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引退魔法士ルーイッヒの半農半ダンジョン生活⑨

 休みを挟んで、ダンジョン攻略二日目。新しく魔物使いとなった天使ちゃんに、ヘルプで入ってもらったレンジャーのリレイさんを加えて心機一転、攻略を目指す。


「お主、すごいの!」

「あんなに苦労した虫達を……」


 天使ちゃんとツアラがリレイさんを褒め称える。リレイさんにかけてもらった虫よけと状態異常を防ぐ魔法で、私たちは第二階層をなんなく攻略することができたのだ。まさか虫よけ魔法一つで、あの虫の群れとの戦闘を避けることができるとは。状態異常の予防魔法で王蛾もまったく障害ではなかった。その王蛾の死骸から現れた階段を上り、第三階層へ。


 ルーイッヒ先生の設計では、この階層は水回り担当、ということだったが。


「沼だね」

「ヤブもな」

「苔や葦も生えてますね」

「ふうん、空気は湿ってるな」


 つまるところ、階全体が湿地帯になっている。水漏れしてるじゃないか。水辺に巣食う花蛙や地獄トカゲといった魔物を倒しながら、フロアボスを見つける為に湿地帯を進んでいると、


「止まれ!敵感知に反応がある」


 周囲を警戒していたレンジャーのリレイさんが叫ぶ。目の前には、苔の生えた地面が広がっているだけのように見えるが。


「ちょっと失礼」


 そう言って、リレイさんは足元に落ちてあった小石を前の方へと投げる。地面に落ち、転がっていくはずの小石は、予想に反して苔の中へと沈んでいく。


「おおっ!」

「えっ?」


 驚きの声を上げるのは天使ちゃんとツアラ。私はまったく気が付かなかったけれど、マディウオーターという魔物が私たちの前に待ち構えていたのだ。この魔物は地面に擬態して、通りかかった者の足場を取り、ゆっくりと飲み込んで消化していく底なし沼のような生態をしている。リレイさんが気づかなければ私たちは足をとられていただろう。


 しかし、いるとわかっていればまったく脅威ではない。ツアラが氷魔法で地面全体を凍らせると、私たちの前に上の階層への階段が出現した。

マディウォーター

レベル40

HP 300

特技・自然完全擬態

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