第39幕 Dreaming days/and dream.
『世界樹の間』
何もないあらゆる色を欠いた空間で、金時計と『銀詩』が向かい合って座っている。
二人の前には木製の盤があり、その上にはこれまた木製の小さな五角形の駒が幾つも乗っている。
二人は、真剣な眼差しでその駒を交互に動かしていた。
しばらく無言での応酬が続く。
「王手」
やがて、油断なく突きつけるように『銀詩』が宣言した。
「・・・・・」
金時計は口元に手を当て、さらに油断なく盤面を眺めている。心なしか、その額にはしわと汗が浮かんでいる。
「・・・・・・・」
じっくり、盤の裏まで見透かさんと凝視する金色の目に、ようやく諦めの色が浮かぶ。
「投了。私の負けだ」
『銀詩』が懐から手帳を取り出し、何事か書き連ねる。
「これで僕の128勝125敗。僕の勝ち越し3回で、次は別のゲームだ」
金時計は腹の底から息を吐き出すと、ぐったりと背中を預けた。この常にきっちりしている人物らしからぬ振る舞いだ。
「ああ、頭を使った。この『将棋』は本当に奥が深い。『チェス』も相当やり込んだが、取った駒を
使えるというだけでこんなにも戦略に幅が広がるとは」
「正に戦争だね。君の『移動要塞・穴熊』の攻略には、まったく手を焼かされたよ」
金時計が指を鳴らすと、将棋セットは煙のように消え失せた。代わって、熱い湯気を立てる紅茶のカップが現れた。
「さて、次は何をしようか」
「そうだね。トランプはやり尽くしたかな」
「二人『ダウト』は拷問だったな」
「あれには参った。後もう少しで発狂するところだった」
「・・・・・のんびり婆抜きでもしようか」
「いいね。頭を使わずに済む」
するりと金時計の手にトランプの束が収まり、空中でシャッフルされて二人に札が配られた。
札が整理されて、ゲームスタート。
「そういえば。ラミエルちゃんが言ってたけど、この前ジン君が目覚めかけたんだって?」
札を引きながら『銀詩』が尋ねる。
「ああ。だが、あっちは駄目だ。あの漆黒大天では、何かを壊すには事足りるが、それでは不完全だ」
「でも、極天に至ってしまえば世界が滅びるんだろう?」
「決まっていることではない。壊すかどうかは奴が決めることだ。まあ、奴が自分を、『殺す』者だと思っている内は大丈夫だろう。手段が目的になっていては道は開けない。」
基本的に力馬鹿だからな、と金時計が札を引く。
「ホメロス。いや、『銀詩の拾遺家』。私たちに求められるのは助力と服従だ。全ては『彼女』が取り決め、私たちはそれに従うだけだ。・・・・・それはそうと、冥界が『無彩葬手』を造ったと聞いたのだが」
銀詩は頷くと、金時計の手から札を引いた。
「僕も聞いたよ。今ラミエルちゃんが探しに行ってる」
金時計が、わざとらしく飛び出た銀詩の札を引いて顔をしかめた。
「これでようやく席が埋まったか。『色無し』が揃ったのは喜ばしい。『彼女』の負担が大きく減る」
「うーん。あの二人がまだ不安定なのが気になるけど。正直、彼らの仕上がりはどうなんだい?」
「何、奴らは不安定でいい。・・・・黒天は人であることを捨て切れていない。白天はその気になれば極天になれるつもりのようだが、人であることを捨てないまま至れる程甘くはない。結局、どちらも不完全であることでバランスは成り立っている。どちらも互いを呑み込もうとしているようで、その実欠けているものを補い合っている。それが『彼女』が作ったバランスだ」
「へえー。巧くできているもんだ」
銀詩の手札がなくなり、金時計の手からジョーカーの札が零れ落ちる。
「『世界樹』は益々弱っている。バランスが崩れているからだ。我々が毒となる葉を落とす度に、樹は弱る。世界樹の生命力は伸ばした葉の数で決まる。手入れが行き届かず、毒となるのが分かっていても、『彼女』は手を広げるしかない」
「それが生命の大原則。自らが造り出したルールと言えど、『彼女』さえ覆せない基本・・・か。それにしても、最近の人間は少々やりすぎだと思うけどね」
金時計が目を丸くして、弄んでいた札を取り落とした。
「君までそんなことを言い出すとは。何かあったのか?」
銀詩は不満そうに眉をひそめた。普段穏やかな彼にしては、珍しいことだ。
「聞いてくれクロノス。ある一部の世界ではね、本が紙の束から電子の文字列に変わってしまってい
るんだ!信じられるかい?僕そのものと言える本が、本が無くなってしまうんだ!!なんということだ!ああなんということだ!」
「・・・・・。落ち着きたまえ。きっと人間は、紙の温かみを忘れることは出来ないよ。利便性を求めるのも人間らしいじゃないか」
「ううう・・・・うん?」
三文芝居をしていた銀詩が、何かに気を取られたように何もない空間を見つめる。
「ふむ。珍しいな」
闇から這い出すように姿を現したのは、漆黒の影―――ジンだった。
「やあ、しばらく。元気だったかい?」
にこやかに銀詩が話しかけると、ジンは気まずそうに顔を背けた。
「?」
金時計と銀詩は顔を見合わせ、普段とは異なる同朋に新鮮さを覚えた。
「何だい何だいどうしたんだい、ジン君。らしくないなあ」
銀詩は席を勧め、金時計は紅茶のカップを置いた。
「どうした。何かあったのか」
流石の金時計も調子が狂い、ついつい様子を窺ってしまう。
その時、ぼそりとジンが何事かを口にした。
「・・・・・」
「ん?何だい。聞こえないよ」
「・・・・・この前は悪かったな。迷惑をかけて」
凍りつく空間。
あまりの衝撃に金銀ともに目を見開き、唖然としている。
ジンが謝った。
あの、二言目には殺すだの何だの物騒な言動ばかりのジンが。
頭を下げる時はヘッドバットする時だけ、のジンが。
「・・・どうした。何か悪いものでも食ったか」
金時計が見たことのない異物を観察するような目でジンを見る。
「・・・失礼な奴等だな。せっかく殊勝な態度を見せたというのに」
ふてくされる彼を見て、銀詩も目を丸くしている。
「いやあまさかね。長い付き合いだが、君に謝られる日が来るとは思わなかったよ。ねぇ?」
「ああ。まったく驚いた」
「・・・!もしやシステム障害かい!?」
「それは大変だ。今すぐ分解調査を・・・」
「上等だ。貴様等そこに直れ!」
「―――相談?」
雑談などしつつティータイムを楽しんでいた金時計と銀詩は、ジンが切り出した意外な言葉に首を傾げた。
ジンは苦い―――と言うよりかは途方に暮れた―――表情で言った。
「ああ、―――この前、ラミエルを殺しちまってな。何て詫びたらいいか分からん。知恵を貸せ」
「そんな事をいちいち気にするな。お前たちはんがぐぐ・・・ッ」
「そうだねぇ。ラミエルちゃん、だいぶ傷付いてたからねぇ。よっぽどのことじゃないと許してくれないよ」
がくり、とうなだれるジン。金時計は口を押さえていた銀詩の手を退け、ひそひそと訴えた。
(何をする!アレがあんな有様では、『彼女』の願いが・・・)
(まあまあ観ててごらんよ。彼をからかうには良い機会じゃないか)
(・・・ふむ、成る程。それもそうだな)
二人はそっとジンを見遣る。
「・・・・・」
そこには不遜そうに顔をしかめながらも、そこはかとなく不安の色を浮かべた青年がいた。
「・・・・・!」
二人の中で、何かが合致した。
それからジンは金銀にいじられ続け、彼らが提案した逆立ちして謝罪、焼けた鉄板の上で謝罪、鎖に縛り付けられながら謝罪するなど、様々な謝罪法を試すことになった。
「・・・・・おい。本当にこれでいいんだな?」
「間違いないね。これはある民族独特の謝罪の仕方で、戦士にのみ許された最終奥義らしいよ」
「では、ラミエルを呼び出すぞ」
「―――――ふう」
ラミエルは森羅殿の玉座に腰掛け、せせらぎと鳥の歌声に耳を傾けた。
『彼女』から頼まれた『傷』の手当ては一段落着いた。探し物の方はまるで目処が立たないが、それも時間の問題だろう。
「ん~~っ」
大きく背伸びをして、あちこち凝った体を解す。
まだまだ処理し切れない問題もあるが、出来るだけ根詰めないようにしようと思っている。
仕事に従事することだけが、自分の全てではないと思う。そして、彼にもそう思って欲しい。
『彼女』は望んでいる。
決して己が傀儡ではなく、人であった頃の想いを抱えたまま進み続ける、そんな人間らしい姿を。
「また・・・あの子に会いたい」
そんな彼女の願いは、呟いた次の瞬間に叶うことになった。
「!!・・・クロちゃんから呼び出し?何かしら」
立ち上がったラミエルの姿が虚空に消える。
「ラミエル!済まなかった!!」
世界樹の間にやって来たラミエルを迎えたのは、金時計と銀詩、そして上半身を裸にして胡座をかいたジンだった。
ジンはいきなり叫ぶと、手にした黒い刃物を剥き出しの腹に突き刺した。
「!?やめなさい!」
血相を変えたラミエルの手から光が伸びると、煌めく鞭に変じて、ジンの手から刃をはたき落とした。
「バカ!何やってるの!?」
「・・・お、俺は・・・・・っぬぐおぉぉ・・・!!」
顔面を鷲掴みにされ吊し上げられるジン。背丈の差で足は着いているが、強烈な握力に悶絶し逃げるどころではない。
「私は、そうやって命を無駄にするような真似を許さないわよ・・・!!」
「まあ、待て。ラミエル」
そこに、見かねた金時計が待ったをかける。
「そう責めるな。ジンはな、お前を殺してしまったことを詫びたいと言っていたのだ。分かってやれ」
どさり。白目を剥いたジンが床に横たわる。
「だったら、どうしてこの子はお腹を切るの!?」
唸り声を上げて、ダメージから回復したジンが銀詩を睨み付ける。銀詩は首を傾げて呟いた。
「おかしいな。これが『切腹』という作法のはずなのになあ」
「・・・ホメちゃん、それは死刑と同義なのよ」
唯一、下界の確かな知識を持つラミエルのみが突っ込んだ。
知識はあれど経験が伴わない者たちは一様に頷き、ジンは銀詩に殴りかかった。
「まったくもう。私に謝りたいんだったら、もっと他の方法があるでしょ」
「・・・何だ?」
「デートに行きましょ」
どこかの世界のどこかの町。賑やかな市場の喧騒が心地良い。
その人混みの中を、白と黒の奇妙な二人組がすり抜けていく。
二人は決して人混みに紛れることはなく、常に浮いた色彩として際立つ。
それが寂しいと、彼女は思った。
ジンとラミエルは、市をそぞろ歩きながら取り留めのない話を交わす。
何の変哲もない、彼らの常からすれば何の意味もない行為ではあるが、大切なのはそういうものであると分かっていた。
やがて、どちらともなく一軒の喫茶店に入り、テラス席に着いた。
各々が注文したものが届き、会話が一瞬途切れる。
が、ラミエルは紅茶に砂糖とミルクを混ぜると、おもむろに口を開いた。
「・・・こうやって話をするのは久し振りね」
ジンもカップをかき回しながら応える。
「ああ、もう随分になるな」
あの頃は、そうやって二人で時間を過ごすのが当たり前だった。
何故それがこんなにも気まずく、後ろめさに満ちた時間になってしまったのか。
「・・・・・お前は、あの子のことを知っていたのか?」
それとなく、しかし決定的な重さを含んで問い掛ける。ラミエルは目を合わせず、澄んだ紅い水面を見つめて言った。
「いいえ、知らなかったわ。天界も知らぬ存ぜぬの一点張りで、何の手掛かりもないの。・・・ごめんなさい」
「いやいい。もう、いいんだ」
遠くを眺めてジンは言う。まるで喧騒の中に何かを捜すように。
ラミエルは、そんな彼を居たたまれない様子で見る。
「お願い、ジン。もうこんな事がないようにするから・・・」
ふとジンの視点が帰ってくる。
「ああ。分かっている・・・。天界には手を出さない。・・・あの子も、きっとそんなことは望まない」
くっ、とジンの口が吊り上がる。下らない。有りもしない願望を捏造するなど、あまりにも、
「『人間的で下らない』って?いいじゃない、それで」
ラミエルが笑う。しかしその顔は余りにも寂しげだ。
「私たちは人間よ。そうでなくてはいけないのよ」
むしろ自分に言い聞かせるような訴え。彼女もまた思うところがあるのだろう。
ラミエルは伏せ、ジンはまた何処とも知れない虚空を見つめていた。
「・・・・・俺たちは」
ふと、沈黙を破ってジンが呟く。
「俺たちは、『斯く在れ』と望まれて生まれた。それはもしかしたら、俺たちが在るように在れ、ということなのかも知れない。・・・いや、何を言いたいのか分からないな」
腹立たしげに頭を掻くジンを眺めるラミエルに、驚きの表情が浮かぶ。それまで彼は漆黒大天の役目に翻弄されていた。考えることなく、ただ殺戮の為だけに在った。
その彼が今、自分の在り方を考え、更に沈み込んだ相方を慰めようとした。
変わりつつある。ラミエルはそう感じた。全ては一通りではなく、様々な変化を見せながら最後へ続く。今はまだ見定めていよう。自分たちが何処に辿り着くか。きっと彼も分かってくれるはずだから。
『失礼します、我が主』
虚空から静かな断りが聞こえ、テーブルの上に小さなものが乗った。
「ご機嫌よう、主。そしてお久しぶりです、ジン様」
すらりとしたシルエット、凛とした面立ちの白猫は、礼儀正しく二人に向けて挨拶した。
「あら、チェシャ。こっちにいたの」
ラミエルはポットから茶を注ぐと、カップの上に手をかざしてから猫の前に置いた。
かたじけない、猫は頭を下げ、ペロペロと適度に冷めた紅茶を舐め出す。
「我が輩の用が済みまして。こちらにお二方がいらっしゃるということでお邪魔しました」
猫の尻尾が伸び、器用に角砂糖を摘む。
「報告を致しますと、やはり『穴』は世界中に散在しております。内、『破ってきた』のは数カ所。条件は特に判明しませんでした」
「ご苦労様。やっぱりチェシャに私の力の一部を渡したのは正解だわ」
呆れたように伸びをするラミエルを諦観の混じった目で見つめながら、機械的にチェシャが訴えた。
「ですから主。我が輩の名はサ」
「可愛くないから却下」
がくりとうなだれる白猫。もう馴染んだ光景なので、ジンはしみじみとコーヒーを啜る。
「お前は働き者だな。同じ僕だと言うのに、どうしてうちの連中は・・・」
溜め息が漏れる。脳裏に浮かぶ三匹の獣。優秀には違いないのだが、手足にするには身勝手過ぎる。
「お言葉ですがジン様。我々僕は主を補い手助けするもの。その点で言うならば、彼女らはとても優秀ですよ」
「じゃあ、チェシャは私の何を補ってるの?」
「几帳面さです」
・・・・・補う、か。
展開される漫才を余所に考える。
確かに、そうかも知れない。
アレらの性質は限り無く自分から遠く、初めはどう扱うべきか戸惑ったものだった。それも全てが足りないものを補う為であったなら、納得出来る。
今思えば、己が役目ばかりに気を取られ、本来自分がどういう者であるかを忘れていた。
本当に大切なのは、そういうものなのかも知れない。
そんなジンたちを、店から僅かに離れた建物の陰から覗く者たちがいた。
「ラミエル様ったら、あたしたちを置いて龍神とお茶してるなんて・・・!」
「仕方ないわ・・・ラミエル様と彼は・・・友人なのだもの・・・」
「でもズルいです!私たちもケーキ食べたかったです!」
「ガブリエル。論点はそこではありませんから」
ミカエル、ウリエル、ガブリエル、ラファエルの四人は、どうやらラミエルの後をつけて来たらしい
。常に龍神―――ジンに割り切れない感情を抱く彼女たちにしては、主人の笑顔を喜ぶ反面、複雑な思いを捨てきれないでいた。
「・・・・・(にやり)」
そんな天使たちの背後に、更に忍び寄って来た黒い人影があることに、彼女たちは気付かなかった。
「ご主人様ー!やっほー!」
天真爛漫な笑顔で炎虎が現れる。その隣には炎狼も控えていて、ジンと目が合うと丁寧に礼をした。
「マスター、ラミエル様。お久しぶりです」
「うむ。で、炎虎、それはなんだ」
ジンが炎虎の両手に吊されたモノを指差す。
「う~~ん・・・」
首根っこ掴まれて目を回している天使たち。ラミエルも目を丸くしている。
「あらあら。貴女たち何をしているの?」
お菓子ー!と、荷物を放り出して茶菓子にかぶりつこうとする妹を抑えつけながら、炎狼が答える。
「ラミエル様とマスターのお話を盗み聞きしていたので。処分致しますか」
「駄目よ。貴女たちも面識があるのだから、もう少し仲良くしなさい」
「・・・・・善処します」
そんな風に会話が進む一方、姉の手を逃れた炎虎は、思う様菓子を貪っていた。傍らで眺めるジンの
目には諦観しかない。「そういや、炎獅子はどうした?」
炎虎はようやく手を休めると、もごもご言った。
「ミッテ姉はねー、『あたしは世界を観てくるぜ』とか言って出てっちゃったの」
「馬鹿が。まあ、その内帰ってくるか。ところで―――――」
「あー!チェシャだー!」
「今更かフォル。お前は相変わらず落ち着きがないな」
「そういう貴方は、段々クロノス様に似てきてないか?」
「むう。あの方の説教癖が移ったか」
「ラミエルさまー。もう帰りましょうよー」
「ううう、あたしの剣が疼く!」
「抑えなさい・・・」
「そうよ、静かになさい。嗚呼ジンさま、貴方はなんと麗しいのでしょう・・・」
「ラファ!?」
「・・・・・」
全く思い通りにならない手下に溜め息を吐きつつ、それもまた良いか、と苦笑する自分がいることに気付く。
変わった。変化は一通りではなく、様々な面で世界を変えていく。
何一つ変わることなどない。そう信じていた世界は流れるように姿を変え、またそれが永遠であるかのように悠然と顕在する。
「―――――ラミエル」
「なぁに?」
「まだ答えを出すには、早過ぎたのかも知れないな」
「・・・・・貴方がそう言うなら、きっとそうね」
「全く難儀だ。こうも面倒だと、二つに割った意味もない」
「だからこそ面白いのよ。私たちは、二人で一つなんだから」
「・・・そうだな。もう少し、見極めてみるよ。俺たちが何処に行くのか、答えが見つかるまで」
そして、満ちる喧騒に憩うように、二人はいつまでも耳を澄ませていた。
ふう!これで一段落。次回からは新展開!いよいよ―――!?何だ貴様うわなにをするやめ(ry