一緒に帰らない?
すみません、遅くなりました!
11話です!
「──でさー、昨日のガチャで運使い果たした気がするんだよ!」
「うわぁ…マジで言ってる?ソレ」
「だから昨日スクショ送ったじゃん…」
「あんなんコラだと思うだろ普通は」
「わざわざそんなコラ作るわけな…あ、ちょっと待ってて」
ざわざわと騒ぎ立てながら、部活仲間同士、あるいは恋人同士でエントランスに出入りする生徒達。
そんな忙しく人が流れる中、あたしは一人、壁際に設置されているベンチに座ってる。
いつも誰かといたせいでなんか寂しい…
一人でいるせいか、あたしがそんなことを考えはじめていると、不意にチョンチョンと肩を叩かれた。
「うひゃあ!?」
「あ、ユミちゃん気付いた?」
「み、未冬!?」
「えへへ~…びっくりした?」
「当たり前でしょ!?」
そんなに驚くことないじゃん、と言いながらあたしの肩を揺する未冬。
ぼーっとしていたとはいえ、本当にびっくりした…
「…それで、ユミちゃんはどうして一人なの?」
「えっと…未冬達を待ってたからだよ」
「え?ユミちゃん委員会入ってないじゃん…先に帰っててもよかったのに…」
「優陽に3人で一緒に帰ろうって言われたのよ。…あと、あたしはユミじゃないからね」
あたしの言葉に、何処か納得したように頷く未冬。
そういえば、毎日3人で帰っていたとはいえ、改めて考えてみると約束したのって数える程しかなかったか気がする…
あたしの前に立つ未冬は、しばらく考えるような動作をすると、不意に背後にいる挙動不審な男子をちらりと見て、思いついたように肩を揺さぶってきた。
「ね、ね、ミユちゃんミユちゃん」
「んー?」
「私、今日は一緒に帰らないことにする!」
…えっ?
未冬はいきなり何を言ってるの…?あたしは普通にオッケーって言ってくれると思ってたんだけど…
驚いて固まるあたしに気付いたのか、あたしの目の前で手を振る未冬。
鈍感な未冬でもわかるってことは、相当顔に出てたんだろな…
「ミユちゃん、大丈夫?」
「あ、うん…って、そうじゃないよ!なんで断ったの…?あたしはてっきり…」
「いやいやいや…ミユちゃん、私が行ったらミユちゃんとユウヤがふたりきりになれないじゃん!私は今日、別の友人と帰ってるからさ。2人で放課後デート楽しんできてよ!」
満面の笑みを浮かべながら、バシバシとあたしの肩を叩く未冬。
未冬なりのあたしへのエールってことだと思う。
優陽と2人だけって意識しただけでニヤけそうになるのは、我ながらちょっとチョロすぎかな…
「それじゃ、頑張ってね!ミユちゃん!」
「うん…ありがと未冬」
「また明日!」
あたしに手を振りながら、さっきから後ろにいる男子の元へと去っていく未冬。
希望通りにならなかった優陽には悪いけど、このチャンスを逃すわけにはいかないもんね。
そういえば、さっき男子…人見知りの激しいあの未冬が普通に話してるって、一体どんな関係なんだろ…
学級委員って長いイメージあるよね




