中間試験前後
2ヶ月以上遅れてしまい申し訳ございませんでした。
23話、日常パート編です。
時は過ぎて気付けば5月も最終週。
3日後にはテストを控える中、あたしの内心はそれどころではなかった。
「真田さん?大丈夫ですか…?」
「ん?ぇ、あー…大丈夫大丈夫」
「そう、ですか…テスト前だからといってあまり根を詰めないでくださいね?倒れてしまっては元も子もありませんから」
「あはは…ありがと西条さん。肝に銘じとく」
不安そうにこちらを覗く西条さんに、あたしは笑ってそう返す。
どうやら、彼女にも心配させるくらい、あたしの表情に出てたみたい。
…焦り、なんだろうか。
進展しないあたしと優陽との仲に、どことなく縮む未冬と優陽との距離。最近では、同じ学級委員という活動を利用して矢部さんも優陽に近付いてるようにも感じる。
考え過ぎかな…?
思考を切り替えるように、あたしは隣に座る西条さんを一瞥すると、机上に広がる課題へとその視線を落とした。
ーーー
「ねぇねぇ、テストどうだった?」
「えー…わたしは手応えなかったかなー…」
「なにそれヤバいじゃん」
「そうなのよー!助けてー」
「えー?むりー!」
中間試験もひとまず終わり、クラスに飛び交う気の抜けた声。
あたしは、思考を切り替えるように大きく息を吐くと、そのままだらりと机に突っ伏す。
…なんとか乗り切った、かな?
流石に平均以上は取れてるはず。
テストの手応えに安堵して、それとなく顔を上げる。
えっと、優陽と未冬は…うん、案の定というか…やっぱり2人共ダウンしてるわね。
…テストの席順のせいで近いのが妙にむかつくけど。
「真田さん、真田さん!」
そんなことを考えていると、西条さんから声がかけられる。
あたしは突っ伏したまま顔を動かすと、後ろを向く彼女の方へとそっと視線を向ける。
「どうしたの西条さん…?なんかテンション高いね…
?」
「はい!今回の試験は赤点回避できそうなので!」
「赤点って…」
「快挙ですよ快挙!いつも以上に頑張ったかいがありました!」
嬉しそうに口走りながら、興奮した様子で胸を張る西条さん。
具体的にどれくらい興奮してるかと言うと…そう、あたしの反応も聞き流すくらい、この前のぬいぐるみの時レベルかな?
「あはは…まぁ西条さんがいいと思うならそれでいいと思うよ。うん」
「ありがとうございます真田さん!これで今回はお母様に怒られなくて済みそうです!」
「今回はって…今までは怒られてたんだ…」
明るく言い放つ彼女を前に、あたしは思わず苦笑する。
にしても赤点、ねぇ…たしか、成績は未冬もヤバかった気がするけど…
再び未冬達を一瞥して、あたしはそれ以上考えるのをやめた。
「さぁさぁ皆さん!重大な連絡がありますよ!」
ざわついた空気の中、バンという音を立てながら、なんの前触れもなく唐突に開かれた教室の扉。
開口一番にそう叫ぶ担任を前に、一瞬にして静まり返る。
「ん゛、ゔん゛ん…あ、あー…とりあえず皆さん、テストお疲れ様でした。それでは──
──今から皆さんに体育祭の種目決めをしてもらいます!」
本当に、本当に唐突だけど。
教卓前に立った担任は、何処ぞのゲームマスターのように高らかにそう宣言したのだった。
(ほぼ蛇足みたいなパートなのは自覚してますが、これを無くすと2ヶ月近く進展なく物語的な時間が飛んでしまうのでどうか御了承を…)
できるだけ早く次話更新できるよう頑張ります…




