少年が少女に?
川のほとりに、一人の少女が眠っている。
風が、吹き抜ける。
それに反応するかのごとく、頭頂部|<・・・>の耳が動き出す。
すると、間も無く少女が目を覚ます。
「んにゅ……」
少しぼうっとした後に、ふるふると頭を振る。
「んっ…」
と同時に腰まではある髪が左右に揺れる。違和感を覚え、髪を取り、眺めてみる。
薄茶色く、光に反射して、高級な絹のようである。
次に、川まで向かう。自分の顔を調べるためである。
肩紐で吊るすタイプのワンピースを着ていたが、それよりも興味を引くものがあった。
尻尾である。それを、少女は思いっきり掴む。
いきなりだが、動物の尻尾はとても敏感なものである。
それを、掴むと
「うきゅっ!?」
当然、力も抜け変な声も出る。
強烈な刺激の余韻がある体を起こし、川の水面に姿を写す。
と、そこにはキツネ耳を持った、美少女がいた。
手を上げると水面の少女も手を上げる。
そして悟る。これは夢では無いと。
そして、叫ぶ。
「なんでだぁぁぁあぁぁ!?」
───なんでボクが、こうなっている!?|<・・・・・・・・・・>
頭を抱え、悩んでいると。
「あ、あの…」
後ろから、声をかけられた。
振り向くと、和服に近い服を着ている獣耳の少年がいた。
この子、見覚えがある。
「もしかして…」
少年のほうも、見覚えがあるらしく口を開こうとする。
が、
「おい」
なんか、ゴツイ声に遮られた。
「なんですか?」
少年は、本能的に少女をかばいつつ、聞き返す。
男は、三人組みで、一人は筋肉質、一人は中肉、一人は眼鏡をかけた優男である。
眼鏡をかけた男が口をひらく。
「あぁ、別にどうってことも無いが、ボスが君たちに話があるらしい。其処まで来てくれないかい?」
「いや、でもココがどこだかもわからないのに…」
少女が、不安を口にする。
「いいから、来いってんだろ!!」
いきなり、筋肉質な男に細い腕を掴まれる。
「にゃ!?ちょっと!?」
─何するの!?
と言おうとしたが、言えなかった。
なぜなら、
「ゴアっ!!」
少年が、筋肉質な男に、飛び蹴りをぶちかましたからだ。
着地して、一言。
「こいつには、指一本触れさせないよ。」
男三人が、立ち上がり構える。
「マッシュ、大丈夫か?」
眼鏡男が問いかける。
「ああ。大丈夫だ。それよりガイア気をつけろ。コイツなかなか、やるぞ。」
「わかってる。オルテガも気をつけろ。」
眼鏡男─ガイアが、中肉男─オルテガにはなす。
……なに、このガン○ムの三人衆…
はじめまして。
受験生です。素人です。馬鹿です。
これからも、ボチボチ書いていくんで、読んで頂けたら幸いです