第六話「5月23日」AM
急いで書き上げたため、誤字とかあるかもしれないです
もしあればコメントなどで指摘していただけるとうれしいです
なぜ今、こんなところでこんなことをしているのか
自分でもまったく理解できない
僕は今、影谷の家に来ている
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22日 20:30 どこにでもありそうなコーヒー店へ僕はアテに呼ばれた
「アテ、その人が・・・羽なのか?」
アテの隣にいたのは汚れ一つない新品のスーツを着たサラリーマンなりたてという感じの人だった
「小野原浩一郎です。はじめまして。」
その優しそうな声は場の空気を和らげ、僕も緊張がほぐれた
「まぁ照也くんすわってすわって。対面になるのはいやだったかな?」
アテにそういわれ、僕は二人を対面に席に座る
「アテくんから聞いたよ。照也くん、君も僕たちと同じなんだってね?」
「はい。小野原さんは、アテとどんな関係で?」
「探したら見つけたんだよ。言い忘れてたけど、僕は人の心を読める能力でさ」
そういえば初めてあったときも僕が悩みを抱えていることを知っていた
小野原さんが申し訳なさそうな顔をしていたので早めに本題に入ることにした
影谷への情報提供の犯人がこの人だとは思えないが・・・・
「なるほどね・・・でもその影谷くんのことについては知らないな・・・
対象の羽の能力を把握できる能力ならありそうだけど僕はその能力を持ち合わせてないしね・・・」
「そうですか・・・・ごめんなさい。なんか疑っているような感じになってしまって」
考えれば小野原さんと影谷の年齢差から関係がなさそうなのは分かっていたが
では誰なのだろうか・・・
すると小野原さんは明るい声で話を続けた
「でもね、僕はヒトの情報が分かる能力なんだ。身長体重年齢、過去も見ることができちゃってね、あんまりこの能力好きじゃないから使ってないんだけど・・・影谷君の情報をそれで調べるっていうのはどうかな・・・・?」
・・・・それこそ能力を悪用しているんじゃないかと思うがいい案ではあると思う
「照也くん、写真とか・・・その人の情報みたいなのはないかな?その人の私有物とかでもいいんだ。それがあれば経由して影谷君の情報が分かるんだけど・・・・」
「情報ですか・・・難しいな・・・・」
悩んでいる中、無口だったアテがとんでもないことを口にした
「彼の家に行ってみればいいんじゃない?」
・・・・・・は?
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そうして僕は学校をズルして休み、影谷の玄関の扉を開けていた
僕は何をしているんだろう。
玄関に鍵をかけない家なのかここは?そして僕ははぜ入ろうとしている?
完全に不法侵入者じゃないかこれ
「・・・まぁ消しゴムとかを取りに行けばいいんだよね・・・・
さっといって帰ろう・・・」
誰もいないため電気がついていない。足音をできるだけ立てないように影谷の部屋を探す
個室というのは二階にあるのではという青狸が居候している家の図をイメージに考えていたが
「しゅうのへや・・・・・・・・」
かわいらしいフォントの木材がドアにかかっていた
彼の部屋は意外と普通で教科書が整っていた
机の上には文房具がそろっており本当にあの影谷の部屋なのだろうかと疑う
「とりあえず消しゴムを・・・・」
ところが机に向かう途中、ベッド付近の床にシミを見つけて立ち止まった
ジュースか・・・?と思ったがその考えは一気に吹き飛び悪寒がよぎった
「・・・・・・・血・・・・・・・・・・・」
しかもまだ赤い。今日のものなのだろうか?
よく見るとそのまわりに茶色になった血の後が残っている
「・・・・・・何をしてるんだ・・・・・・・?」
「・・・・あなたこそ何してるの・・・・?」
「うわぁっ!!」
悪寒が重なり、冷や汗を大量にかく。同時に吐き気も催したほどである
ドアの隙間から見ていたのは影谷ではなく 少女だった