表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/95

オークション

「ご主人、今日は何処に行くにゃ。」


「奴隷商に行く。」


「にゃ?どうしてにゃ?」


 猫の獣人であるニナニナは今の戦力で自分の主人の足りない面はカバー出来ている為、もう奴隷は増えないと前に同僚である奴隷達と話していた事を思い出していた。


「今回、オークションが開かれる。」


 奴隷商は商人ギルドの奴隷は部署に登録している。商人ギルドは他のギルドとは違って売る物によって部署分けしている。

 商人ギルドでは部署ごとに定期的にオークションを開く為、商人はそれに向けて目玉商品を探すようになる。

 オークションの目玉商品になる商品を出すと、その店は繁盛すると言うジンクスがあり、本当に繁盛する為、商人は此処に向けて頑張るのである。

 オークションは大体その国の首都で行われる為、人もそれに合わせてやってくる。


「今日のオークションには珍しい種の奴隷が出ると、冒険者ギルドが教えてくれた。」


「それで本以外でオークションに行かにゃい。ご主人が行くんだにゃ。つまり、買うかどうかは?」


「見てから決める。」


 オンリーは別に買う気は無かった。ただ、珍しいと言われる種を見てみたかった。


「十中八九買うにゃ。」


「どうして?」


 ニナニナに買うとまだ件の奴隷を見ていないのに買うと断言されてオンリーは疑問に思った。


「珍しい種の奴隷は大体刑期奴隷にゃ。ご主人は刑期奴隷しか買ってないにゃ。」


「たまたまですよ。」


 珍しい種と言われる種は大体が人里離れた所に集落を築く為、奴隷になりにくい上、物語で見る捕まえて奴隷にするのは普通に犯罪である為、こんなに堂々とオークションに出したりしない。

 なので、珍しい種の奴隷は人里に降りて来たは良いが、法律が分からず、犯罪を起こして奴隷になった者がほとんどである。


「着きましたね。」


「相変わらず大きいにゃ。」


 オークション会場は商人ギルドに隣接しており、場所によっては本体の商人ギルドより大きい所もあると言うほど何処の商人ギルドもオークションに気合を入れている。


「場所は予約しています。」


「相変わらず、ご主人は用意が良いにゃ。」


 オンリー達はオークション会場に来るのは初めてではない為、スムーズに会場入りして予約していた指定席に座った。


「楽しみだにゃ。どんな奴が仲間になるんにゃ。」


「だから、まだ買うか決めていません。」


 もうその奴隷が仲間になると思っているニナニナは楽しみを隠せなくなっていた。


「もう静かにしてください。始まります。」


 オンリーがそう言うと照明が消えて舞台にスポットが当たった。


「さぁ!オークションの始まりです!」


 司会の長くも短くもない口上が終わりオークションが始まった。


 そして、多種多様な奴隷が出店していたが、まだオンリーが欲するような奴隷は居なかった。


「それではお次が最後の商品であり、今回の目玉商品です!」


 二、三時間が経った頃やっと目玉商品になった。


「何と!今回の目玉商品は竜種の少女です!」


「「「「「………………わぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」」」


 会場はこれまで見た事ないぐらいヒートアップしていた。


「まさか、竜種とはにゃ。で、どうするにゃ。ご主人買うかにゃ?」


「……………」


「ご主人?」


「いいな。」


「ご主人?」


「ニナニナ。」


「はいにゃ。」


「あれ買うぞ。」


 やっぱりとニナニナは思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ