エピローグ
いつも誤字脱字報告ありがとうございます。゜(゜´ω`゜)゜。
それからの一年は駆け抜けるように慌ただしく過ぎて行った。
仕事終わりに二人で食事をし、休みにはデートを重ねた。時々、伯爵夫人の勉強をするために伯爵家へ行ったり、お義母様とドレスを決めたりした。
忙しい中でもターナ様は時間を割いて会おうとしてくれる。
ある日、ターナ様と一緒に王宮の舞踏会へ出た。
ターナ様は変わらず私に優しい。ダンス中も優しく話しかけてくれるターナ様に私はとても楽しくて、嬉しくてふわふわな気分になったの。
これが幸せという感情なのよ、ね?
記憶の隅に追いやられていた感情。
ちょっと恥ずかしいけれど、甘くて、柔らかい感じでどこか心地いい。
ターナ様の姿を見た令嬢はターナ様に近づきたくて取り囲むけれど、そんなご令嬢を凍えるような視線で追い払っていた。
それでもしつこい令嬢には「俺は隣にいる婚約者にしか興味はないんだ。邪魔しないでくれるかな」と直接断っている。
自分に擦り寄ってくる令嬢達が嫌いなのね。
ダンス後にバルコニーへ出てからは「あいつら香水臭い。薬草を擦り込んだ方がマシだ」と涙目で話していた。そんな姿も可愛く感じてしまう。
今日は待ちに待った結婚式。学院の同級生や同僚。カイロニア国の薬師やタイラー侯爵からも祝福の手紙が届いた。
幸せ。
本当に幸せなの。
「トレニア、生涯君だけに愛を誓う。愛している」
「ターナ。私も愛しています」
【完】
ようやく完結を迎えることができました!
リメイク前、リメイク後、お読みいただきいただきありがとうございました。
前回から大まかな流れは変わっておりませんでしたが、人の名前や言葉の言い回し、地の文の追加など結構変えております。
そして…冷静に見ると、実は姉グリシーヌはそこまで悪女ではないんですよね。笑
我儘で嫌われてはいたけど、長子が跡を継ぐ常識の中での対応はそこまで妹に意地悪を言っているわけではないし、誰かを紹介してあげようと思っていただけで何にもしてない…。
ターナにも面白そうだと近づいただけでこれが公務なら対応したけれど、公務じゃないし退散した感じ。あれ?って…。笑
ただ美人すぎてトレニアに影響が出てるんですよね。もっと悪女でもよかったのかなぁとも思いましたね…。
エピローグ後、番外編1話を残すのみとなりました。番外編の方もお読みいただければ幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました⭐︎
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