集合
マン研のみっちゃんにポスターを描いて貰って一週間。集まったメンバーは?
「全員、集合! 番号1!」
「2!」
「3!」
「4!」
「5!」
「6! って、なんで私が入ってるのよ〜!?」
嘆いているのはみっちゃんこと【三津千愛】である。しかし、六人になっていた。麻衣と、舞子と夕夏と?
「じゃあ、新メンバー挨拶とポジション!」
「はい! 一年生の【桜華蓮】です! 野球はやったことありません!」
「三年生の【早乙女海】だ。肩には自信がある」
「だから、なんで私が入ってるのよ〜!!?」
なかなかいいのではないか? サークルとしては一人前と言ったところか。キャッチボールはできそうだ。偶数だし。夕夏はマネージャーと言っていたがキャッチボールならできるだろう。少なくとも桜華蓮よりは……。ミニゲームもできるのではないか?
問題は、場所だ。そろそろ「ここ」と言った活動場所が欲しい。
「すみませーん!」
職員室のドアを勢いよく開ける麻衣。
「なんだぁ?」
「野球部顧問の【大月】先生ですよね!?」
「そうならどうした?」
「野球部に勝負を挑みます!!」
なんと、大胆な……。大胆? 大胆で合っているのか? 無鉄砲じゃないか?
「ははは、これは、笑えないな」ジロリ。
「本気です! 一軍と勝負をさせてください!」
これは無茶だ。まだキャッチボールできるか? と、言った段階なのに。
「戻れ!」「嫌です!」チッ。大月が舌打ちする。
「……。四軍だ。四軍なら相手してやらんでもない。試合に大分出てないから血が滾ってるはずだ」
「ありがとう御座います!」
ーそして、放課後ー
「えー、今から女子野球部サークルとの練習試合を行う! プレイボール!」
大月の合図で試合が始まった。野球部が先攻だ。
「油断するなよー!」
そう言ったのは岡崎だった。
麻衣が振りかぶって投げる!
170キロ!
「す、ストライク……」
(なんて球だ! だけど打てなくはない!)
そう思ったのは一番バッターの【獅子堂】
二球目。
「ストレートか!」ブンっ! 獅子堂は思いっ切り振ったが。
「ストライク。いいチェンジアップだ」主審をしている大月も褒めた。
結局三者三振で野球部0点。なのだが。
「すみません!」
麻衣が謝った。
「私達、まだキャッチボールも録にできないんです。場所を少しでいいので使わせてください! これがいいたくて試合を申し込みました。すみません!」
すると、大月は。
「ふーん」と、思案し。
「条件がある。獅子堂初め四軍をメンバーに入れて男女混合の【野球部B】を作る事だ!」
完。






