ゲーマーな羽崎さん?
今回は羽崎さんの意外な一面も!?
修了式と夏休み
俺が羽崎さんと会うようになって2ヶ月ちょっと経った今日1学期の修了式が行われた。
結局1学期は羽崎さんが学校に来ることは無かったが少しずつ前進はしているように思う。
「以上、校長先生の言葉でした」
毎回恒例の校長先生の長いお話がやっと終わり、各クラス順番に教室に戻り始める。
これで夏休みが始まるのだ
そして2学期こそは彼女、羽崎さんにも学校に来てもらいたい!
そう思いながら俺は体育館を後にした。
夏休み1日目
「ちぇ、あのイケメン教師が!」
少し苛つきながら校舎を出る
それもそのはず夏休みに入ったと言うのに歴史だけ 通常の課題にプラスして欠点課題を出されて受け取りに来ていた。
すると校門の前に見慣れた女の子が立っていた。頭の上にはアホ毛もある。
「羽崎さん!?なんで…」
羽崎さんはポケットから小さな紙を出すと顔の前に掲げる。
それは恥ずかしがってる表情だった。
「咲花ちゃんマスク…!恥ずかしい…ver」
「それで……ええと私、昨日も休んでたから夏休みの課題を貰いに来て…帰ろうとしたら咲君を見かけたから待って…たの」
なんとなく部屋にいる時よりも小さめな声で言う。
それよりも内容だ。俺を待ってくれていただと!?羽崎さんが!?
「あ、ありがとな……」
「べ、別に良いよ…勝手に待ってただけだし…」
紙で隠れていて分かりにくいが羽崎さんは顔を耳まで真っ赤にしていた。
「取り敢えず帰ろっか」
「うん」
こうして俺達は一緒に帰ることになった。
俺達は横に並んで帰っていた。
左右は新築も多い住宅街で庭も広く、"サザンカ"等が咲いている。
なんだか羽崎さんと帰るのは色々と違和感がある
「よぉ咲、欠点課題貰ってきたのか?」
すると俺が唯一話したりしている友達の木嶋が話しかけてきた。
「うん。その帰り」
俺は適当に返事をしつつ、チラッと羽崎さんを見る
顔には驚きの表情の紙に持ち替え、俺の後に隠れる。やはりまだ男子が怖いようだ。
「そっちの子は誰だ?」
木嶋が俺の後でビクビクとしている羽崎さんを訝しげに見ながら言う。
「俺の後に座ってる子で羽崎さん」
俺は木嶋に言った後、羽崎さんの方を向く。
(木嶋は優しいやつだ。何もしないから)
小さい声で尚且つ優しめに言う。
羽崎さんはこっくりと頷くと俺の横に立つ。
「は、羽崎…咲花……です」
「かっ、かわええ~」
思わずと言った感じが木嶋が大きめな声を出す。
「え…ええっと」
羽崎さんが困ったような照れたような表情で固まっている。
「ま、まぁそれで俺が羽崎さんが学校に来れるようにサポートしてるんだよ」
「そう言う事なんだな。まぁ頑張れよ!」
そう言うと木嶋は俺達を尻目に歩いていった。
「羽崎さん、俺以外とも話せたじゃん!」
俺は嬉しくなって思わず言う。
「う、うん。緊張はしたけど…なんとか」
羽崎さんは表情では分かりにくいが、安堵した表情で尚且つ嬉しそうに言う。
「あのさ……」
羽崎さんは緊張した面持ちで言う
「なに?」
「このあと……うち来ない?」
羽崎さんはさっきもしていた照れの表情のマスクを顔の前に持ちながら言う。
「う、うん!行くよ」
「良かった……」
俺達の会話を眺めるように近くの家のサザンカがゆらゆらと揺れていた。
ーーーー
「ふぅ」
俺は羽崎さんの部屋で腰を下ろしていた。
時計を見ると丁度一時過ぎを指している。
あの後俺は一旦羽崎さんと別れて、家で昼食を済ましてから来たのだ。
「遅くなってごめん」
羽崎さんはお盆にお茶を二つ載せている。
「羽崎ありがとう」
「いい、さっきのお礼だから」
「お礼?」
俺は思わず聞き返す。
「怖がってた私を励まして勇気をくれた」
「いや、俺はただアイツは何もしないって言っただけなんだが……そう言われると照れるな」
羽崎さんはお盆を置くと座った。
ーーーー
「そう言えばあそこの棚には何が入ってるの?」
初めて来た時から思っていたが部屋の端に横長のラックがあるのだ。
「別にたいしたものじゃ…ないけど…」
「開けてみて…いいかな?」
「良いよ」
俺はそおっと棚を開ける。
すると中には色々なゲームソフトとアニメのディスクが多少入っていた。
「ゲームとかアニメ好きなんだ!」
「う、うん」
「俺も良くゲームするしアニメも親父の影響で結構みるから。俺達似た者同士だね」
「偶然だね」
嬉しそうに笑う紙に持ち替えて羽崎さんが言う
「ねぇちょっとゲームやってみない?」
俺は提案してみる
「うん!」
羽崎さんは目がハートな更に嬉しそうな紙に持ち替える。
こうして俺達はゲームをする事になった。
ゲーム機本棚はリビングにあるという事で俺達はリビングへと降りた。
羽崎さんのお母さんは丁度仕事で居ないので完全に二人でのプレイだ。
プレイするのは以前に俺もした事のあった格闘ゲームだ。流石に負ける事は無いだろう。
このあと、これがフラグになるとは思っても見なかった……
「全敗だと…」
俺は羽崎さんに盛大に全敗した。
ちなみに羽崎さんはドヤ顔の紙を片手に"コロンビアと回答"かのように両手を挙げている。
羽崎さんは完全にゲーマーと言ってもいいくらい強かった。
ずっと一人でしていたのだとしても凄い。
俺は驚かずには居られなかった。
最後までお読み頂きありがとうございます
やっぱり一人が好きなキャラならゲーマーなイメージがありますよね?実際のキャラなら天王寺璃奈ちゃんなどがそうです。ある意味コミュ障キャラならではな感じもします。次回もお楽しみに!




