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序章
序章
古の昔、神は様々な種族を作られた。
また、それぞれの種族に祝福を与えられ。
それぞれの種族は与えらえた特性により、その繁栄を約束された。
ただし、人間を除き。
最初の人間は神に願った。
神の叡智の箱を模した小箱を作る許しを。
情け深い神はそれを許したもうた。
ただ、神の誤算は人間が小箱を人の数よりも多く作り、また、身の回りの道具として
使い他の種族より繁栄し、20000年もの間、箱を使い続ける事だった。
1999X年世界は滅亡するという予言の書(コバヤシ著)が世界中を賑わせた。
愚か者は予言に踊らされ刹那的に日々を過ごし、
少し賢き者達はその姿をあざ笑った。
賢き者達は口少なく、目を見合わせた。
世界の一握りの者達だけが現実と向き合い青くなっていた。
ある日、大聖堂にあらゆる宗派の箱職人が集められた。