愛しているの反対は
『未来の僕へ』の続編(的な)作品です。
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あれは、冬も間近になった11月半ば。
僕は、アイツに久しぶりに出会ったのだ。
アイツは、僕にとって最悪な野郎だ。
中学の同級生だったのだが、いつも僕に悪戯を仕掛けてきた。
後々聞いた話だが、僕の家庭が癪に障ったようだ。
……そこそこ、裕福な家庭だったから。
別に裕福な家庭だったとはいえ、僕は普通に接したいと思っていたんだ。
思ったのは良いんだが、アイツには僕の気持ちなんて関係無かった。
最初は、嫌になるような言葉を吹っ掛けられた。
それは別に構わなかった。
次からは教科書やらノートやら、どこかに隠された。
流石に教科書は不味いから、先生に話した。
うちの担任は、僕の方を庇ってくれた。
アイツに厳重注意をしてくれた。
……まあ、そっからが地獄だったよ。
毎日アイツと顔を逢わせると、ボコボコにされてさ。
親には心配掛けたくない、と思ったけど……
流石に怪我を隠せなかった。
転校を余儀なくされて、今に至るんだ。
二度と逢わない、って思ったのに。
……アイツ、どうして、家族と幸せそうに……
僕の憎しみが、ここで弾けた。
いつ思っても、ここが分岐点だった。
どうして、僕は―――
「ここで、速報です。都内のマンションで起きた、家族三人殺人事件について、容疑者が逮捕されました」
▪▪▪
20年前の手紙を呼んだ。
このこと、過去の僕はやると思ってたんだな。
ごめんね、過去の僕……




