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22話 再会……そして新たな出会い……

いつも読んで頂きありがとうごさまいます!

今回、話題には出ていたアノ子?がついに?!

「れ、レイカ様!ま、魔王様まで!」


  突然の二人の来訪に狼狽するハルン君。


「ヤッホー!早速来ちゃった!ハルンお疲れ様……って何かボロボロだね?どうしたの?」


「ハルンご苦労であった……が、随分と時が掛かったようであるな?」

 

  驚愕に固まるハルン君を、魔王君と麗香が労いつつも疑問を投げ掛ける。


「は、はぁ……これは色々とありまして…」


  言葉に詰まるハルン君。


  まぁ当然か、痴漢に間違われてボロクソにされたなどと、口が裂けても言えないだろう。


  だが、それより……。


「そう?まぁ繋がったからいいわ、それよりもパパ、ママただいま!」


「あぁ、おかえり」


「おかえりなさい、麗香」


  微笑みながら挨拶をしてくる麗香に、私達二人も心から出迎えの挨拶を返す。


  目の前で起きたことは、正直に言えば非常識な現象であるが、麗香からの『ただいま』という一言を聞けば、なんだかで、そんな事が些末なことに思えるから不思議である。


  しかし、やはり……。


「魔王さんもいらっしゃい、以前に婚約の挨拶以来ね」


「うむ、久方である義母上よ。変わりなく美しくて何よりである」


  相変わらず尊大な態度と口調で接してくる魔王君。


  だが、それよりも……。


「あらあら!こんなオバサン褒めても何もでないわよ?それにしても…いきなり来ちゃったから本当にビックリしたわ」


「あぁ…いきなり転移門?だったか?が、光だしたから驚いたよ」


  最初、青く光輝き出した時は何か誤作動でもしたのかとヒヤヒヤしてしまった。


  それよりも、今は別の事でヒヤヒヤ……。


「ゴメンゴメン!今日転移門を設置するってことで楽しみにしていたからさ、向こうでずっと待っていたんだけど、門が繋がったのを見ていたら、待ちきれなくて来ちゃった!」


  と、子供ぽっく笑う麗香を見ていると、本当に家に帰ってくるのが楽しみだったんだなと感じらて、微笑ましく見える。


  『背後』の光景を除けばだが……。


「うむ、許可もとらずに突然の来訪を申し訳なく思う…だが、レイカにあれ程せがまれてしまっては、断れなくてな……」


  本当に申し訳なさそうなさそうな顔(相変わらず骨だから分かりづらいが)で謝罪してくる。


  魔王なのに中々に律儀なのは、私としては、やはり好感が持てるな。


  尊大過ぎる態度と言動で、台無しだが。


  だが、今はやはり気になるのは……。


「いいのよ、家族が家に帰ってくるのに許可なんて必要ないでしょう?」


「ママ……」


「義母上……」


  妻の言葉に感激し、潤んだ瞳(魔王に至っては目の炎が鎮火しかけている) で私達を見ていた。


  この意見に関しては、私も賛成である。


  家族が帰るのに、一体何の許可が必要だというのだろうか。


  うむ、流石だな我が妻よ!


  だから、そろそろ気づこう……いや、もしかして敢えて無視しているのか?


「二人とも…母さんのいう通りだ。我が家に帰るのに許可をとる必要なんてない」


「パパ……」


「義父上……」


「だから、その事は気にする必要はない。

  しかしだな……1つだけ気になっていることがあるんだが……」


  そう、麗香達が来たときからずっと気になっていた。


「えっ?なにかしら?」


「何だ?義父上よ?」


  不思議そうな顔で私を見つめてくる二人。


  何故、この状況で不思議そうな顔ができるのだろうか……。


「では、言わせてもらおう……。



























  その背後にいる巨大なライオンはなんなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




  そう、麗香達が転位してからずっと、その背後には天井に頭が擦れて窮屈そうに顔を横にする、角の生えた巨大な白いライオン?が控えていたのだ。


「ゴルゥ?」


 ◇◇◇◇


「おぉ、すっかり忘れておったわ!よくぞ気づいたな義父上よ!」


  いやいや、そんなデカイのを気づかない訳がないだろう!


  部屋の半分、視界の7割をテロっているわ!


「ゴルフフフフゥ自己紹介が遅れましたゴルフフ……ワゴルは魔王軍四天王が1人……。

  ザイール=レオル=レオンでゴルフ…以後お見知りおきを」


  白いライオンことザイールと名乗ったライオンは、窮屈そうにしながらも頭を下げて挨拶を私達にしてくる。


  当の本人は礼儀を尽くし挨拶をしてきたんだろうが、私としては止めてほしい。


  何故なら、頭に生えた角が擦れて、天井に傷が付いているのだ。


  って!あぁ!良く見たら、肩にも角?何故、あんな所に生えているか生物的に分からないが、それが壁にも突き刺さって壁紙を破っている!!


「まぁまぁ……大きい猫ちゃんね……これも魔王さんのペットかしら?」


  リカム君の件といい、一度妻とは『猫』というものの定義について、詳しく話し合った方がよさそうだな。


「ゴルフフフ…魔王様……この場所はワゴルには些か狭すぎますな……」


「ウム、勢いで御主を連れてきたが……家の大きさまでは考慮しておらんかったな」


  勢いで連れてきたのか!!


「いやーてっきり外に設置すると思っていたから気にとめてなかったわ!てか、ここってパパの書斎だよね?退職後に使う予定の楽園だったんじゃないの?」


  その楽園は現在進行形で白いライオンによって蹂躙中です……って!あぁ!爪!爪を立てるな!床が……フローリングが削れているぅぅ!

  以前のリカム君が可愛いく見える位の損傷具合だぁ!!


  って!リカム君で思い出した!!


  ザイールって確か、前に魔王君と電話で話たときに言っていたリカム君を避けている上司ってやつじゃないか?他にも何か聞いた覚えがあるような気がするが……まぁいいや。


  しかし、この巨体でリカム君から逃げ惑っているとは……。


  意外と小心者なのか?


「書斎のことは……もう諦めたよ……たった今……完全に……それよりも……麗香達に会うのがやはり最優先だからね」


  傷だらけに成り行く部屋を見れば、嫌でも諦めが付くというものさ。


「パパ……本当に優しいね!だから大好き!」


  そんな嬉しいことを言いながら、私へと走り寄り抱きついてくる麗香。


  ハハハ!こうゆう子供っぽい仕草を見ると可愛くなり、幼い頃の麗香を思い出してしまい微笑ましく、温かな気持ちになる。


  だが……。


「ハハハ……嬉しいが、魔王君達もいるし恥ずかしいから……もう離しなさい?」


  正直、尋常ならざる力で抱きしめられているので、私の背骨が悲鳴を上げている。


  麗香……なんか、更に力が上がっていないかい?


「ダ~メ!こうゆう時じゃないハグもできないし、もう少し堪能させて!」


  更に力を込めて抱いてくる麗香。


  それに合わせ、更に悲鳴……というか断末魔を上げ始める我が背骨。


  普通は背骨って『ギチギチ』って鳴らないよね?


  ちょっと!堪能というか、これが最後の包容になりかねないよ?


「ちょ……麗……香……ゴゲガァフゥ?!」


  いや……ちょっと不味いよ、何だっけこれ?


  あっ……ホラ!『鯖折り』!!確かそんな技名じゃなかったかな?以前、恵美君が何故か私に弁当を作ってくれた時に、部長に喰らったことがあったなぁ……何で喰らったんだ?しかし、あれとは威力が段違いだなぁ………………って!あれ?これって走馬灯?なんか一瞬で過去のイメージがありありと浮かんできたけど?


「ギァフゥゥ?!」

 

  あれ?本格的に不味い?視界の隅には、例の如く骨夫が小躍りしているし!


「麗香、いい加減に離れなさい」


「は~い」


「ブホッハァ?!」


  もう駄目だ!娘に殺される!と、死を覚悟したとき、妻に注意されて麗香が私を解放してくれた。


「もう、麗香は幾つになっても甘えん坊ね」


「だって~」

 

  と、まるで何も無かったかのように母と娘がほのぼのと会話をし始めた。


  私?傍にいるさ!足元だけど……。


  水揚げされたマグロみたいに、ビクンビクンと変な痙攣をしながら倒れているが。


  割と真面目に不味かったな……なにせ喉の奥から鉄みたいな味が込み上げてきたから。


「ククク……相変わらず、親子の仲が良くて羨ましいかぎりであるな」

 

「ゴルフフフ……なんとも心温まる光景でゴルフなぁ」


  などと、温かな視線を送りながら、和やかに会話をする人外ズ(山羊の骨とライオン)。


  父親が娘に絞め殺される寸前までいき、足元で転がされて痙攣している光景が『温かな』というのであれば、大概のサスペンスな殺人現場ですら温かな団欒風景になってしまうんじゃなかろうか?


  魔族の感性とやらか?恐るべし……だな。


「け、ケンゾウ様……大丈夫ですか?」


  前言撤回。


  あの二人?がおかしいらしい。


  何故なら、今の今まで空気になっていたハルン君が、心配そうに駆け付けてくれたのだ。


「あぁ……なんとか……」

 

「ご無理はなさらない方がよろしいですよ?

  先程の包容の際、体が曲がっていけない方に『くの字』に曲がっていましたよ」


  客観的に見てみたかったな、それ。


  だが、私も分かっているさ……ただ、無理をするというより、無理な事をさせられているのだがな……。


  しかし、悪意の一切無い、純粋な麗香なりの愛情表現なのだから、怒るに怒れないし、下手に避けたり断れば、麗香を傷付けてしまうのだ。


  故に、ここは父親として甘んじてこの試練を受けるしかないのだ。


「心配ありがとう……しかし、これも父親の務めの1つさ……」


「そうですか……でしたら私は生涯独身でいいような気がしてきました」


  割と真面目な顔(白目だから分かりにくいが)で、生涯独身宣言をしてくる彼。


  彼は、娘に命を狙われるのは御免らしい。


「結婚して子供ができて親になれば……その意見も変わるかもよ?」


「左様……ですか?」


  こればかりは実際に子供がいなければ分からない気持ちだろうな。


「ハイハイ!お父さんも魔王さんも、立ち話はこれくらいにしましょう」


  と、手をパンパン鳴らしながら我が妻が周囲の視線を自分へと集める。


「せっかく皆が集まったんですし、後はご飯でも食べながらゆっくり話しましょう?」


「流石ママ!ナイスアイデア!私もそのつもりだったから、お腹がペコペコなんだよね」


  と、盛り上がる女性陣。


  うむ、確かに何も無い(敢えて無くされた)部屋で立ち話というのも味気ない。


「そうだな……後は食卓を囲みながら、ゆっくり話そう」


「うむ、流石は義母上……英断である」


「その考え……感服いたします」


「ゴルフフフフ……今から楽しみだなぁ!」


  ……何故だろうか?私以外の男性陣のノリが食事前のものに感じられないのは?


  どちらかと言えば、作戦会議が終わって、これから国に攻め込むって感じの雰囲気なのは気のせいだろうか?


  ……気にしたら負けか?


「じゃあ今から支度をするわ!麗香は私を手伝ってね?」


「ラジャーです!」


  と、妻の指示に元気よく敬礼しながら答える麗香。


  母と娘のやり取りに、微笑ましい気持ちになる。


「後は……お酒と食材が少し足りないわね……そうだわ!お父さん!!」


「ん?どうした?」


  母娘の光景に和んでいると、突然に妻から呼ばれた。


「近くのスーパーまで魔王さんとハルンさんを連れて買い出しに行ってくれませんか?


「……………………はっ?」


  イマナントイッタ?


「はっ?じゃありませんよ、荷物が多くりなりそうですし人手はあった方がいいでしょう?何より働かざるもの食うべからず…よ?」


  頭の中でいまいち妻の言葉が処理しきれない。


  えっ?つまり、私が魔王君達を連れて、買い出しに外へ……行く……の?


  イヤイヤイヤイヤ!無理でしょう!何故そんなパーティーメンバーで買い出しに行かなきゃ行けないの?


  中年と魔王と悪魔のパーティーって何?


  漫画やゲームでも、そんなメンバーで描かれないよ!まず、需要が無さそうだし!!


  それに仮にも『王』に買い出しなんて……。


「うむ、義母上の言葉には一理あるな。

  王たる前に我らは家族……家族とは支え合わなければなるまいて。

  ククク……どれ、我自らそのカイダシとやらに人肌脱ごうぞ……」


  うん。乗り気だわ魔王。


  言ってることは至極まともだけど、雰囲気と顔で台無しだわ。


  後、これ以上は脱ぐ肌はないんじゃないかい?


「陛下が向かうならば……このハルン=ルーン。世界の果てまで付き従いましょう」


  と、恭しく跪くハルン君。


  彼もか……それにそんな覚悟いらないから、買い出しに行くの歩いて10分の近所のスーパーだから。世界の果てまで行かないから。


「じゃあ決まりね!お酒と食材は……メモに書くわね!後は……キャットフードを多めに……ね、それじゃあお父さん頼むわね」


  と、何処からか取りだした財布と手早く書いたメモを渡してくる我が妻。


  最早逃れられないらしい。


  ………………ってキャットフード?あれ、もしかしてキャットフードって…………?


「母さん……キャットフードって……」


「もちろんザイールちゃんのよ?」


  やっぱりかぁぁぁ!


  だから何で猫扱いなんだ!!明らかにライオン……獅子……レオン……百獣の王だろう!!


  どうすれば猫になるんだぁ!キャットフードとかじゃなくて、見た目牛とかを丸々1頭食べそうだよ!キャットフードじゃ足りないだろう!後、何気に『ちゃん』付けだし!!


「お父さん?何をボーとしているの?早く行ってきてちょうだい?」


「あっ……はい」


  しかし、そんな私の心の嘆きなど知る訳もない妻は、二重音声で『早く行け』と威圧をかけてきた。


  これをされてしまっては、私には何の抵抗もする術は無く、ただ妻の指示に従うしかないのだ。


「それでは義父上よ!いざ参ろうぞ!!」


  と、不安過ぎるテンションの魔王を連れて、私達は近所のスーパーへと買い出しに行くこととなったのだ。


  果たして……私達は無事(主にスーパー側)に買い出しから戻ることができるのだろうか…。


「ゴルフゥ?ワゴルは何をすれば?」


「あなたは動かないでね?お部屋がメチャクチャになっちゃうからね。

  あっ!勿論、お部屋の修繕費は後で請求するわねぇ」


「ゴルフゥ!!?!?」


  やはり妻は強かだった。

 

白皇獅子族 【四天王】ザイール=レオル=レオン

Lv:785

称号:【獣牙の戦士】【超戦士】【大将軍】

【陸王】【忠義者】【陸割り】【極メシ者】

【虐殺者】【脳筋】【一騎当千】【物忘れ】

【方向音痴】【参謀殺し】

HP:180000

MP:50

攻撃力【物理】:5100

防御力【物理】:4800

攻撃力【魔法】:100

防御力【魔法】:200

素早さ:2100

知識:30

運勢:150

装備:【巨龍王の大剣】【暴挙の首飾り】

【砕竜の手甲】【七蛇の腰巻き】【筋暴の鎖】

【狂心の腕輪】【獅子皇の証】【巨獣の腕輪】

【使い古したメモ張】

加護:【祖先の加護】

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