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僕のひとり星暮らし

作者: 柴いぬ



 毎日の僕の日課は流れ星を数えることだ。


流れ星と言っても僕のいる星自体が小さな小さな星なわけで、そんな小さな星に僕は1人で暮らしている。


 物心がついた頃には僕は1人だった。


どこから来たのか、はたまた突如として発生したのか全くわからない。


ただ、ぼくは1人この星で生きていて、毎日流れる星を数えている。


 いつかあの流れる星の塊が僕の星に飛んできて、僕をどこかへ連れて行ってくれる使者が現れないかと期待しているからだ。


 何もないこの星は正直言って退屈だ。


 だけどこの星から逃げる事はできない。


ひたすら僕は流れ星を数える。


 昨日は10567個の星が流れたが、今日は9895個と少し少なかった。


多いから良いとか、少ないからダメだとか言う事などない。


ただ、やっぱり多い方がどこか嬉しい気持ちにさせられる。


それは毎日の少しの変化だけが僕が生きていると思える軌跡になると思えるからだ。


 生きると言う事が僕にとっては意味のある事なのかはよくわからないが、流れ星の数が毎日違うように、僕には昨日があり明日がある。


そんな事を考えていると、今まで見たことのない大きな流れ星がこちらへ向かってくる。


それはあっという間に僕の星に衝突してきた。


僕は爆風に飛ばされながらも、どうにかこの星に残る事ができた。


その流れ星が僕のいる星に大きな穴を開けた。



 残念ながらその穴から僕を連れ出す使者は現れなかった。


 だが僕は嬉しかった。


僕しかいないこの世界に突如現れた星の塊。


僕の人生で一番の出来事になったのは間違いない。


 こうなると、もっともっと大きな星の塊が降ってきて、僕とこの星をどこかへ吹き飛ばしてくれないかと期待するようになった。


そして僕は流れ星を数える日課をやめて、こちらへ向かってくる星の塊を手招きするようになった。



「ニャ~」




 ん?ネコ?



この星にネコなんているはずが、



 そうして僕はニャーゴに現実世界へ連れ戻される。


「あ〜、せっかく後少しで脱出できたかもしれなかったのにー!」


 主人公はしばらくニャーゴを見つめて一言つぶやく。



 「面倒だけど明日は学校に行ってみるか」




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