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阿鼻叫喚 前編

コロナも治って気力と体力も戻ってきたので投稿を再開します。宜しくお願いします。

 旅館に入ったオンリー達の前には地獄が広がっていた。


「………あっ!オンリー様!」


 ゾンビのように蒼白い血の気のない表情を浮かべて徘徊していた女性が一人オンリー達が旅館に入ってきたのに気がついてさっきまでの正気のない表情から一転して号泣しながら大慌てで近づいてきた。


「久しぶりですね。女将さん。」


「はい、お久しぶりです。………ではなく!なん!何のですか?!あの方達は!!」


 女将さんと親しそうに話すオンリーを見るからに前にも来たことがあるようだ。

 それも常連の感じがする。

 クラムが呑気に考えていると女将さんは必死の形相でオンリーに訴えていた。


「落ち着いてください。」


「えっと、あなた方は?」


「こちらはクラム君と他……その愛人です。」


「誰が愛人よ!」


 オンリーがクラムだけを丁寧に説明すると後ろにいるワヤ達の説明は一纏めにして紹介したが、その言い方が気に食わないのかワヤ達は赤面しながら怒り出した。


「そうだぞ。ワヤ達に失礼だ。」


「そうですか?では、クラム君の嫁です。」


「ちーがーう!!」


 これも気に入らないのかより赤面しながらオンリーを殴り飛ばそうとするが、怒り任せの拳なんてオンリーには届くわけもなくヒラッと躱された。


「そんな事はどうでもいいのです!」


「いや!良くないわよ!」


 女将さんはいつもならあり得ない対応をしながらオンリーとクラムに早くしてくれと焦っていた。


「どうしたんですか?女将さんらしくないですね?」


「あの方達をどうにかして下さい!」


 女将さんの話をまとめると………

 アミア達がこの旅館に泊まり出してから怪現象が連発するは、アミア達は誰もいない場所を見ながら話し出すは、それを見たアンナ達が我慢の限界と言わんばかりの表情で流血沙汰にしようとしたりとトラブルばかりが起きていた。

 その上、精神汚染がスタッフ達にも起き出した。

 悪夢にうなされて寝不足になり、アミア達に誰もいない事を質問したスタッフはベット送りとなっていた。

 そのせいで旅館の機能を保たすために残りの人間達でカバーする激務になった。

 心身ともに疲弊して過労死寸前になっているところにオンリー達が来たのである。


「早く!あの方達を!」


「あっ………」


「ひっ!」


 旅館の奥から誰か来た。

 それを見た女将さんは悲鳴を上げて怯えていた。

 悪霊を最高のおもてなしで成仏させた逸話のある女将さんをここまで怯えさすとはとオンリーは珍しく驚いていた。


「オンリー様!」


 奥から来たのはニナニナだった。

 申し訳なさそうにしながら猛スピードで近寄って来るという器用な事をしながらニナニナはオンリーに抱きつきながら助けを乞うていた。


「アイツらの殺害許可を下さいにゃ!」


「いや?!何言っているんだ?!」


 ニナニナも殺人許可を要求し出した事にクラムが驚きながら止めようとした。


「あぁ!!クラム!良く来た!早くこっちに来るにゃ!お前がいればあの薬中も落ち着くにゃ!!」


「いや!俺の奴隷は薬中じゃない!!」


 やっぱり薬中呼ばわりだった事に衝撃を受けながらクラムはツッコミを返した。

 ニナニナの中には薬中確定らしい。


「あれは薬中にゃ!ラリってるにゃ!早く(クラム)を投与しないと他の者も悪影響を受けてしまうにゃ!!」


 怒りの形相を浮かべながらニナニナはクラムに怒鳴っていた。

 クラムを無理やり掴むと旅館に奥に連れて行った。


「はぁ、私たちも行きますよ。女将さん案内してください。」


「そうね。行きましょう。」


「はい、分かりました。こちらです。」


 ニナニナの後を追いながらオンリー達も女将さんの案内でニナニナ達が泊まっている部屋に向かった。

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