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ハガキ4枚目とゲスト

中途半端に区切ってます。欲を出して彼女とサバイバルも打ち込んでいるので誤字脱字がわからなくなってきました。そんな感じなんだな~と察してください。

「……んじゃまあ、最後のハガキだ。〇〇区の由美ちゃん、8歳からだ。あたしは生まれたときから病院で暮らしています。生まれつき心臓が弱いのです。それはそれはお気の毒さま。でもまあ、諦めるな。生きてればいいこともあるさ。ってか、そう思わんとやってられんわッ! そんなあたしの楽しみは毎朝放送しているマジカル・ウルルゴです。おれとしては早く終わって欲しいよ。恥じさらしてるもんだよ」


「なんだろうな。あまりに自然で腹が立ってくるよ」


「将之助のクセに生意気なッ!」


「……3人の漫才みたいな会話や元気な姿を観ていると楽しくなってきます。晶くんの魔法部屋。将之助くんの体操部屋。美雲ちゃんのマジカル・サンバが大好きです。あたしの心臓がよくなるまで番組を続けてください。絶対、絶対にお願いです。元気になって必ず観に行きますから……」


「くぅぅっ! なんて泣かせるハガキなんだい。あたしのぴゅわハートは今にも破裂しそうだよ。よしっ! 由美ちゃん。その耳でしかと聞け。ベッドの横にあるバラが枯れる前にあたしたちばすたぁ~ズがお見舞いに行ってあげる。由美ちゃんだけのウルルゴやってあげちゃうんだからっ!」


「おいおい、なに簡単に約束しちゃってんだよ。おれたち、収録やらなんやらで忙しいだろうが」


「バラのことはスルーなんだ」


「ばすたぁ~ズには不可能はある! 沢山ある! ああ、いっぱいあるだわさ!」


「いろいろなにいっちゃってくれてんの?」


「だが、お菓子。1度した約束を守るためなら不可能を可能にするのがあたしたちばすたぁ~ズよ!」


「まあガンバレ、将之助」


「は? え? な、なんでおれなんだよっ!?」


「まッ! なんて冷たい男なのかしら。由美ちゃんの寂しさが理解できないの? 生まれたときから病院で暮らしているって想像してみなさいよ。友達とも遊べず友達とケンカすることもできないよ。あたしなんか想像しただけで胸が張り裂けそうだわ。それにあんた、由美ちゃんの夢を叶えて上げようとは思わないね? あんたそれでも人間? それともなに? 日頃いってる男の強さって見捨てることなの? だったら最低ね!」


「そんなこと誰もいってねーだろうがっ! ったく。行けばいいんだろう行けば! 縄跳び1000回だろうがモグラ叩きだろうがなんでもやってやるよっ!」


「おし。約束破ったらトイレ掃除一生だからね!」


「ふん! おれに二言はねー! トイレだろえが風呂だろうがどこでも掃除してやるよ。おれをナメるなっ!」


「……だからお前は単純ってあわれるんだよ。まんまとハメられやがって……」


「───ハっ!? おれとしたことが……」


「キャハハ! これだから将之助を騙すの止めれないのよね。直ぐ乗ってくれるんだもん。可笑しくておヘソで茶が沸いちゃうよ!」


「ぢぐじょぉぉぉっ! おれの馬鹿野郎がぁぁぁっ!」


「それで、どうするんだ?」


「もちろん行くよ」


「いや、美雲が行くっていうならそれでいいよ。ぼくがいってるのは番組のことだよ。ハガキ4枚全て紹介しただろう。このあとどうするんだ? 15分も残ってるだろう。このまま美雲と将之助のどっ突き漫才を続けるのか?」


「あんたね、あたしは占い師よ。勝手に漫才師にしないてよ。それに計画もなしにやるほどあたしは無謀じゃないわよ」


「……あ、あったんだ、美雲に計画性って……」


「ほんと、あんたが1番失礼よね……」


「どっちもどっちだろう。んで、どーすんだよ?」


「……まあ、いいや。んじゃ、第1回のスペシャルゲストをご紹介しましょう。どーぞォー!」


「……って、努さんじゃないかよ」


「いやぁ~。予算がなくて事務所も小さいからきてくれる人がいないのよね~。アハハ!」


「……本気で笑うなよ……」


「み、美雲ちゃん。あまりうちの恥じをさらさないでよ……」


「だって事実じゃない。実働部隊はあたしらだけ。他は研修生という名の一般人。社長と努さんと事務員さんの3人しかいないんだしさ」


「3人しかいないところに入るおれたちもスゴいよな。知らないヤツが見たら確実に騙されたと思うぞ」


「あ、あの、うちのことはいいから、番組進めてよ……」


「おっといけない。では、ゲストを紹介しましょう。今日の素晴らしいゲストは加村かむらつとむさんでぇーす。キャー! ステキィー!」


「効果音も出せないのか、この番組は?」


「さあ、努さん。この美少女占い師、美雲ちゃんに占って欲しいことはないかな? 恋でも仕事のことでもなんでもオッケーよ。あたしに占えないことなんかなにもないんだからっ!」


「テストの範囲すら占えないヤツがなにいってんだよ」


「……あ、そ、そうだね、じゃあ、うちの子たちをドラマに出す方法はないかな?」


「それはちょっと難しいですね。その子たちに出る気はありません。無理に出そうとすればその子たちはあなたの前から消えてしまいます。違うなにかを見つけたほうが成功の近道です」


「じゃあ、なんでこんな弱小プロダクションに入ったんだよ? 稼ぐならもっと大きいところにすればよかったじゃん」


「それだからお前は美雲にオモチャにされるんだよ。もっと自分の状況を見ろ。筋肉バカから虫頭に変えられるぞ」


「……それは絶対にイヤだ……」


「こんなバカちんに無理いわないの。それに将之助はおバカキャラで売ってるんだから賢くさせないでよ」


「ああ、そうなのか。悪かった」


「売ってねーし謝んなよっ! それより話を戻せよ!」


「そうね。まあ、早い話が努さんにスカウトされたのよ」


「……努さんが? 美雲を? な、なかなか度胸がありますね、努さんって。おれ、努さんのこと兄貴って呼んでいい?」


「……しょ、将之助くん、いったいぼくをどんな目で見てたの……?」


「え? いや、見たまんまだけど?」


「だからお前はバカっていわれるんだよ」


「うっせーなっ! 何度もバカバカゆーなッ!」


「いいたくもなる。この美雲を頷かせる人が見た目通りの訳ないだろうが! 1番付き合い長いぼくですら美雲を頷かせることができなかったのに、努さんはそれをやり遂げたんだぞ。そんな貴重なブレーキ《味方》を逃がすほうがどうかしてるよ」


「さすがに地面に顔つけられてお願いされたらさすがに断れないよ」


「いや、まあ、あのときは必死で、よく覚えてないんだよね……」


「必死でもなんでも本当にイヤなら平気で頭踏む女のですからね、それをうんといわせるなんてスゴいですよ」


「人を鬼か悪魔のようにあわないでよね。あたしだって人を見る目くらいあるんだからさ」


「まあ、努さんの偉大さはわかったけどさ、美雲のどこがよかったの? こんなブ───」


「───美雲キィークッ!」


 ガシャ───ン!


「あーあ。見事に決まったよ……。生きてるか?」


「ちょ、ちょっと美雲ちゃん! いくらなんでも飛び蹴りなんてやりすぎだよ……」


「大丈夫大丈夫。将之助の自慢は体が丈夫ってことだからね。飛び蹴りの100や200食らっても余裕ですよ」


「余裕じゃねーよッ! 自慢でもねーよっ!」


「ほら、余裕でしょう」


「ほんと、お前って頑丈だよな。さすがケダモノ」


「お、お前ら、人をなんだと思ってやがんだ……」


「ふん! 女の子を侮辱する男に生きる価値なし! そのまま地獄に落ちろ!」


 

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