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クラム摂取

すみません、短いです。

「…………………」


 部屋に着いたオンリー達は絶句して扉の前で固まってしまっていた。


「ご主人様〜」


「マスター〜〜」


「クラム様〜〜」


 全員が酔った表情で砂糖に群がる蟻のようにクラムの奴隷達がクラムの身体に群がり外からではクラムが一切見えなくなっていた。


「悍ましいにゃ。」


 ニナニナはやばい光景を見て呆然としていた。

 まぁ、でも薬中もこれで鎮火するだろうとニナニナはクラムの犠牲に感謝していた。

 皆もそれにつられてクラムに対して合掌していた。


「生きてるぞ!」


「あっ、生きてましたか。」


 それを感じ取ってクラムはか細い声で訴えた。

 精気を吸う様な人はクラムの奴隷にはいない筈なのだが、中から見えたクラムは明らかに干からびた表情を浮かべていた。


「オンリー様、来てくれたのですね。」


 扉前で屯していると廊下の奥からアンナの声がした。

 アンナはオンリーの手を煩わした事を申し訳なくしていた。


「そんな顔しなくて良いんですよ。私も温泉に入りたい気分でしたから。」


「オンリー様……」


 オンリーのフォローに薬中によって心を弱らせたアンナの心に沁みて涙を流させた。

 あのいつもポーカーフェイスを崩さないアンナが一瞬にして崩している様を見てオンリー以外が驚いていた。

 それだけでこの旅が如何に過酷だったかをものが立っていた。


「辛かったのですね。大丈夫です。もう安心してください。他のみんなは?」


 アンナだけ廊下から来た事に疑問を思い、他の子達はどこにいるのかと尋ねた。


「他のみんなは出来る限りこの薬中共の精神汚染を受けない様に交代制で部屋から出てくる様にしています。特にキリスには悪影響を及ぼす可能性があるので隔離しています。」


 ついでにシィも一緒に隔離していた。

 最年少のキリスにはこの光景は見せる訳にはいけない汚物だった。

 その為、話し合った結果、精神力が強い者達でクラムの奴隷達の様子を見る様にしていた。

 親交も深める旅行だったのに、深まったのは溝だった様に思える。


「オンリー。私達は温泉に浸かってくるから。そっちはどうする?」


 今の状況は自分達では手に負えないと感じたワヤ達はクラム()を上げていたら暫くしたら落ち着くだろうと先に温泉が有名な場所なんだからと女将さんの勧めで入る事にしたのである。

 女将さんも此処に長居はしたくないのである。


「分かりました。クラム君もあれだと落ち着いた後、すぐに温泉に入るでしょうし、私達もすぐに行きます。」


「そう、じゃあ先に入ってくるわ。」


 クラムの身体が涎や汗で汚れてきているので、アミア達の摂取が終わったらすぐに温泉に行くだろうと思ったオンリーはクラムを待っている事にした。

 ワヤ達はそれを聞くとさっさと奥に進んで温泉に向かった。

 ワヤ達もこの異常な空間に長く在りたくなかった。


「確かに薬中そっくりですね。」


「完璧にキメてるにゃ。」


 だらしない顔を曝け出して涎を垂れていても気にしている様子のないのその姿はまさに薬中。

 クラム=麻薬の証明されているように見えた。


「それでどんな事があったんですか?」


 長くなりそうなのでオンリーはニナニナ達に手紙では書かれていなかった旅行の詳細を聞く事にした。

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