胃痛春到来
オウマイガー。
僕に春が来ました!
はぁ…。
なのに何故胃が、痛いのだろう…。
えーと、中等科に上がりました。
オイ!急に上がり過ぎだ!
えぇ、確かに。
でも、正直何も無いんですよね。
勉強面でも麗奈と僕の一騎打ちですし。
恋愛面もウジウジしているだけですし。
友達面も攻略キャラと悪役だけですし。
本当に、何も無い!
中等科で変わるって言われても正直信じらんないですもん。
本当に!
逆にあったら怖いぐらいです。
「はぁ…何も無い」
「何も無いのが一番幸せなんだよ」
「そうなんだけどさぁ…」
「高校までの辛抱じゃない?」
「そーだね」
「モブでは無いけど」
「………ダメじゃん!」
「今更感あるぜ?」
「…んー。確かに」
「だろう?で、望どっち選ぶの」
「あぁ、正直わかんねえ」
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「九条さん!」
「白鳥さん」
「…こんにちは」
「あぁ、近衛君も!」
「忘れ無いで下さい」
「ごめんごめん。で、九条さん。直球に言うとずっと好きでした」
「……え?」
「!ちょっ。そ、それなら僕もだよ!望ちゃん」
「……は?」
「「どっちか選んで!」」
━━━━━━回想終了━━━━━━━━━
…………ハァァァァァァァ
モテた事無いから困るっ!
傷つかずに断らないといけないからね…
しかも、どっちも性的に見てないし…!
何故!
どうしよう…
あぁ、もう困る。
どっちかと言われれば……
んーーー…
白鳥様…かな?
大輔様とは、正直仲がよすぎたかも。
でも、距離を置かれるとなると。
ムゥ…。
どうしよう。
一刀両断もありなんだろうけど。
僕にその精神はダメだわ。
「ハァァァァァァァ」
「ため息長いよ…」
「んー。でもさ!距離を置かれると考えると」
「……好きか嫌か。じゃない?」
「え!」
「え!じゃねよ?普通だろ」
「うううう」
「…もう少し考えさせてもらったら?」
「…そうするよ」
あぁ、お腹いたい。
胃痛薬を下さい。




