
日本武道の目的は争うことやない。
あくまで照準は自分自身。
強敵は敵ではなくあくまでも自分を
高めてくれる協力者や。。
例えば相撲にはホイッスルがない。
試合開始の合図が双方の目の見合いで
決まる競技は世界唯一やろう。。
格闘の技でありながら相手を信じ、
勝利よりも高め合うことを旨とする
極めて珍しい競技と言える。
…ならば駅伝は??
相手と向かい合う競技の中には
敵に敬意を抱く競技はあるにせよ、
相手と並行して走る駅伝に、
敵と敵対せずに向き合うこととの
共通項があるのか。。
みなみは頑張って説明したけれど、
流石に話が難しすぎた。。
ただでさえ言葉の壁があるのに
伝えきるのはムリみたい。。
「…少シ…考エサセテ。。」
そう言って彼は黙ってしまった。
駅伝という競技の考え方。。
それはワシらでさえ知らんかったこと…
争わない競技という意味の考え方。。
それは…
戦いに傷ついたキックスくんにとって
斬新すぎる新境地かもしれん。。
…けど…これが日本??
…留学先で学ぶべきこと??
即答するには難しすぎる事案やろう。。
では…接待する側はどうする??
食事も観光案内を終えた後の接待。
酒を飲めない未成年相手。。
新聞記者から教わった接待というのは
あれ以外にはないわけで、、(・.・;)
『…はぁ???(´゜д゜`)
夜の接待ってなんですか??』
『…某新聞者さん曰く…
男を落とす最終手段とやらで。。』
『…だったら…(;'∀')
みなみ先輩がなされれば??』
『…ムリ言いなさんな。。(-v-;)
ウチは女子力がありへんから…
女だらけのESSには
とてもかないませんよって…』
『…それなら私だって…(・.・;)
だってご存知の通り私って…
腹筋バキバキに割れてますから。。』
「そ…そうだぞ難波。。
いくら部員が欲しいからって阿倍野に…
ホステスなんてあかんやろう。。」
『…軽く自慢が入ったね。。(^^;
けどたしかに放出の言う通りやわ。。
夜の接待は諦めるしか…』
まぁ…それが当然。。
普通の女子高生に夜の接待なんて
させられへんねんから…
けどウチには…普通でありえない
女子高生もおるわけで…(-_-メ)
『…しゃぁないな。。(-v-;
ウチが一肌脱ぐとしますか。。』
『…いや。。(;'∀')
それは絶対アカンのとちゃう??』
『せやかてこんな接待、
ケツの青いオボコには無理やろ??』
『…オボコて…(・.・;)
泉は…いわゆる処女やないの??』
『…そんなわけないやろ??(^^;)』
『……(・.・;)??』
『…ちなみに童貞でもない。。(^v^;』
『……(・o・;)???』
『せやからここはウチが…(*'ω'*)
大和撫子としてクールジャパンを…』
『あほォ!!それ…(`゜д゜)ノ
ミステリアスジャパンやないか!?』
…絶対にアカン。。(´・ω・`)
泉が夜の接待をした日には、
東洋の神秘では済まんことになる。
日本がまた海外で誤解される。。
というわけで…今日は解散。。
キックスくんの一件の結論は明後日。
ここから先は接待はない。。
つまり火曜日の放課後にもう一回…
駅伝とは何かを問われることになる。。
(`・ω・´)
一話では纏まりませんでした。(*'v'*)
駅伝と言う競技の特異性については
思うところがあるので、
もう一話かけて頑張ってみます。( ・`v・´)
ちなみにあえて深く触れんかったけど…
泉って何者??(´゜д゜`)




