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竜の少女
暖かい。
そんなことを思った。
誰が俺を呼んでいる気がするがどうでもいい。
今は、この陽気を感じながら寝ていたい。
だがそんなに願望はすぐに無くなった。
次の瞬間、突然に頭をはたかれた。
「いつまで眠ってるのだ、このアホぅ!」
頭の衝撃で目が覚めたが、少し痛い。
そして、そんなのをお構いなしといったふうにまだ少し幼い女の子の声がした。
しかし、当たりを見回しても声の主は見当たらない。
そう思っているとまた頭をはたかれた。
「後ろだじゃ、アホめ。」
そう言われ後ろを振り向くと、確かに少女がいた。
見た目は、14~16くらいだろう、髪は