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もしも星が降ってきたら

作者: 紅い趣向独文

素人の作品です

貴重な読書時間ですよく考えてください。

 展望台はこの街でよく見上げられるものであった。変な言い回しかもしれないがデートでの告白は相場が決まってここであった。

 だが、それほどまでにきれいな場所だった。空気がきれいで純粋な空が見れる。

 と、そんな理想な形でゆくゆく彼女なんてできないのかもしれない。

そんな気持ちで展望台から空を眺める。寂しいから震えているのではない。寒いからである。


 流れ星


願い事は考えられなかった。たとえその星から見てこの星の青さが分かっても、僕の気持ちの青さはわからないだろう。

 さらば宇宙の塵よ。


数日後

 今日はやけに寒い。そろそろ冬に季節が変わり始めていく。夜空の色はいかに黒いかがじんじんとわかる。

なんでまた来たんだろうか。自分は過去の自分を照らし合わせるも、その疑問は解けなかった。


 流れ星


願い事は考えてなかった。まさかそんな偶然があるなんて。少し後悔気味で自分は天地の逆の地上を見下ろす。

 地上の星もまた特別のものであった。なぜなら、動きがあるからである。

動く星座を見るのはとれも楽しいものである。プラネタリウムのように。

 ただ、これは違う。何かを求めた結果なのだろう。

人は不思議なことをするものだ。

 改めて僕は人間にのみじめさを知った。


数週間後

 学校の方も期末テストで忙しい。だが、いきがってても何もない。毎日家に学校にこもって、勉強漬けなんて、何も見えやしない。

空はその全てを教えてくれるだろう。

 おしえてくれる? 何を言っている。こんなとこでこんなことをしているだけでも時間の無駄だとは思わんのか。

 もっとも、古典も数学も英語も物理も世界を縮小した塵にもならない。

とりあえず寒い。今日の所は帰ろうと思う。学生の時間の大半をこんなところで過ごしているなんて、正直言ってろくでもないだろう。

さらば青春。

 あおるように満天の空を眺める。今日は降ってこないのか、宇宙の片隅の塵は。



その事は不遇にて不幸だと思ってしまった。どんなことで僕は危機を自らかぶることになったのだろうか。

 ふざけている。


 ここで僕が他人へ。二人称の視点で作るのならば、それはどんなことも間違いなく、対照的な人物。もとい、どれほど重要なことになるのか。

 この見下してくる夜空の星は教えてくれなかった。


 この帰り道には人気などなかった。特にはその気配すらわからないくらいでもあった。

狭まるかのように立ち並ぶ塀。その間の窮屈にも文句の言えない通学路に冷ややかな風が吹く。とてつもない冷風が凌いだ。

 ただ、自然としての減少のほかに殺意詰まるものも感じれた。

…。

 人物的視線を密空から、見られているかのような。だがそこまでしての感じなのか。

性別は不明。存在確認もおろか、自分の妄想内で作られた人物像はすぐそこの角にいる。

 ならどうするか。

進路変更。この場において安全な方法。だがこの場で逃げてしまえばその根拠をかき消されることとなる。

対人的対処。いわば戦闘及び回避行動を行うに非ず。

 非常に難しいかもしれないが後者を選ぶか。だが後から、気付いたのかもしれない。

 僕はか弱いのだった。


 その判断が正しかったのか。はたまた間違っていたともいえない事でもあった。

その空想上の人物を相手はおおよそ数メートル。覚悟はできた。

 しかたがないかもしれないが、この手で行く。

無機なその鉄筋コンクリートの建造物を回しっていく。コーナーイン。

 目標を発見。

… …

… … …。

 殺風景がかすかな明かりを示していた。街路はいまだに人気なんて確認できなかった。

僕の作りたてた人物像はリアルとのギャップにズレ、消えていく。

 そこに人の気配なんてなんていなかった。ただ、冷たく回っているつむじ風。

自分の誤解か。はたまた人物像はそんなところにはない。

とんだ早とちりで、ただ静まらない躍動、興奮と大道の血道。

 ならなぜか、僕はそんなことは明様にないかと思っていた。静寂に突き止められる現状。

あたり360℃を見渡していく。ただ狭まるかのように位置する囲。

 次なる解明。なぜ僕はあのう様な間違いをしたのか。過ち。

確実だとは分かっていたはずだが、人間本位で感じられる人の気配というのは、個人にもよるが少なくともそこに何かあるとわかれば、なにかあるものだ。

僕はあまりオカルトの話は好まない。怖い意味じゃない。ばかげていると思う。

 だが、そんな考えもどうでもよくなったのかもしれない。

すぐに帰りたいと思う。

ただの気のせいで終わらせればことは簡単である。

 完璧主義にして、自分の地位。落胆とした気持ちになるだろう。

帰り道に進路を添わす。近道に通ったこの路地裏も結構道がそれていた。

歩き直し。運動靴に軋みが増す。明確にはそのずれからか痛みも感じる。

 あれからどのくらい歩いたか。

 実際に僕の感じていた気配はまだ消えていなかった。

というよりも、まだそのモヤモヤも消え去らないものとして、自分の疑問ともされていた。

 何故か。


 あれから、自分に何か足りないものがあるかと思った。本質的なそれでも何か気持ちにぽっかり消え去った何かが。

 あれ、僕は何でこの道を通っていたんだ。帰路。

意味もない路側修正。疑念が残るその中に不可解なようなジレンマ。

 仮に妙なたとえをしてしまえば、僕はこの星、地球にいる。

だが、その星とは違うパラレルワールド。平衡世界に量子並行的にこのかすかな意識が存在していた。

 そう、水槽の中で水槽の水温だけを知っている金魚が、アフリカの増の意識に変わったような。

 僕は何かにとらわれたのだろうか。それでも世界は同じ。

回る。狂う。歩く… …

 

夜もだいぶくれ気味だ。そろそろ期末考査が近づいてきた。

早くかえって勉強もしないと。家にこもるばかりじゃ息が詰まる。

 そのためにここへ外の空気を…

 ここってどこだ。なんで疑問になるんだ。

いつもここに来ていたんじゃないか。ほらあれだよあれ。えーっと…

 秋は忘却、その消え去った空気は僕をけなすかのように中途半端に吹いてくる。

肌がかすむ。ストレスがたまる。学生とはそういうものだ。肌粥室を包み、ニキビそばかす。

よく見る光景だ。さらば青春…

 ここに来てそんなことを言ってたような気がする。デジャブという奴か。



もどかしさ。 時間というのは全く成長を止めない。膨大な思想の中でその記憶だけが、打ち解けていく。

 あれは手洗いアスファルトの地面からは枯れ果てた名もなき雑草が食い込む。

不要に整備もされない。

目の前が崖だといいのに手すりも錆びつき、まともに機能もしない。

 ただの自然の空化の中でもかまないのに、しぶとく人工物が残りその残灰がむごく跡を残す。

 踏み入れづらい土地に足を入れる。人間の侵入を拒絶されているかのように。

風の心地はよかった。寒いくらいだ。

 町の中で最も見通せる場所。無名の高所。

この場から見渡せる場所は、ただの丸い世界だけじゃない。

夕闇に満ちた上の世界。決して踏み入れることのできないその存在はあった。



流れ星



 箒を引くその時間だけが唯一に肉眼でとらえれることのできる。

消えた時は星は燃焼してるかもしれない。

 実際は長くからまっていたのかもしれない。

あの止まったまま、消え去った存在は僕を待っていたのだろうか。

 町で最も空に近い場所で。

「風が寒い。でも綺麗だね」星のささやきのような彼女の声が聞こえる

そうだった。僕は忘れていた。飲まりこまれていくこの世界で、人は忘れていかれる。

 美しき世界は僕から消えていた。


 最後に訪れたこの空の展望に、最後にあったのはもう降ってこなくなったあの時。

あの子と出会った時は、星が降ってきたかと思った。

夜空も含まれた。これからの物語の二人称に。


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