お水ください
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:お水ください
私は郊外で、とある喫茶店を経営していた。
そこに或る時から決まって、1人の客がやってくるようになった。
「お水ください」
その人は店に入ってきて席につき、まずそれを言う。
そして水を持っていくとおいしそうに飲んだ後、
しばらくメニューを見て考え込む。
この店は小さいながらに結構繁盛していた。
だから1人のお客さんに注目している暇はなく、
他のお客さんへの対応で大わらわ。
そして気づくといつも、
「あれ?あのお客さんは?」
といった感じで、水を一杯だけ注文し、
メニューを見て考え込んでいたそのお客の姿はどこにもない。
「まぁた水一杯だけ飲んで帰られたか〜」
まぁたかが水なので、
別にそんな目くじら立てるほどのことでもない。
そんな感じで放っておいたのだが、
そのお客は決まって忙しい時間帯だけを
狙って店に来て、やっぱり水一杯だけを注文し、
メニューを見て考え込んで帰っていく。
そしてその帰る時がいつなのかわからない。
知らない間に帰ってる。
「店に来るぬらりひょんの類か?」
なんて考えもしたけれど、どうもその正体がよくわからない。
そんなある日、その日は店に客がほとんど来なかった。
その時にあの人が来て、
「お水ください」とれいによって一言言った後、
メニューを見てまたしばらく考え込んでる。
他に客がいなかったので、私はずっと注目してやった。
するとその人は水を一気に飲み干した後、
次にトイレ貸してくださいと言ってトイレまで行き、
バタンとトイレの中に入っていった。
しばらくしても出てこない。
もしかして!?と考えたが、この店のトイレに窓はない。
「逃げられるはずないか」
と思いながらしばらく待ってみたのだが
やはり出てこない。
そしてあんまり遅かったので
トイレの中を覗いてみると、
「あれ?」誰もいない。
不思議な気になりカウンターに戻ってみると、
「これは?」
カウンターの上にグラス一杯に入った水が
1つ置かれていた。
それ以来、あの人は店に来なくなった。
一体何だったんだろう?
逃げられるはずのないトイレの中で
ポッと消えた感じ?
変なもの見ちゃったのかな?…なんて思ったが、
別段、怖いと言う感覚は湧いてこなかった。
代わりに「あと1度だけ来てくれないかな?」って
気持ちが湧いた。
あの人と少しだけでも良いから話をしてみたかった。
「あなたは一体何者なの?」
って気持ちを暗に踏まえた上で。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=YlThalHlC0k
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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