表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/26

その7

その7



おい、ネズミども。かくれてないで、出てきやがれ。


な、なんでバレたんだ!?


たいへん、たべられちゃう!?


ネズミたちは大あわてです!だって、カラスは何でも食べますから。フラッコも、ネズミのことを何度も食べたことがあります。


うわあ!もう、おしまいだあ!!とりあえず、年長者の私が食べられます!だから、他の若いのは、ゆるしてやって!!


……いいや。聞きたいことがあるから、食べない。お前たち、そんなにおいしくないし。


なんですと!?こ、この、映画への情熱にあふれる私たちが、おいしくないはずがない!!


ネズミたちは大騒ぎ。自分たちが、おいしくないなんて!?……ネズミのプライドが、その悪口をゆるせないみたいですね。


でも、フラッコはネズミのプライドよりも、気になることがありました。


えいが、といったな?


え?は、はい。我々こそは映画ネズミ。映画の良さを、ずーっと伝えて来た、誇り高きアーティスト!


そうか。えいがを、知っているんだな?見せてくれよ。オレも見たいんだ。


その質問に、映画ネズミたちはかたまりました。


フラッコはくびをかしげます。


どうしたんだ?もったいつけずに、見せてくれよ?


いきなり黙ってしまうなんて、きっと、口に出したくないことがあるんでしょう。


そういうとき、みんなしゃべらなくなるのは、世界が滅んだっておんなじなんですから!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ