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第一話「5月17日」

この作品は不定期投稿です

顔を殴られるのは理由があると思っている

洒落にならないような悪事を働いたとき、

目上の人間に反抗的な態度をとったとき、

あるいはスポーツ、喧嘩


だが僕はどうだろうか

いまこうして学校の理科準備室に投げ出され、一人の生徒に淡々と殴られている

今日が初めてというわけではない

もう3ヶ月もこんな感じだ


「僕・・・何か・・した・・・・・?影谷くん・・・?」

前歯がほとんど折れ、まともに喋れない僕が影谷修カゲヤ シュウに問うても

「お前がムカつくからよぉ・・・・・瀬木島セキシマ 照矢テルヤくぅん・・・」

理由になっていない理由を言いながら不気味に笑うだけである


片目は見えなくなり、鼻は折れ、殴られるたびに口からは血が吹き出す

殴られたのがばれないようにかご丁寧に彼は僕のワイシャツを脱がしている

予鈴まであとどれくらいかわからない、血が目にしみて見えない


「あぁ、すっきりしねぇなぁ・・・本当は殺してえんだけどよぉ・・・

 気絶しない程度にしてやってんだからありがてぇと思えよクズゥ・・・」


予鈴がなるとともにゴミのように僕をほうり捨て、彼はこの部屋を出て行く

「今日も派手にやられたな・・・」

といってもまだ昼前、昼放課にまた殴られるが

「・・・少しでもアザがのこればいいのに・・・・」


カーンコーンとなるときには僕の顔は殴られる前の状態となっていた

折れた歯はどこにも落ちておらず、歯がまた生えてくる

アザはゆっくりと消え、視力も回復してきた。うん、鼻も大丈夫

僕はワイシャツを着てこの部屋を出て行く、いや、後にするの方があっているだろうか

僕は口周りについた血を隠しながら、トイレの洗面台へと向かった


続く

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