久しぶりの学校と苦難
今回はついに羽崎さんも学校に!
「よしっ……大丈夫!」
私、羽崎咲花は何時に無く緊張していた。
それもそのはず今日は始めてみんなの居る教室に行くのだ。
「い、いってきます」
「いってらっしゃい」
お母さんは嬉しそうに手を振る。
でも、私はまだ心配な気持ちが強かった。
今まで一度だって会ったことないような私と話してくれるだろうか?はたまた話せるのだろうか?
前の私なら諦めて部屋にこもってパソコンをいじっていただろう。
でも今は違う、私には咲君が居る。咲君が居れば…勇気を出せる気がする。
私は咲君が推しだと言うキャラのキャラソンを思い出す。
『説明書なんて無いよね。まずは始めてみようかな』『思ったように行かなくて。ポッキリ折れてた心もう一度躍らせていきたいんだ』
「まずは始めてみないとダメだよね」
私は深呼吸をすると再び歩き出した。
始業式当日、俺西村真咲は緊張していた。
と言うのも今日は今までみんなの居る教室に一度として来なかった羽崎さんが始めて来るのだ。
ガラガラ
するとそ〜とドアが開き、少しハネているボブカットが見える。
羽崎さんは緊張した面持ちで教室に入ってくる。
「誰?」
「誰だ?」
「見たことないこど可愛いな!」
周りのみんながざわざわとドアの方へと視線を向ける。
「うっ…」
一気に視線を向けられて羽崎さんは怯えたようにピクリと止まる。
(なんとかしてあげないと…)
「羽崎さん。席は俺の後ろだよ」
俺は周りの視線を無視して声を掛ける。
俺を見つけて羽崎さんの表情が少し綻ぶ。
スタスタ
羽崎さんは俺が言った通りに俺の後ろの席に座る。
まぁ補修授業で来てるから自分の席は知ってるだろうが俺がこの席なのは知らないはずだ。
「咲君ありがとう…助けてくれて」
「助けるって……声をかけただけだけど……」
「それでも……咲君が居なかったら動けなかったと思うし」
羽崎さんは嬉しそうな紙を掲げる。
すると後から女子に声をかけられる。
「真咲君って羽崎さんと仲良いの?」
それは俺や羽崎さんの居るこのクラスの委員長だった。
「う、うん。そうだけど」
「あ、ごめんね急に。羽崎さんって今まで一度もクラスに来てなかったから話してみたくて」
(羽崎さん良かったじゃん!話したいって子が居たよ)
俺は心の中で喜ぶ。
「あ、えーと、羽崎咲花です……よろしくお願いします……」
羽崎さんは緊張の表情の紙を掲げる。
「えーと……もしかして余り話すの好きじゃない?」
委員長は少し困ったように眉をひそめる
「あ、この紙は羽崎さんが少しでも話しやすいように作ったもので、感情を表してるんですけど……」
俺は急いで説明する。
「そう言う事ね。ありがとう」
「じゃあこれから色々話そうか」
委員長は羽崎さんを気遣って優しく言う。
すると後から他の女子も集まってくる。
「私も話してみたい」「私もー!」
すると羽崎さんは嬉しそうな表情の紙を掲げると俺に話しかけるくらいの声量で言う。
「"うん!一緒に話したい"」
嬉しそうな羽崎さんを見て俺は思わず頰を綻ばせた。
すると女子の一人がおずおずと言う。
「羽崎さんと真咲君って付き合ってたり……するの?」
「…」
「…はっ、えっ?俺達は別にそう言うんじゃないよ」
俺はドギマギしながら答える。
羽崎さんは同意する様に何度も頷く。
すると周りから一気に笑いが起きる。
と、そうこうしているとチャイムが鳴って担任の"有香里先生"が入ってきた。
やはりコミュ症の性だろうか。つい休み時間になると読書をしていた。ちなみに羽崎さんもまだ話すのには抵抗が強いらしく話していたとしても一言二言だ。
(俺も勇気出さなくちゃな。しないでやらないは無し!)
俺は本を置いて立ち上がると窓際で輪になっていた男子に話しかける。
「あ、あのさ、さっきの先生の例え面白かったような」
「あ、あぁお前もそう思うか!俺達もそう思って話してたんだ」
俺は話しながらも羽崎さんの方を見る。
羽崎さんは驚いた様にこちらを見ている。
俺は羽崎さんに目でサインを送る。
すると羽崎さんは察したらしく、やはり緊張した感じだったがブレザーポケットには咲花ちゃんマスクを持ち、女の子の輪へと混ざりに行く。
俺達はお互いで助け合って克服していくのが良いのかなと俺は改めて思った。
最後までお読み頂きありがとうございます!
今回は羽崎さんがついにみんなの居るクラスへと行って話すことに挑戦しました!ちなみに筆者も作中で登場した天王寺璃奈ちゃんのツナガルコネクトを聞いて気持ちを振るい立たせて最近は少しクラスで話したりをする事が出来るようになりました。やはりツナガリたい!と言う気持ちが大事ですね。
では次回はガールズバンド同好会を更新予定です。
感想や評価も良ければお願いします!




