表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

声が…言葉が頭に…

 私は涼波 エリ。どこにでもいる普通の高校3年生です。今日もいつもどおりの道を歩き、電車に乗り、通学しています。学校ではいじめもなく、友達もいて、家族仲も特に問題ありません。多分これは、幸せの分類に入ると思います。そんな代わり映えのない毎日を過ごしていたある日、私は飛び降り自殺をしようと学校の屋上まで来ました。何故こんなことしているのかと言うと…私にもわかりません。ふふふ…おかしな話ですよね。何、不住のない人生なのに…ただ頭の奥底からこんな声がずっと聞こえているのです。


(死にたいか?怖いか?怖いか?恐ろしいか??)


 気味が悪いですよね。でもずっとそんな声が…いや、言葉が浮かんでくるんです。もちろん死ぬのは怖いです。恐ろしいし、嫌だし、死にたくない。でもずっと…ずっと…言葉が消えないのです。学校の屋上で私は小説を書いています。これは遺言かな?それとも誰かにこの気持ちを…SOSとして、知ってほしいのかも知れません。私は今、死のうと金網の向こう側で暗闇で見えない景色を眺めています。まるで暗闇が


(こっちにこい!こっちにこい!)


 と誘っているような感じがします。なんで…私はここにいるのだろう。家族4人でご飯を食べて、お風呂に入って、勉強して、明日に備えて寝ようと電気を消したところまでは覚えているのだけど、気づいたら屋上で死のうとしている。まったくわけがわからないですよね。夢でも見ているのなら覚めて欲しいものです。でも一向に覚める気配がありません。それどころかだんだん楽しくなってきました。おかしな話です。あの言葉は今は頭には浮かんできません。私が今、こうやって小説を書いているのもおかしな話ですよね。とっとと帰ればいいのにね。でもね、振り向くとね。景色もなくただただ金網があるだけなんだよ。まるでここが境界線と言わんばかりにその形状をとどめている。


 さて、私はどうしたものですかね?死ねってことですかね?小説はここまでにして、投稿しよう。今まで、色んな小説を書いてきたけど、誰にも評価されなかった。悲しい私のアカウント。それももう。終わりなんだね。まぁそれはおいといて、そういえば、この暗闇、何か嫌な思い出があるきがします。でも何かが思い出せません。落ちたらわかるのかな。でもほっぺを引っ張っても痛いのはわかった。これは現実だ。確実に死ぬ。死ぬ死ぬ死ぬ、あはは…おかしいな〜涙が…止まらない…。なんでとまらないの…。私…悪いことなんてしてないのに…してないのに…うっ…。


 何年ぶりかな…。こんなに泣いたの…。最後に泣いたの…は、お母さんがガンで死んだ夢を見たときだっけ…。…え?私…そんな夢…見ていない。…あれ?なんでそんなこと知ってるの?


(死にたいか?怖いか?怖いか?恐ろしいだろう。失うって)


「え?なんで…声…が…?ダメ!フラフラして…落ち!!」


 私は屋上から足を滑らせ暗闇に落ちた。そして、落ちている最中に、声が聞こえた。


(君は今から失う。どうだ?怖いか?怖いか?怖いか?)


 そして私は、『グシャ』と言う音とともに暗闇が私を飲み込んだ。気がつくと私は病院のベットの上にいた。あれはゆめだったのでしょうか。でも頭が痛い。どうやらタンコブができていた。しばらく、外の景色を見ていると、病室の扉が開き、家族がお見舞いに来ていた。家族は涙を流しながら「大丈夫!?私のことわかる!?」母親が必死に問いかけてきた。これにはすごく驚いた。いつもクールな母さんがここまで取り乱すのは初めてだった。私は「大丈夫だよ!母さん!」と言った。それを聞いて安心したのか、私を含め家族全員で泣いた。


 家族が落ち着いたところで、何が私に起こったのかを聞いた。こう言うことがあったそうだ。私は窓を閉めようと窓枠を外した拍子にそのまま2階から落ちたそうだ。その時に頭を強く打ったみたいで、気を失って、救急車を呼ぶ、大ごとになったそうだ。そうか…私は落ちて気を失って…やっぱりあれは夢だったのか。私は少し安心した。だがあの言葉…そしてガンで母をなくすという話、私は気になり、母さんに夢の話をした。それを聞いた両親はもしかして、と思い、病院でガンの精密検査をした。


 するとそれは驚いたことにガンが見つかった。場所は肺にできていた。でも早期発見だったため、手術と抗生物質で早ければ1年で完治できるとの診断を受けた。私の見た夢は未来予知の如く的中した。大事な家族が失うとい恐ろしい出来事は回避されたのです。私はこの夢を[死者の鎌、死にたいか?怖いか?怖いか?]と言うタイトルで小説を出したところ、受賞したのだった。


 あれから10年、私は家庭を持っていた。同じ同業者の小説家の先生と結婚した。先生の作品はベストセラー作家として名高い人だった。私にはちょっともったいないなと思って、距離を取っていたけど、相手からグイグイくるもんだからほぼ推しに負けてしまいました。でもちょっと変なところあるけど、先生の作品もはとても面白くて、読んでるだけで1日があっという間だったこともただあるしまつでした。


 さて、この物語もここで完結です。一様、小説として、残しておこうと思います。まただれかが死神の声が聞こえてきた時の対処法にと思って。皆さまもこんな声とか、文字が浮かんできたら、一度、大泣きするのもいいと思います。ではこれが本当にあったようななかった物語でした。また会いましょう。


(死にたいか?怖いか?怖いか?失う先の未来を)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ