委員会なんて…
第9話って訳よ!
いつもより短いけど、キリがいいから勘弁してください…
「そういえばさ、明日って委員会じゃない?」
新しいクラスに変わってからはや1週間。
ようやくクラスのみんなが馴染み始めたある日、未冬がふと下校中にそんなことを呟いた。
委員会…そういえば優陽は学級委員会なんだっけ…?
「あー…マジかー…」
「優陽って確か学級委員だったよね…?」
「うん。ふゆのせいでやることになったわ…」
「あ、やっぱそうだったんだ」
「私のせいって…2人共ひどいなぁ…?よく考えてごらん?私が学級委員なんてやるわけないじゃん!」
何処か自慢気にそう言う未冬。
確かに一部の人としか話せない未冬が学級委員なんてできるはずがない。
…まぁ、そんなこと考える余地がないくらい、優陽は『未冬と一緒にやる』ことに魅力を感じていたんだと思う。…わからなくはないけど、やっぱり認めたくない…
「それは、確かにそうだけどさ…」
「ね?ね?やっぱあんなの引っかかる要素無いじゃん。だから私は何一つ悪くないって訳よ!」
「この…言わせておけば…!」
してやったりといった様子でそう言う未冬。
優陽は手を上げるような動作をしようとして、何処か複雑そうな表情をするとそっとそれを抑えた。
「未冬は…確か保健委員だっけ?」
「そう!そうだよミユちゃん!去年もやってたし、顧問の先生もいい人だからね!仲のいい人もいるし、今年もやるんだ!」
「へぇ…人見知りの未冬でも、ねぇ…」
「私だって成長してるんだよ!」
「ふーん…」
胸を張ってそう言い切る未冬。
どこが、と言いかけて言葉を止めるあたし。きっと未冬は気にしてないんだろうけど、その体制はあたしに対する当てつけのように見えて仕方ないんだけど…まぁ、考えるだけ無駄か。
あたしは、未冬が成長してると言った瞬間、そっとその胸に視線を向けた優陽に無言で肘打ちをした。
そう、少し大きいから嫉妬してるだけ。うん。
…って、私は一体何を書いてるんだ…?