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後遺症

「あ〜いい湯ですね。クラム君。」


「オンリー、あれをどうにかしてくれ………」


 ひと段落したオンリー達はようやく温泉に浸かる事ができていた。

 浸かれば精も根も尽き果てていたクラムの身体を瞬時に癒して枯れた身体が潤っていた。

 その効果は絶大であり最高峰の温泉としての格を見せていた。

 オンリーが今まで浸かった多種多様の温泉の中でここの温泉は瞬間回復量と速度はピカイチなのだ。


「あははは!空が青い!心が晴れやかだ!!」


「私はクラム様になんて事を………」


「世界が平和に満ちている!」


「アタシなんて世界のゴミだ………………」


 オンリーの聖呪を受けたアミア達が聖なる炎で焼き苦しみから解放してから。

 アミア達の様子がおかしくなった。

 ハイテンションに全ての事を感謝したり、クラムへの永遠の懺悔を繰り返したり、平和の素晴らしさを声高らかに言ったり、自分の存在を貶したりしていた。

 中には自傷行為をしそうになったりする者もいてニナニナ達オンリーの中でも穏健派の連中が必死に止めていた。


「聖呪の後遺症です。常人なら一日、悪人でも1週間もすれば治ります。」


「あれって治るのか?」


「お隣よろしいですか?クラム様、オンリー様。」


 クラムの奴隷の中で一番軽傷だったアミアが温泉に入浴してきた。

 アミアの後遺症は少し言葉が丁寧になった程度ですんでいた。

 一番苦しんでいるようにも見えていたのに、結果としてはアミアが一番の軽傷になっていた。


「ちょっ!せめてタオルを巻け!見えてる!見えてる!」


「クラム君、慌て過ぎです。それに湯にタオルをつけるのはマナー違反です。」


「おお!凄いです。なんか光が恥部を隠しています。」


 クラムがあまりにも騒ぐので、霊術でアミア達女性陣の恥部を光を包んで見えなくさせた。

 ついでにクラムの恥部も光で隠しておいた。


「これで大丈夫でしょう。クラム君。」


「あぁ、ありがとう。それにしても器用だな。タイムラグなくこの光が隠してくれるぞ。」


「クラム君ならこの程度のことすぐに出来ますよ。」


 確かにクラムも自動追跡くらい出来るが、霊術を威力をゼロにしてタオル代わりにするなんてクラムには無理だった。

 濁っているのに何も混ざっていない水を作る様なものであり、オンリーにまだ追いついていないと思い、クラムは悔しがっていた。


「オンリー様は私たちの身体を見ても恥ずかしがらないのですね。」


「当たり前です。オンリー様はそんな穢らわしい考えはありません。」


 アミアが不思議がっていると後ろからアンナが話に入ってきた。

 オンリーにその程度の誘惑で視線を奪えると思うなとアンナはアミアに威嚇すると共にいやらしい目をしていたクラムを軽蔑の目で見ていた。


「やめなさい。アンナ。クラム君の反応は男性として普通のものです。あまり責めてるものではありませんよ。」


「…………分かりました。」


 アンナは渋々クラムに対して向けてた軽蔑の目をやめた。


「逆になんでオンリーはそんなに冷静なんだよ。」


 よくこんな女体があるの空間でゆったりと浸かっていられるなと不思議がりながら何かコツでもあるのかと聞いていた。


「私としてクラムくんの方が不思議なんですが、奴隷買う時は何か凶器などないか、欠陥がないかと裸体も確認するはずですが?」


 オンリーとしてはクラムが今更、何を恥ずかしがっているのか分からずにいた。

 奴隷契約時に見ているだろう。

 一回どころかクラムもそれなりに奴隷を持っているのだから。女体は見慣れているだろうと思っていたのである。


「それは………それだろう……また別……と言うか…」


「?」


 自分には理解ができない発想だとオンリーは理解した。

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