竜と男の世界を巡る旅
どーもどーも、再起不能です。(´・ω・`)
体が常時不調ですが、頑張って書いていきたす。
─紅龍暦1962年
大樹の月10日
「なぜ、なぜ私たちがこのような仕打ちを。」
我は人々を見間守り、人々と共に生きてきただけではないか。
それなのになぜ人々は、このような行いに及んだのか。
「ああ、同朋たちはもう既にいない。残るは私だけとは、恨むぞ、怨むぞ、人種どもめが……、」
既にこの竜も虫の息であったが、その黄金に輝いた瞳には確かとした、怨みが込められていた。
「せめて、後世に私たちの遺志を残さねば、どうか、どうか……、生きておくれ……。」
竜がその言葉を言うと一筋の涙が瞳から流れ、土へとしみていった。
そして竜は消えた。
これ以降、竜がいたという記録は無い。
いつしか竜は御伽噺の存在となっていた。
そして、
─聖王暦723年
「これは……?」
「隊長、此方になにかあります!」
俺はこの日、部下たちと共にある任務に着いていた。
それは、国の上層部から突発的な魔力反応を感知したため、調査に出るように言われたのだ。
しかし、場所が最悪だった。
今は亡き竜の都 「アクーバ」 だった。
そして、微かな魔力反応を辿り行き着いた先には、銀色に光り輝く卵があった。
まるで見惚れるような美しさがある卵に感嘆をあげると、次の瞬間突如として卵から発せられる魔力が急激に増え始め、光を輝き始めた。
⎯⎯個体名の存在が進化しました。
称号《異界の者》が《竜の守り人》に変わりました。
そんな声が聞こえた。
そして俺の意識は、ここで途切れた。
高評価、レビューなど出さると嬉しいです( ^ω^)
クレメンス
頑張って、次話投稿!