登場人物紹介
話が長くなってきたので、
登場人物を簡単に紹介しておきます。
途中から読む方はご参照ください。
(ちょっとネタバレを含みます)
本編は二話目(001)からになります。
天下茶屋駅伝部
天保山昇:
私立天下茶屋高校陸上部員。
182センチ。やせ形だが骨太な体格で老け顔。
笑顔を作れない不気味な顔と、ヤクザも真っ青の
傷痕のせいもあって人付き合いが苦手。。
幼少時の事故の後遺症で顔面と右手の指に麻痺を残す。
そのせいでで野球を断念し仲間を失った。が、
代わりに犠牲になった義叔母とその娘のみなみの手前、
弱音を吐けず一人で抱え込んで幸せそのものを拒絶。
そのため顔も心も笑ったことがない。
無器用。唯一できることは走ること。
才能はあるが誰にも師事しないこともあり伸び悩む。
だが高2の秋、ランナーズハイに見舞われて才能が開花。
みなみに発破をかけられてたった一人から駅伝部を創設。
やがて主将となり選手として人間として成長していく
ことで笑顔を取り戻していく。。
限界を超えるとランナーズハイを起こす特異体質。
うまく制御できれば高校の一線とも戦えるレベルだが、
失敗すると命にも係わる酸欠に陥る。。
大阪地方大会ではそのランナーズハイを発揮できず
三区で大ブレーキに。。
だが5キロ区間に移された大阪府予選では力を発揮。
アンカーで区間新記録を出し都大路出場を決める。
全国大会都大路には一区で出場。
「日本の竹島」を相手に奮戦することに…
学業成績はいいが卒業後は進学せず実業団の
日精食品の子会社に就職する予定。
難波みなみ:
昇の義理の従妹。
実父は若くして病死。母は昇を事故から庇って身代わりに。
そして母の死後しばらくは心を開かなくなったが、
やがて発起して中学で陸上部に入部。昇も誘うことに…
一時は全国をも狙える力をつけたが中三の時に心臓病の
発作を起こして競技を断念。、
高校入学後は平穏に過ごすが、陸上を続けられる身で
ありながら孤独でいる昇に苛立ち…
駅伝部の創始者兼コーチになる。
その後は駅伝部にその情熱のすべてを注ぎ込むが、
都大路本番直前に心臓病をの発作を起こし、
その後は退院もできない余命5年以下の身に。。
包み隠さず、駅伝部の仲間にその未来を託す。
治療と見届けに専念するため、高校は中退する予定。
だったけど卒業して仲間を見守ったけど…。゜(゜´Д`゜)゜
赤阪千早:
アスリートに憧れる万年補欠の長距離選手。
才能のなさゆえに陸上部の廃部と同時に引退を決めたが
駅伝への強い憧れから最初の協力者に。。
決意を新たに人並み外れた努力を重ねて急成長。
真摯な姿勢も認められて副主将に。
周囲からは<努力の天才>とまで評されるが
相変わらず体は弱く自信もなさげ…
趣味はスポーツ観戦。その知識量は半端ではない。
大阪地方大会ではその安定した走りを見込まれて
花の一区で勤めて自信をつけることに。
大阪府予選では走りの上手さを見せ五区を快走。
区間賞を獲得しチームを二位に押し上げる。
全国大会都大路では世界レベルの中距離走者と
プライドを賭けて戦い区間賞をも…
学業の推薦入試で、凍羊大学に進学予定。
だがやがて選手を断念。
教職として天下茶屋駅伝部の名監督になる。
能勢豊:
陸上部短距離選手で400mインターハイ出場者。
滅私奉公を信条とする古風な男。けっこうモテる。
個人の成果より学校名を背負うことが誇り。
仲間を求める昇に共感。
最短区間の3キロ限定という条件で駅伝部へ。
スピードは抜群だが筋持久力が極端に弱い。
また手先が不器用で団体競技への適性も低い。
地方大会では区間二位ながらイマイチな内容。
だが大阪府大会ではチームのピンチに奮起。
滅私の気持で体力の限界を超える走りを魅せる。
その思想を教えてくれた祖父を亡くして挑んだ
全国大会都大路では先頭を走ってなお…
卒業後は陸上推薦で京都蚕業大に進学予定。
スプリンターに戻るかは迷っていたがやがて
マイルリレーのスペシャリストとなる。
佐野泉:
大阪府では敵なしの中距離選手。
頭もよく整体と栄養管理の知識も高い。
運動選手として有名な佐野三兄弟の末弟で
兄貴同様に日本の頂点を目標とする。
だが性同一性障害で高校では女子として
扱われたため競技続行を断念。
卒業後に性別変更予定だが、競技者として
足跡を残すためホルモン投与は未実行。
なのだが見た目は美少女レベル。。
通称・北摂の白兎。高槻市民だがなぜか河内弁。
武器はスパートで後半の速さは抜群。
また雪道に強く、元は雪兎と称されていた。
弱点は41キロの軽量。逆風と体当たりに弱い。
地方大会では5キロ区間の七区で大活躍。
だが8キロ区間のの三区を務めた大阪府大会では
他校の留学生に敗れて涙することに。。
全国大会都大路では六区で出場し、、
ダントツの区間賞で雪兎の本領発揮のみならず
チームの二位浮上のみならずあれやこれや…
性別不詳で推薦は受けられないため卒業後は
一般入試で同士社大学を受験して…
在学中に女子としとして金メダル獲得。。
浜寺高師:
ヒーローになりたい水泳選手。
幼少時に天下茶屋高校水泳部に憧れて、
プールがなくなったことを知らずに進学。
そのせいで行き場を失いプール通いをしながら
筋肉隆々の体躯を持て余す日々。
かつて水泳部作ろうとしたが断念。
その経験から昇の挑戦に同調。
駅伝部に入り12キロ減量してスピードを付ける。
ただ陸上選手としては知識・経験ともに不足。。
地方大会では危なっかしい走りを…(-_-;)
だが大阪府大会では縁の下の力持ちぶりを発揮。
六区で男前な走りを見せて先頭を捉える。
全国大会都大路ではエース区間の三区に大抜擢。
健闘するが坂道の知見はないからその、、
( ̄◇ ̄;)
卒業後は陸上推薦で近機大学に進学予定。
水泳選手に戻るかは迷っている。
その後は陸上水泳の両方の力を活かして
トライアスリートに転向。。
阿倍野遥:
チーム唯一(?)の女子選手。一年後輩。
都大路に憧れた有望選手だったが中二の冬、
主将の放出を押し切って故障を抱えたまま駅伝に出場。
アキレス腱を断裂。事実上選手生命を絶たれる。
陸上部には入れなかったが駅伝部に入部。
男子を同じ練習をこなし男子駅伝の戦力となる。
大柄で筋力は男以上だが、顔と性格は女性的。
地方大会ではなんと男子駅伝の二区に出場。
男子と互角の走りをするも悔しさを残すことに。
大阪府大会では裏方としてチームを支える。
全国大会都大路では七区の付き人に。
放出の覚悟を受けて不幸な選択をすることに…
将来は家業の車部品の町工場を継ぐ予定。
だったが放出と結婚して在学中に出産する。。
放出京喬:
全国トップレベルの長距離選手。
中学時代、後輩の遥の出場を許可した責任を
取って地元を離れ、兵庫・播州工業に進学。
高2にして13分台を記録してエースとなるが…
三区で出場した駅伝県予選で膝の棚落ちを発症。
全国三連覇を目指したチームを棄権させる。
その自責の念からうつ病を発症して退学。
走ることを諦め陸上部のない天下茶屋に転校するが
駅伝部に誘われ、競技人生最期の挑戦を決める。
通称、泉北の黒豹。泉とはライバル関係で宿敵。
ちなみに超のつく二枚目で超モテ男。
400ccのバイクを乗りこなし車の運転もできる。
地方大会ではそのバイクでチームをサポート。
大阪府大会では一区で予定通りの結果は残したが
ひざの故障は完全にレッドシグナル状態に。。
全国大会都大路では、他の選手を走り終えた
あとという条件で七区アンカーに。
けど本人は棄権をも辞さない意思が固い。。
卒業後は学業推薦で和瀬田大学進学予定。
陸上は高校が最後と固く決めている。
が、最後のレースが全国の感動を誘ったせいも
あって超のつく有名人に。。( ̄◇ ̄;)
そのせいもあって大学在学中にモデル事務所が
売り出してすぐ若手No. 1のイケメン役者に。。
妻子持ちになっても人気は衰えない。。
キックス・オーキャット:
アフリカ・ンマリア出身。
紛争で祖国を失い難民として英国に渡る。
そして日本で平和の礎を学ぶことを志して
英国からの留学生として天下茶屋へ。。
運動経験はないが身体能力は抜群。
初日から15分台を記録する。(; ゜c゜)
だが辛すぎる紛争経験から争いごとが嫌い。
競技自体を毛嫌いしている。
駅伝が日本発祥の襷を繋ぐ競技であると
説かれて入部するが、あくまで争いの
要素の薄い四区限定ということに。。
地方大会では昇のブレーキを受けて奮起。
四区でチームを救う快走を見せる。
大阪府大会では仲間・友・敵との関係に悩み
ながらも自分の答えを出すことに…
<ただ前だけを向いて走る>決意を固める。
全国大会都大路では、かつての敵対民族で
キックス以上の覚悟を持つセントリアに
苦しめられてなお信念は折れず、、、
将来の夢は母国の平和に寄与すること。
走るコトで世界平和をアピールする活動を続ける
一方で選手としても五輪メダルレベルに、、、
千林旭:
30歳。真摯なスポーツ記者。
大学まで陸上をしていて実績も残したが、
筋金入りの不運で負け犬の心持ちの男。
敗者復活戦と称して駅伝部のコーチに就任。
知識豊富で指導者としても優秀だが、
勤め人のために表立った活動はできない。
天下茶屋駅伝部の活躍を受けて自らも
記者として前を向くことになる。。
最終的には色々と認められて、母校である
全国レベルの報緑学園のコーチに就任。。
中津先生:
昇の担任で駅伝部の顧問。
悪い人ではなく支えにもなっているが
名ばかり顧問で陸上の知識はない。
けど取材とかは受けたいらしい。
西中島清:
元陸上部員。歯科大学への進学を目指し
二年で陸上を辞める決めていた。
本人曰く、勉強も運動も人並み以上だが
ゆえに努力をできたことがないとか…
ただ引退後は激太りして駅伝は難しいが
のちに駅伝部に入部して少し復調。
アップに付き合える程度の走力に戻る。
南方十三:
元陸上部員。膝と腰の故障で陸上を断念。
その後は手術をしてまだ走れない身。
西中島とはコンビのような関係。
陸上部では一番の人格者だったらしく、
走れないながらも駅伝部を支えることに。
駅伝部の関係者:
難波法善:
昇の叔父。(オカンの弟)
【鉄板焼き難波】の店主。。
みさきと結婚するも一年ほどで死別。
その後は連れ子であるみなみと二人暮らし。
昇とみなみの最大の理解者でもある。
難波みさき:
故人。みなみの母。
昇を息子同前に可愛がり強く慕われるが、
その昇を庇って身代わりに事故死。。
昇は未だにその仏前から離れられない。
佐野恵:
佐野泉の長兄。
ラグビー日本代表で同支社大学主将。
夏には天下茶屋駅伝部との合同合宿を
受け入れてくれた恩人。
泉とはソックリだが105キロの巨漢。
佐野希:
泉の次兄。150キロの大相撲力士。
元中学横綱で四股名は摂津山。
泉が高三の夏に十両に昇進。
駅伝部の都大路行に刺激されたのか
11月場所で大勝ちして幕内確実に、、
赤阪百合:
赤阪の2歳下の妹。
天下茶屋高校の一年生。
中学時代は砲丸投げの選手として
県大会に行った大柄で腕力ある子。
ついでに声がすごく大きな子。
大阪府大会でキックスの真摯な
姿に触れて…交際することに。。
後に天下茶屋女子駅伝部の主力に…
ライバル校選手など
扇町天馬:
大阪の強豪、西風高校の中距離選手。
昇の中学同期で唯一の友人。
全国級の実力者だが泉からは格下扱い。
だが高二次に800m全国の決勝に進出。
都大路でも区間賞を獲得し西風の主将に。
さらに駅伝での都大路出場を意識して
軸足を800mから1500mに移行。
留学生には敗れるも日本人一位の実績を
引っさげて泉との立場を逆転させる。
チームの目標は都大路での入賞。
そして大阪府大会ではアンカーで昇と対決。
有利にレースを進めるも笑顔を取り戻さん
昇の激走に一瞬のミスをつかれて…
( ̄◇ ̄;)
桃谷:
放出と遥の中学の後輩。西風のルーキー。
新人戦5000mの全国チャンピオン。
大阪府大会では西風の一区を務める。
恩返しとなる快走を見せるも放出先輩を
意識しすぎたせいか二位という結果に。。
垂水高丸:
全国一の強豪、兵庫・播州工業の選手。
放出とは【はなまる】と呼ばれた親友だった。
3000mSC高校チャンプの実力は本物。
ライバルを挑発して気力を増す悪癖がある。
ナンコウ:
大阪・ATC高校の陸上留学生。
キックスと同じンマリア出身で友人。
他校の留学生をも圧倒する実力者だが
あくまで助っ人の立場を崩さない。
地方大会ではその実力を抑えながらも
三区で昇を圧倒してしまうことに…
大阪府大会では故障で大ブレーキに。
だが10分以上遅れながらもタスキを繋ぎ
チームは近畿大会に進出することに。。
チタ・セントリア:
愛知・鱧川高校の陸上留学生。
中距離選手として日本最速の実力者。
キックスとは敵対する部族の出身。
名谷監督:
播州工業と並ぶ兵庫の陸上強豪、
報緑学園の監督。千林の恩師。
駅伝のノウハウを教えてもらいに来た
みなみを受け入れ良くしてくれてる。
好物は西宮名物・ササエのオハギ。
庫川武;
報緑学園のエースで主将。
春の記録会では垂水におくれを取ったが
昇たちには勝った一流の高校ランナー。
都大路では一区を務める。
島本と三島
ともに泉の中学の後輩で師弟関係。
中距離走者で駆け引きを好む。
だが春の記録会で中距離初心者の能勢を
振り回したことを泉に叱られ奮起。
二軍選手だったのが地力をつけその秋には
泉をも上回るタイムを記録。
都大路では二区と五区に抜擢される。
のちに五輪選手を支える立場にまでなる??
竹島出雲
島根・日本海水産高校の長距離選手。
留学生を抑えて国体・総体ともに優勝した
[日本の竹島]と期待される超実力者。
都大路では一区独走を予想されているが
出雲水産はチーム力が弱いため、
強豪校の一区は誰も追走しない予定。
のちに五輪マラソン選手に成長したらしい。
誤り屋不明点があればご指摘ください。
追加設定があり次第に修正します。