弱い弟子
魔法学校を入学して一年経ち、二年生なって一ヶ月初めての登校である。冒険者ギルドに登録している学生はギルド依頼から戦闘系の学科は免除出来るのである。他の学科も試験が上位の成績で合格なら出席は免除出来るのである。なので、友達が居なくて寂しいから行かなかったわけじゃない。
なので、今日は一ヶ月に一回の免除申請の為の登校である。
「オンリーーーー!!!!」
そんな憂鬱な私になぜか?襲ってくる巨乳美少女。
その小さな身体なのにどう見ても自分より大きな大オノを振り回している。
凄い馬鹿力だな。
「ふふ。」
「何が!おかしい!」
「いっや、ごめん。ただ、ぷふっ。」
「笑うな!!!」
いや〜つい笑ってしまった。そのせいで、相手を怒らせてしまった。
何故か?よくこう言う事あるんだよな〜不思議〜
それにしても……ふふ…
「また、笑ったなー!!!」
よく分かったな。
いや、だって………ロリ巨乳って実在するだなぁと思ったら、自然と笑みが溢れてしまった。
まさか、小さい頃書庫の隅でいつものように本を読んでいたら、神父が本棚に隠していたスイッチから隠し扉を出現させていた。そのあと、パスワードを入力していたので、何が隠してあるのか気になった私は隠れてパスワードを覚えた。
孤高基本機能その1
隠れるのが、何も訓練せずにプロ並みに上手い。で隠れていたらバレずに覚えれていた。
その後の情報収集であの扉の向こうは禁書庫である事が分かった。
ただ、禁書庫には師匠に連れられて行った事があるが、場所はどう見ても違った。
扉の向こうでそこに通ずる道があるのか?とも思ったが、明らかに道などを作るには無理があった。
つまり、第二の禁書庫があると思った私は知的好奇心に負けて勝手に入ってしまった。
そして、そこにあったのが、神父達がこっそり保管していたエロ本だったのである。ドキドキしながらここまで来た私の気持ちを返してほしいと思いながらシスター達に報告した。その後、神父達は悲惨な事になり、私は褒められた。
そこにあった本の中にロリ巨乳ものがあり、こんな女性居ないだろうと思っていたので、今目の前に正にそれがいるのが面白くて笑ってしまった。
「だから!笑うなっているんだ!!聖女護身術!聖断!」
ロリ巨乳は巨大オノを振り上げて思い切り振り下ろした。そしたらバカデカイ斬撃が飛んできた。
「身長以外本当にデカいな。」
私は迫ってくる斬撃を正面から手で受け止めて握り潰した。
「う、うそ………」
「まぁ、それだけだな。」
ただデカいだけの斬撃なんて、私には効かない。
「何?君、私の後輩?まぁ、どうでもいいけど、それなら本当の聖断を見せてあげるよ。」
私はいつでも果物が食べれるように持っている果物ナイフでロリ巨乳に向かって斬撃を飛ばした。
「っ!!やばっ!死!」
ロリ巨乳は巨大オノで防ごうとしたが、一瞬で不可能だと悟り、回避に変えようとしたが、それももう遅いと思い死を悟った。
「?やぁ、人気者さん、何か用かな?」
「お前?!この子を殺す気か!!」
私の斬撃を止めたのはロリ巨乳ではなく、試験でボコボコにしてまったクラスの人気者、私と同じ平民上がりのクラム君だった。
「殺す?何言ってるんだ?あの程度の斬撃?私の師匠の弟子なら防げるよ。」
私は当然であり常識のようにクラム君に説明する。
「弟子?」
クラム君はそこのロリ巨乳と私が同じ師匠を持つ兄妹弟子である方が気になるようだ。と言うより、ロリ巨乳とクラム君は見た感じ知り合いのようだな。本当に友人が多い人だな。
「あれ知らなかった。その子にはまだ聞いていないけど、技の出し方やよく見たら立ち姿などが私の師匠の流派と同じだからね。十中八九師匠の弟子だ。」
「本当なのか?リリス?」
あのロリ巨乳、リリスって名前なのか。
「はい、あの人言う通り、アタシはラッカア師匠から戦闘方法を教わりました。」
「ねぇ、言った通りでしょ。だからそこからどいてくれるかな。その子からはまだ……いや、何も聞く事はないか。」
私はクラム君にそのリリスから聞きたい事があるから何処か行ってくれと言おうと思っていたが、よく考えてみたらもう聞く事が無い事に気がついて止める事にした。
「じゃあ、私はもう行くよ。授業の免除申請用紙を校長に出さないといけないからね。」
「おい、待って!」
クラム君が待ってと言うが、私は待つ気はない。
「おまえはなんで師匠の元から離れたのですか!」
今まで黙っていたリリスがいきなり大声で聞いてきた。
「別にもう学ぶことがなかったからだよ。」
師匠にも、免許皆伝を言われてより強くなるために師匠の元から離れた上に師匠にも許可をもらっている。
「師匠はおまえが出て行ってから元気がなくなったって姉弟子達が言っていた。なんで、一回も帰ってこない!」
「?そんなの君たちの気の所為だ。あの人は数年私が帰ってこなかったからって元気が無くなるような人ではない。」
私はそう言うともう話す事はないと、校舎に入って行った。