解呪法
「すみません……」
「おち、ついた?」
「はい………」
数時間後、アミア達は落ち着きをやっと取り戻してクラムの前に正座していた。
さっきまでの行いは流石に奴隷としてと言うより人として一線超えた行いな為アミア達は今にも土下座しそうな勢いでいた。
クラムも息絶え絶えになっている。
「まだ続いていたのね。」
「流石に終わっているかと思っていた。」
ワヤ達が温泉から長湯を終えてほとぼりが終えたと思い、こっちに顔を出したら今終わりましたよ感満載で引いていた。
まさかまだ舐められ吸われ続けたとは思っていなかった。
「オンリー様!!」
「元気そうですね。キリス。」
「うん!やっと外出許可が出たんだ!」
ニナニナが薬中共にクラムを与えられた事で落ち着くだろうと判断してキリスの外出許可や人数制限が解除されたのである。
「まぁ、落ち着いた事ですし、その浴衣の呪いを解きますか。」
「解けるのか?クラム?」
クラムは地獄浴衣の呪いを解呪出来ないものだと思っていた。
そもそも出来るのならニナニナ達がこの地獄から抜け出す為に真っ先に頼るだろうと思っていたからである。
だから、こんな地獄で精神をすり減らしていたのだと考えていたのである。
「ニナニナの話によればもう解けかけなの様なので解けると思いますよ。」
呪いを解くのは自分に対してより他人を直す方が段違いに難しいのである。
その上、この地獄浴衣は温泉に浸かっている限り無害寄りなので解くのが不可能になっていた。
解くには有害になった瞬間を狙う必要があるのだが、それは危険率が高い。
ニナニナ達はその事をオンリーから呪いの対処法を教えられているため、この地獄を大人しく過ごしていたのである。
「ここまで弱い呪いになっているなら力づくで解呪は可能です。」
「オンリー様の力を煩わせてすみません。」
「良いよ。早く解いてゆっくり入ろう。」
クラムもはもうウンザリだと力なく言いながらベタついた身体をさっさと洗い流したかった。
アンナは申し訳なさそうにオンリーの横にいた。
「聖呪」
「……うん?ちょっと待て!」
「何ですか?クラム君、邪魔しないでください。まだ涎まみれでいたいのですか?」
「やめろ!これ以上!俺に変態設定を足すな!」
「不潔ですね。」
オンリーの解呪方法に疑問を思ったクラムが待ったをかけた。
オンリーの邪魔をした事に今までアミアの鬱憤もありアンナはクラムをガチギレしながら睨んでいた。
そこには軽蔑の目もあった。
「聖呪って呪いをかけるのか?!」
「あれ?知らないのですか?解呪とは呪いを呪いで潰す方法ですよ。」
クラムは今まで解呪された事も見た事もなかった為、オンリーが何しているのか分からずに止めてしまったのである。
その事に申し訳なさそうにしていたが。
「まぁ、その解呪しようとして間違って呪い殺してしまったと言う事例はない事はないですが。」
「おい!大丈夫なのか?!」
「大丈夫ですよ。あまり使うことのない技ですが、大丈夫ですよ。」
「不安しかないが!」
オンリーが失敗しているところは見た事がないが、そんな傷口を焼いて止血する様なやり方に不安しかなかった。
「大丈夫ですよ。聖呪は心が清らかな人には無害な解呪用に開発された呪いですから。」
「心が………清らか…」
さっきまで自分を舐めに舐めて汚しまくった事に不安を覚えながら自分の奴隷を信じる事にした。
「聖呪 聖なる炎。」
「ぐぁぁぁぉぁ!!!!」
「熱い!熱い!!熱い!」
「身体が燃える様だ!!!」
「助けて!!クラム様!!!!」
「…………………………オンリー………これは……」
聖呪をかけた瞬間、アミア達が苦しみもがき出した。
よく見たら火傷したのような痕が見えては治っていた。
それを見たオンリーはクラムを見てこれは……と目線を投げかけた。
「………大丈夫です。呪いが消えればこの聖呪も解けます。ただ、まるで太陽に灼かれている様な苦しみを幻痛します。それによって身体が火傷を発生する事があるので治癒も呪いに組み込まれています。」
つまり、ショック死する事もなく、心の穢れが焼き尽くされるまで苦しみが続く呪いなのである。




