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EP2ACT1-突然の!?-。

4


「貴様・・かなりの手練だな。」

その言葉からは見下しと礼儀を感じた。

シュメンツはその人物であるギヒを視界に写す。

ギヒは続けた。

「それで貴様は何者なんだ。」

シュメンツは優雅に彼等に礼を魅せた。


「それはどうもだ。

私が何者だろうが君達には関係ないよね。

此処で散ってしまう君達に。」

その最後の一言にシュメンツはリダーヒーを瞳に写した。

その発言によりリダーヒーは激怒する。


「何だと!!俺らの何を知ってるんだ!!。」

シュメンツは笑みを咲かせる。

・・・着火したか。

ギヒは溜息をつく。

「リダーヒー!!落ち着け!!これは...。」

しかしギヒは目を見開くのだった。


3


しかしシュメンツは小さく笑みを咲かせた。

「其処で何をしてるんだお二人さん。」

すると此方に何かがシュメンツに発射された。

・・・血液で固めた剣か。

直ぐにそれを魔術で相殺する。

そしていつの間にか二人に囲まれていた。


「未だ未だな攻め方だね。」

どうやら奴は読んでいたようだ。

そして二人は次の手札を見せる。

それは肉弾戦のようだ。

・・・次はコレか甘い。

シュメンツは溜息を吐きながらもそれに付き合う。


全ての体重は流れるように受け止めていくシュメンツ。

次にギヒは自身の指を噛み流血させる。

そしてその血液を剣に変えシュメンツを斬りつけようとしたのだ。

シュメンツは少し予想外のようで手に愛用杖を召喚し防御に徹する。

すると次第に彼等の攻撃は加速度を増した。


・・・少し速くなって来たな。

その速さは認識が出来なくなる。

まるで止まってるかのように。

だがシュメンツは直ぐにその速度に対応する。

「コイツ!?。」

リダーヒーは驚きと苛つきが心情に咲く。


そして彼等は一旦、シュメンツから距離を置く。

彼等は息を乱していたがシュメンツは全くだった。

シュメンツは左右の二人を交互に睨む。

「君達?戦闘経験はあんまりだね、まるで教科書で習って復習した程度だね。」

するとリダーヒーが怒号を荒げる。

「黙りやがれ!。」


リダーヒーは怒りに支配された。

ギヒは遠くから一言掛ける。

「落ち着けリダーヒー、これは挑発だ。」

これに対しシュメンツは少し分析をする。

・・・ほぉ素質はあるようだこの餓鬼は。

次にもう一人を分析を行う。


・・・何を怯えてるんだ。

それに高位ではあるが、、、はたまた箱入りか。

つまりは吠えた奴からだな。

シュメンツはまた静かに笑みを咲かせる。

それを見たギヒ。



2


数時間前に遡る。

・・・奇襲か!。

シュメンツは直ぐに魔導を展開した。

それにより此処ら街の住民を一斉に安全空間に飛ばしたのだ。

しかし、その空間での彼等は擬似的に星へと変換する。


世には魔術、魔導、魔法がある。

魔術とは非常に可能なモノ。

要は現代科学でも可能なモノ。

魔導とは近未来科学で可能なモノ。

そして魔法は不可能領域である。

この奇跡は魔法とされる。


しかしたった一人だけを除いてた。

シュメンツはソレを冷酷に虫を見下すようにソレを瞳に写す。

その姿はあの転校生だった。

シュメンツは先程のアレを思い出す。

「今日は散々だよ。」


そしてシュメンツは更に非情に染まる。

「しかし私の正体を特定するとはね。

君?どこのスパイなの?。」

彼は答えない。

シュメンツの瞳は更に敵意冷酷に染まる。

「それは?、、、死んだフリかい?。」


そしてシュメンツの周りには数百本の氷柱が生成し、ソレらで転校生の身体を射抜いていく。

ソレを見守るシュメンツは瞳に光は無かった。

・・・どうやら死んでるみたいだ。

無造作に彼の身体は個体のように落ちた。

そしてシュメンツは肩で溜息をする。

「仕方ない此処の記憶改竄を施すか。」


1


そしてその場所は瓦礫の山となった。

見るも無惨にだ。


するととある二人組が現れた。

その内の一人がこう呟く。

「此処を拠点とするか。」

口を開いたのはギヒという男だ。

もう一人の男は自身の唇を舐める。

「久方の血を堪能出来る。」


そのもう一人も男だ、名はリダーヒー。

彼等は上位の吸血鬼のようだ。

こんな日中に自我も身体も保てている。

二人は揃って血の匂いを嗅ぐ。

しかし何故だが全く匂いがしない。

彼等は動揺した。


それから辺りを見渡す。

かなりの重量の物体を上げていく。

しかし何度も何度も確かめるがソレは見当たらない。

「何でだ!!人影もないし死体もねぇよ!。」

リダーヒーはギヒを見る。

しかしギヒは直ぐに戦闘体制に入る。


「おいリダーヒー...彼方から魔力を感じる。」

まるで煙で此処にいるよと言わんばかりに。

リダーヒーもそれを感じ取ったみたいだ。

しかし彼の表情は曇っていた。

どうやらその真意をギヒも理解していた。

「行くか?。」


リダーヒーは首を縦に頷く。

「あぁ、あの方との連絡手段は無いからな。」

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